政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 732-11-6
名称 ジメチルフタリルイミドメチルジチオホスフェイト (別名:ホスメット)
物質ID R02-B-071-MHLW, MOE
分類実施年度 令和2年度(2020年度)
分類実施者 厚生労働省/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2006年度(平成18年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でないため、区分に該当しない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、不燃性 (RAC Background Document (2016)) との情報及び可燃性 (ICSC (2004)) との情報の両方がある。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 融点 (72℃) において発火しない (RAC Background Document (2016)) との情報から、常温で発火しないと考えられるため、区分に該当しない。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していないため、分類できない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 半金属 (P) を含むが、水溶解度が24.4 mg/L (20℃) (HSDB (Access on May 2020)) というデータが得られており、水と急激な反応をしないと考えられるため、区分に該当しない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
14 酸化性固体 分類できない
-
-
- - フッ素び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (P) と結合しているが、データがなく分類できない。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(7) より、区分3とした。

【根拠データ】
(1) ラットのLD50: 92~310 mg/kg (Canada Pesticides (2017))
(2) ラットのLD50: 92.5~164 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2012))
(3) ラットのLD50: 113 mg/kg (EPA Pesticides RED (2006)、EU CLP CLH (2016)、食安委 農薬評価書 (2012))
(4) ラットのLD50: 121 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2012))
(5) ラットのLD50: 雄: 135~310 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2012))
(6) ラットのLD50: 雌: 224~369 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2012))
(7) ラットのLD50: 230 mg/kg (EU CLP CLH (2016))
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1) のラットのデータからは区分を特定できないため、 (2)~(6) のウサギのデータより区分に該当しないとした。

【根拠データ】
(1) ラットのLD50: > 1,000 mg/kg (CLH Report (2015)、RAC Background Document (2016)、食安委 農薬評価書 (2012))
(2) ウサギのLD50: 3,160 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2012))
(3) ウサギのLD50: 3160~> 5000 mg/kg (Canada Pesticides (2017))
(4) ウサギのLD50: > 3,160 mg/kg (GESTIS (Access on May 2020))
(5) ウサギのLD50: > 4,600 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2012))
(6) ウサギのLD50: > 5,000 mg/kg (CLH Report (2015)、EPA Pesticides RED (2006)、RAC Background Document (2016)、食安委 農薬評価書 (2012)、Patty (6th, 2012))
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2) より、区分2とした。
なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (8.4E-006 mg/L) よりも高いため、粉じんとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。

【根拠データ】
(1) ラットのLC50 (4時間): 0.054 mg/L (GESTIS (Access on May 2020))
(2) ラットのLC50 (4時間): > 0.152 mg/L (EPA Pesticides RED (2006)、RAC Background Document (2016)、食安委 農薬評価書 (2012))
(3) 本物質の蒸気圧: 4.9E-007 mmHg (20~25℃) (HSDB (Access on May 2020)) (飽和蒸気圧濃度換算値: 8.4E-006 mg/L)

【参考データ等】
(4) ラットのLC50 (4時間): 1.12 mg/L ((6) の外挿値) (RAC Background Document (2016))
(5) ラットのLC50 (4時間): 1.6 mg/L (70%水和剤) (RAC Background Document (2016))
(6) ラットのLC50 (1時間): 2.76 mg/L (4時間換算値: 0.69 mg/L) (HSDB (Access on May 2020))
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4) より、区分に該当しないとした。新しいデータ (1)~(4) が得られたことから、分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1) OECD TG 404類似のウサギを用いた皮膚刺激性試験で適用24時間後に刺激性反応はみられなかった (CLH Report (2015)、RAC Background Document (2016))。
(2) EPA OPPTS 870.2500に準拠したウサギを用いた皮膚刺激性試験で刺激性を示さない (EPA Pesticides RED (2006))。
(3) 本物質はウサギを用いた皮膚刺激性試験 (ドレイズ法) で刺激性を示さない (食安委 農薬評価書 (2012))。
(4) 本物質は皮膚刺激性を示さない (HSDB (Access on May 2020))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
【分類根拠】
(1)~(4) より、区分2Bとした。

