項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 161050-58-4 |
名称 | N-tert-ブチル-N’-(3-メトキシ-o-トルオイル)-3,5-キシロヒドラジド(別名:メトキシフェノジド) |
物質ID | R02-A-090-METI |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分4上限付近の用量における影響が不明のため、分類できない。 【参考データ等】 (1)ラットのLC50(4時間):> 4.3 mg/L (粉塵)(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、半閉塞、4時間適用、72時間観察)において、全例で刺激性変化はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0/0/0/0、浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、JMPR (2003)、農薬抄録 (2010))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(GLP、72時間観察)において、1時間後に結膜の発赤、浮腫及び分泌物がみられたが、24時間後には消失した(角膜混濁スコア:0/0/0/0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0/0/0/0、結膜発赤スコア:0/0/0/0/0/0、結膜浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、JMPR (2003)、農薬抄録 (2010))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:5%溶液)において、惹起貼付除去24、48時間後の陽性率はともに0%(0/20例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、JMPR (2003)、農薬抄録 (2010))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(単回経口投与)において陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010)、HSDB (Accessed Dec. 2020))。 (2)細菌復帰突然変異試験において陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010)、HSDB (Accessed Dec. 2020))。 (3)ほ乳類培養細胞(CHO)を用いた遺伝子突然変異試験において陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010)、HSDB (Accessed Dec. 2020))。 (4)ほ乳類培養細胞(CHO)を用いた染色体異常試験において陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010)、HSDB (Accessed Dec. 2020))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)国内外の分類機関による既存分類としては、EPAでNL(Not Likely To Be Carcinogenic To Humans)に分類されている(EPA Annual Cancer Report (2019):1999年分類)。 (2)ラットを用いた2年間混餌投与による慢性毒性/発がん性併合試験において、最高用量(20,000 ppm)の雌で肝細胞腺腫の発生頻度の有意な増加がみられた(全動物で5.7%)が、変異肝細胞巣の増加等を伴わず、発生頻度が背景データの範囲内(1.4%~21.7%)であったことから、偶発的な変化と考えられた。この他、低及び中用量群の雌で乳腺腺がんの有意な増加がみられたが、用量相関性が認められず、発生頻度が背景データの範囲内であったことから、偶発的な変化と考えられた。発がん性は認められないと結論された(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010))。 (3)マウスを用いた18ヵ月間混餌投与による発がん性試験において、限度量(1,000 mg/kg/day)を超える7,000 ppmまで投与により頻度が増加した腫瘍性病変はなく、発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010))。 (4)ラットの慢性毒性/発がん性併合試験において、中用量以上で発生頻度が増加した甲状腺C細胞腺腫及び肝細胞腺腫は本物質投与による影響と考えられ、発がん性は"Carc. 2"とすべきとの検討もされたが、これらは投与による影響ではないと結論された。マウスでは発がん性は認められなかった(EFSA (2017))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP)において、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~15日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠7~19日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2010))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で死亡例はなく、雄に下痢(投与2 時間後1 例)、糞中に白色物質がみられたのみとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (2)マウスを用いた単回経口投与試験において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で死亡例及び症状はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (3)ラットを用いた単回経皮投与試験において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で死亡例及び症状はみられなかったたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (4)ラットを用いた単回吸入(粉塵、4時間)において、4.3 mg/L(区分2の範囲)で死亡例及び症状はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (5)ラットを用いた単回経口投与試験(急性神経毒性試験)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で急性神経毒性はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
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- | - | 【分類根拠】 (1)~(8)より、経口、経皮経路では区分に該当しない。ただし、吸入経路での情報がなく、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、区分2までの用量範囲で毒性所見はみられず、5,000 ppm以上(353 mg/kg/day(雄)、379 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で肝臓影響がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (2)マウスを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、7,000 ppm(1,150 mg/kg/day(雄)、1,740 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)までの用量で、毒性所見はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (3)イヌを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、区分2までの用量範囲で毒性所見はみられず、5,000 ppm以上(198 mg/kg/day(雄)、209 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で雄に血液影響がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (4)ラットを用いた混餌投与による90日間亜急性神経毒性試験において、20,000 ppm(1,320 mg/kg/day(雄)、1,580 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)までの用量で、亜急性神経毒性はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (5)ラットを用いた28日間亜急性経皮毒性試験(6時間/日、5日/週、計20日)において、最高用量の1,000 mg/kg/day(90日換算:222 mg/kg/day、区分該当しない範囲)まで毒性所見はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (6)イヌを用いた混餌投与による1年間慢性毒性試験において、3,000 ppm以上(106 mg/kg/day(雄)、111 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で血液影響がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (7)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験において、8,000 ppm以上(411 mg/kg/day(雄)、491 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で血液、肝臓、甲状腺への影響等がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 (8)マウスを用いた混餌投与による18ヵ月間発がん性試験において、最高用量の7,000 ppm(350 mg/kg/day(雄)、350 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)まで毒性所見はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2018))。 【参考データ等】 (9)各種毒性試験結果から、メトキシフェノジド投与による影響は、主に血液(貧血)、肝臓(門脈周囲性肝細胞肥大等:ラット)及び腎臓(腎盂上皮細胞過形成等:ラット)に認められた(食安委 農薬評価書 (2018))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
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- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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