項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 799247-52-2 |
名称 | メチル=[2-クロロ-5-((E)-1-{[(6-メチル-2-ピリジル)メトキシ]イミノ}エチル)ベンジル]カルバマート (別名:ピリベンカルブ) |
物質ID | R02-A-023-MHLW, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 150℃まで分解しない (農薬抄録 (2018)) との情報より、常温で発火しないと考えられるため、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であり、このうち酸素が炭素及び水素以外の元素 (N) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雌: 300~2,000 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2018)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: > 2,000 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2018)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (鼻部ばく露、4時間): > 4.91 mg/L (食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2018)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、刺激性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2018))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ウサギを用いた眼刺激性試験で、検体投与1 時間後から全例に結膜の反応が認められたが、適用24/48/72後の平均スコアは1以下であり、72 時間後には全て消失した (食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2018))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法、皮内投与 5%) で、陰性であった (食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2018))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、マウスの骨髄細胞を用いる小核試験において陰性の報告がある (食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2018))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験において陰性、哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験の最高処理濃度において構造的異常を有する細胞の出現頻度が軽度に増加した。 (同上)。 (3) 本物質は生体において問題となる遺伝毒性はないものと考えられると総括されている (食安委 農薬評価書 (2018))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 国内外の分類機関による既存分類はない。利用可能なヒトを対象とした報告はない。(1) より区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 雌雄のラット及びマウスに本物質をラットは2年間、マウスは18ヵ月間混餌投与した発がん性試験では、腫瘍性病変の発生頻度に投与の影響はみられず、発がん性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2018))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投与による2世代繁殖試験において、親動物及び児動物とも体重増加抑制、肝絶対及び比重量増加、小葉中心性肝細胞肥大等がみられたが、繁殖能に影響はみられていない (食安委 農薬評価書 (2018))。 (2) 雌ラットの妊娠6~19日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物に外尿道口周囲被毛汚染、体重増加抑制等がみられる用量においても、胎児に影響はみられていない (食安委 農薬評価書 (2018))。 (3) 雌ウサギの妊娠6~27日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (早産 (4例)、体重増加抑制、摂餌量減少及び胎盤重量減少) がみられる用量において、胎児に低体重、骨格変異 (胸骨分節未骨化の胎児出現率及び腹の発生頻度増加、並びに胸骨分節骨化数減少) が認められた (食安委 農薬評価書 (2018))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。なお、参考データ (1) の呼吸雑音は1例だけのため、根拠データとしないこととした。 【参考データ等】 (1) ラットの4時間吸入ばく露試験において、4.91 mg/L (区分2の範囲) で呼吸数増加、呼吸雑音 (1例)、円背位、立毛 (1例)、頭部周囲赤色/褐色汚れ (2例) がみられた (食安委 農薬評価書 (2018)、農薬抄録 (2018))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2 (肝臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 本物質のヒトでの反復ばく露に関する有害性の報告はない。実験動物では (1) で区分2の範囲の用量から肝臓への毒性影響がみられていることから、区分2 (肝臓) とした。 【根拠データ】 (1) ラットの1年間混餌投与試験で、500 ppm (雄/雌: 19.8/25.5 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) 以上の雄でび漫性肝細胞脂肪化、2,500 ppm (雄/雌: 103/130 mg/kg/day、いずれも区分2超) で脾褐色色素沈着減少、さらに雄ではBUN増加、びまん性肝細胞肥大及び甲状腺コロイド変性、雌では総コレステロール増加、トリグリセリド減少がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2018))。 【参考データ等】 (2) マウスの90日間混餌投与試験で、600 ppm (雄/雌: 76.8/90.8 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) 以上で肝細胞肥大、3,600 ppm (雄/雌: 463/531 mg/kg/day、いずれも区分2超) でトリグリセリド減少、十二指腸腔拡張及び単細胞性肝細胞壊死、さらに雌ではALT及びBUN増加がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2018))。 (3) ラットの肝薬物代謝酵素誘導試験 (14日間混餌投与) の結果、本物質投与による肝臓の絶対及び比重量増加、小葉中心性肝細胞肥大といったラット肝臓への影響は肝薬物代謝酵素の誘導によるものと考えられた (食安委 農薬評価書 (2018))。 (4) イヌの90日間カプセル経口投与試験で、30 mg/kg/day (区分2の範囲) 以上で嘔吐、軟便等がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2018))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.6 mg/L(農薬抄録, 2018)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性は区分1であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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