【根拠データ】
(1) 本物質は中等度の眼刺激性を示す (Canada Pesticides (2017)、HSDB (Access on May 2020))。
(2) OECD TG 405類似のウサギを用いた眼刺激性試験で1/3例に角膜混濁、結膜の発赤及び浮腫、分泌物がみられたが、適用7日後までに回復した (CLH Report (2015)、RAC Background Document (2016))。
(3) EPA OPPTS 870.2400に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験で中等度の刺激性を示す (EPA Pesticides RED (2006))。
(4) 本物質は軽度の眼刺激性を示す (食安委 農薬評価書 (2012))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2) より、区分に該当しないとした。新しいデータ (1)、(2) が得られたことから分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1) 本物質は皮膚感作性を示さない (Canada Pesticides (2017))。
(2) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (改変ビューラー法) で陽性反応を示した動物は10例中1例 (陽性率10%) であった (CLH Report (2015)、RAC Background Document (2016)、食安委 農薬評価書 (2012))。
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3) より、区分に該当しないとした。

【根拠データ】
(1) in vivoでは、マウス経口投与又は腹腔内投与の骨髄細胞を用いた小核試験で陰性、ラット経口投与の肝細胞を用いた不定期DNA合成試験で陰性 (EU CLP CLH (2016)、食安委 農薬評価書 (2012)、Canada Pesticides (2017))。マウス腹腔内投与の肝臓及び腎臓を用いたコメットアッセイで陰性 (EU CLP CLH (2016))。なお、マウス経口投与の骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陽性の報告があるが、観察された染色体異常の増加は用量依存的でなく、試験結果は許容できないと考えられた (RAC Background Document (2016))。
(2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陽性、陰性の報告がある。哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験で陽性、陰性の報告、姉妹染色分体交換試験で陽性、遺伝子突然変異試験で陽性 (EU CLP CLH (2016)、食安委 農薬評価書 (2012)、Canada Pesticides (2017))、形質転換試験で陰性の報告がある (食安委 農薬評価書 (2012)、Canada Pesticides (2017))
(3) 本物質の遺伝毒性評価として、RACでは、証拠の重付けにより、in vitroで遺伝毒性の可能性があるが、in vivoではその懸念がないとしている (RAC Background Document (2016))、また食安委では、生体にとって問題となる遺伝毒性は認められなかったとしている (食安委 農薬評価書 (2012))。
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2) より、EPAはSに分類しているが、JMPR、EU EFSA及び食安委の判断に基づき、区分に該当しないとした。

【根拠データ】
(1) 国内外の分類機関による既存分類では、EPAでS (suggestive evidence of carcinogenicity, but not sufficient to assess human carcinogenic potential) (EPA Annual Cancer Report 2019 (Access on August 2020):1999年分類) に分類されている。
(2) 雌雄のラット及びマウスに本物質を2年間混餌投与した慢性毒性/発がん性試験において、雌雄のラット及び雌マウスでは発がん性は認められなかった。雄のマウスで肝細胞腺腫の発生がみられたが、発生率に有意差は認められず、JMPRはマウスにおいて発がん性はないと結論づけている (JMPR (1994))。EU EFSAの専門家は、この軽度なマウス肝腫瘍の増加について、同時期の試験実施施設における発生頻度を僅かに超えていることから、発がん性分類R40 (発がん性作用の証拠が限定的である (Limited evidence of a carcinogenic effect)) に分類しなかった (EU EFSA (2011))。食安委は、EU EFSAの判断を支持した (食安委 農薬評価書 (2012))。
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1) より、親動物で体重増加抑制等が認められた用量において交尾率及び受胎率の低下等が認められたことから区分2とした。

【根拠データ】
(1) ラットを用いた混餌による2世代繁殖試験において、親動物に赤血球コリンエステラーゼ (ChE) 活性阻害、体重増加抑制がみられる用量で、交尾率及び受胎率の減少がみられ、親動物に摂餌量減少、雌で脱水症状、雄で精巣重量の減少、肝細胞空胞化がみられる用量で児動物数、低体重児の頻度及び児動物の生存率の低下がみられている (食安委 農薬評価書 (2012)、EU CLP CLH (2016))。

