項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 75-99-0 |
名称 | 2,2-ジクロロプロピオン酸 (別名:ダラポン) |
物質ID | R02-B-038-MHLW, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。なお、旧分類はナトリウム塩を対象として分類していたが、本分類では塩ではなく表記の物質とした。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性 (GESTIS (Access on May, 2020))という情報がある。 |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であるが、この酸素及び塩素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、アルミニウム、銅、および、これらの合金を侵す (ICSC (2003)) という情報がある。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 (3) は元文献に記載がないため、根拠データから除外した。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雌: 6,936 mg/kg、雄: 7,126 mg/kg (HSDB (Access on May 2020)) (2) ラットのLD50: 7,000 mg/kg (MAK (DFG) (2004)) 【参考データ等】 (3) ラットのLD50: 700~1,000 mg/kg (GESTIS (Access on May 2020)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: > 5,000 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)、MAK (DFG) (2004)、HSDB (Access on May 2020)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分2とした。新しいデータが得られたことから分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質は眼、皮膚、気道に対して刺激性を有する (GESTIS (Access on May 2020))。 (2) 本物質は眼、皮膚に対して中等度の刺激性を有する (HSDB (Access on May 2020))。 【参考データ等】 (3) EU-CLP分類でSkin Irrit. 2 (H315) に分類されている (EU CLP分類 (Access on May 2020))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
【分類根拠】 (1) より、区分1とした。新たなデータが得られたことにより、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質の直接接触は眼に対して永続的な傷害を与える可能性がある (GESTIS (Access on May 2020))。 【参考データ等】 (2) 本物質は眼、皮膚、気道に対して刺激性を有する (GESTIS (Access on May 2020))。 (3) EU-CLP分類でEye Dam. 1 (H318) に分類されている (EU CLP分類 (Access on May 2020))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため、分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため 分類できない。なお、旧分類の根拠とされたデータは利用可能な情報源からは確認できなかった。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1) in vitroでは、本物質のナトリウム塩を用いた細菌の復帰突然変異試験で陰性の報告がある (ACGIH (7th, 2001))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 利用可能なヒトを対象とした報告はない。本物質の実験動物における発がん性試験結果は得られていないが、(1) よりACGIHが (2) のナトリウム塩での試験結果及び本物質は遺伝毒性がないことに基づきA4に分類していることから、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、ACGIHでA4に分類されている (ACGIH (7th, 2001))。 (2) 本物質のナトリウム塩 (CAS番号 127-20-8) をイヌに1年間、ラットに2年間投与した試験で、いずれの種においても腫瘍発生はみられなかった (ACGIH (7th, 2001))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。なお、旧分類の情報源は利用できなかったが、新たな情報源を用い、また、本物質のナトリウム塩の情報を用いたことから旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験では、限度量を超える用量の投与においても、胎児体重の減少がみられたのみで催奇形性はみられていない (ACGIH (7th, 2001))。 (2) 本物質のナトリウム塩 (CAS 番号 127-20-8) 150 mg/kg/dayを3世代にわたり混餌投与した試験において、生殖影響はみられていない (ACGIH (7th, 2001))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3 (気道刺激性) |
警告 |
H335 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分3 (気道刺激性) とした。なお、新たな情報源の使用により、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質の蒸気又はエアロゾル (詳細の記載なし) への急性ばく露は、ヒトの消化管に加えて、目、気道、皮膚の弱~中程度の刺激を惹起した。気道への最小限の刺激は本物質2~7 ppmのばく露で認められた (GESTIS (Access on May 2020))。 (2) 本物質のTLV-TWA (5 mg/m3) は、眼と気道への潜在的な刺激性影響を最小化するために設定された (ACGIH (7th, 2001))。 【参考データ等】 (3) ヒトでは本物質の誤飲により、刺激性又はおそらく腐食性影響と消化管障害 (嘔吐、下痢) が生じることが予想される (GESTIS (Access on May 2020))。 (4) 中毒症状は一般的に、倦怠感、嘔吐、下痢、徐脈、食欲不振などである (HSDB (Access on May 2020))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、本物質のNa塩を用いたデータからは、経口経路では区分に該当しないと考えられるが、他の投与経路のデータがないため分類できないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質のNa塩 (CAS番号 127-20-8) をラットに97日間混餌投与した試験において、115 mg/kg/dayの雌で腎臓の重量増加がみられたが、病理組織学的検査を含むその他の検査において異常はみられていない (ACGIH (7th, 2001))。 (2) 本物質のNa塩 (CAS番号 127-20-8) をラットに2年間混餌投与した試験において、50 mg/kg/dayで腎臓相対重量増加がみられたが、病理組織学的変化はみられていない (ACGIH (7th, 2001)、IRIS (1988))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 魚類(ブリーク)96時間LC50 = 5500 mg/L(ECOTOX, 2020)であることから、区分に該当しないとした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性は区分に該当しないことから、区分に該当しないとした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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