【参考データ等】
(2) 雌ラットの妊娠7~16日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物に体重減少、摂餌量低下、身ぶるい (shaking) 及び立毛がみられる用量でも胎児に影響はみられていない (食安委 農薬評価書 (2012)、EU CLP CLH (2016))。
(3) 雌ウサギの妊娠7~19日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物で僅かな体重増加抑制、不安定 (unsteadiness)、身震い、流涎、不整呼吸 (irregular breathing) がみられる用量でも胎児に軽度の骨格変異のみがみられた (食安委 農薬評価書 (2012)、EU CLP CLH (2016))。
(4) 雌ザルの妊娠22~32日に強制経口投与した発生毒性試験において、影響はみられていない (食安委 農薬評価書 (2012))。
(5) EU CLP分類でRepr. 2に分類されている (Access on May 2020)。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1 (神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(4) より、呼吸困難や呼吸不全の所見は神経系への影響による二次的影響と考えられたため、区分1 (神経系) とした。なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1) ヒトにおいて、本物質の急性ばく露により、著しい縮瞳、かすみ目、頭痛、めまい、筋肉の痙攣、重度の脱力感、嘔吐、下痢、腹痛、痙攣、昏睡、高血圧が起こることがある。胸痛、低血圧、呼吸困難に続いて呼吸不全が認められる場合もある (HSDB (Access on May 2020))。
(2) 動物試験において、本物質の急性症状は一般的にコリンエステラーゼ (ChE) 阻害剤に認められる典型的な副交感神経刺激様の症状を示した。毒性徴候は速やかに出現し、総体的に投与後30分以内に、振戦、流涎、咀嚼行動、眼球突出症、眼、鼻及び口の血液様滲出物、呼吸困難、下痢、痙攣及び死亡などの症状が認められた。毒性症候は一過性で、総体的に速やかに投与24~72時間で消失した (食安委 農薬評価書 (2012))。
(3) 上記の中毒症状は、ラットの経口投与では LD50値が92.5~369 mg/kgで多くが300 mg/kg以下であることから、区分1の範囲で生じる症状と考えられる (食安委 農薬評価書 (2012))。
(4) ラットを用いた強制経口投与による急性神経毒性試験では、22.5 mg/kg群の赤血球ChE活性は70%以上、脳ChE活性は60%以上阻害された (食安委 農薬評価書 (2012))。

【参考データ等】
(5) 有機リン中毒の症状は、次の3つのグループに分けられる。ムスカリン様症状 (気管支分泌の増加、過度の発汗、唾液分泌、流涙、著明な縮瞳、気管支収縮、腹部痙攣 (嘔吐と下痢)、徐脈)、ニコチン様症状 (筋肉の線維束性収縮 (fasciculation of fine muscles)、頻脈)、中枢神経系の症状 (頭痛、めまい、落ち着きのなさ、不安、精神錯乱、痙攣、昏睡、呼吸中枢の抑制) が生じる。軽度の中毒には、ムスカリン様性及びニコチン様の兆候のみが含まれる場合があり、重症の場合は常に中枢神経系の関与を示す。症状の組み合わせにより、臨床像は呼吸不全に支配され、時には肺水腫を引き起こす (EHC 63 (1986))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1 (神経系)、区分2 (肝臓)


危険
警告
H372
H373
P260
P264
P270
P314
P501
【分類根拠】
(1) より、ヒトにおいて神経系への影響がみられるとの情報があり、(2)~(4) より、実験動物において区分1の用量で神経系への影響、区分2の用量で肝臓への影響がみられたとの情報があったことから、区分1 (神経系)、区分2 (肝臓) とした。

【根拠データ】
(1) 本物質を含む動物用ノミ駆除剤の業務上の使用による長期ばく露の症例が複数報告されている。これらの例では、赤血球コリンエステラーゼ (ChE) 活性は正常値の範囲内であったが、頭痛、めまい、かすみ目、縮瞳、息切れ、胸痛、頻脈、腹部の痙攣、吐き気、疲労感、発汗等の有機リン系中毒の症状がみられた (HSDB (Access on May 2020)、Patty (6th, 2012))。
(2) ラットの90日間混餌投与試験では、100 ppm (5 mg/kg/day相当、区分1の範囲) で赤血球及び脳ChE活性の阻害がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2012)、JMPR (1994))。
(3) ラットの2年間混餌投与試験では、200 ppm (雄/雌: 9.4/10.9 mg/kg相当、いずれも区分2の範囲) で赤血球及び脳ChE活性の阻害、脂肪肝及び重篤化がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2012)、JMPR (1994))。
(4) マウスの2年間混餌投与試験では、100 ppm (15 mg/kg/day相当、区分2の範囲) の雄で痙攣、肝細胞細胞質空胞化、雌で脳ChE活性阻害がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2012)、JMPR (1994))。
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)EC50 = 0.00211 mg/L(EU CLP CLH, 2016)であることから、区分1とした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急速分解性がなく(OECD TG301D試験における28日間分解度19.5%(EU CLP CLH, 2016))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.00078 mg/L(EU CLP CLH, 2016)から、区分1とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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