政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 13194-48-4
名称 O-エチル=S,S-ジプロピル=ホスホロジチオアート (別名:エトプロポス)
物質ID R02-B-090-MHLW, MOE
分類実施年度 令和2年度(2020年度)
分類実施者 厚生労働省/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2006年度(平成18年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でないため、区分に該当しない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火点が140℃ (GESTIS (Access on June 2020)) という情報より、区分に該当しない。
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験法が確立していないため、分類できない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 半金属 (P) を含むが、水溶解度が750 mg/L (20~25℃) (HSDB (Access on June 2020)) というデータが得られており、水と急激な反応をしないと考えられるため、区分に該当しない。
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (P) と結合しているが、データがなく分類できない。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分2


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(6) より、区分2とした。

【根拠データ】
(1) ラットのLD50: 雌: 32.8 mg/kg、雄: 61.0 mg/kg (EPA Pesticides RED (2006))
(2) ラットのLD50: 雌: 33 mg/kg、雄: 62 mg/kg (JMPR (1999)、食安委 農薬評価書 (2010))
(3) ラットのLD50: 雌: 56 mg/kg (JMPR (1999)、食安委 農薬評価書 (2010))
(4) ラットのLD50: 雌: 30.2 mg/kg、雄: 56.2 mg/kg (Patty (6th, 2012))
(5) ラットのLD50: 雌: 33 mg/kg、雄: 61 mg/kg (HSDB (Access on June 2020))
(6) ラットのLD50: 34 mg/kg (GESTIS (Access on June 2020))
1 急性毒性(経皮) 区分1


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3) より、区分1とした。

【根拠データ】
(1) ウサギのLD50: 8.5 mg/kg (JMPR (1999)、EPA Pesticides RED (2006)、食安委 農薬評価書 (2010)、Patty (6th, 2012)、HSDB (Access on June 2020))
(2) ウサギのLD50: 26 mg/kg (JMPR (1999)、食安委 農薬評価書 (2010))
(3) ラットのLD50: 26 mg/kg (IPCS PIM G001 (1998))

【参考データ等】
(4) ラットのLD50: 226 mg/kg (JMPR (1999)、食安委 農薬評価書 (2010))
(5) ラットのLD50: 雌: 424 mg/kg、雄: 1,280 mg/kg (JMPR (1999)、食安委 農薬評価書 (2010)、Patty (6th, 2012)、HSDB (Access on June 2020))
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2) より、区分2とした。
なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (0.005 mg/L) よりも高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。

【根拠データ】
(1) ラットのLC50 (4時間): 0.123 mg/L (EPA Pesticides RED (2006)、食安委 農薬評価書 (2010)、Patty (6th, 2012))
(2) ラットのLC50 (4時間): 0.250 mg/L (JMPR (1999)、食安委 農薬評価書 (2010))
(3) 本物質の蒸気圧: 3.8E-004 mmHg (20~25℃) (HSDB (Access on May 2020)) (飽和蒸気圧濃度換算値: 0.005 mg/L)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4) の記載はあるが、データ不足のため分類できないとした。旧分類の根拠となったデータが確認できず、ガイドラインに準じた皮膚刺激性試験では動物の死亡により、評価は不能と考えられることから、分類できないとすることが適切と判断し、分類結果を変更した。なお、(4)のデータも参照元はEPAのデータであり、重度の皮膚刺激性物質との根拠はみいだせない。

【参考データ等】
(1) 本物質の原液のウサギを用いた皮膚刺激性試験では適用8時間以内に全例が死亡 (JMPR Report (1999)、食安委 農薬評価書 (2010))。
(2) ウサギを用いた試験 (0.03、0.1、1 mg/kg/day、3週間) で、軽度の刺激性がみられた (JMPR Report (1999))。
(3) EPA OPP 81-5に準拠したウサギを用いた皮膚刺激性試験で、本物質 (0.5 mL) を適用された6/6例が死亡した (EPA Pesticides RED (2006))。
(4) 本物質は重度の皮膚および眼刺激性物質であり、0.5 mL或いは 0.1 mLの適用により、動物は死に至る (Patty (6th, 2012) )。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
【分類根拠】
(1)~(3) より、中等度以上の刺激性を有すると推察されることから、区分2Aとした。

【根拠データ】
(1) 本物質の原液のウサギの眼に刺激性 (瞬膜及び強膜に対する中等度の紅斑や水疱形成) を示すのみでなく、強い毒性を示し、適用1時間以内に死亡する (JMPR Report (1999)、食安委 農薬評価書 (2010))。
(2) EPA OPP 81-4に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験で、本物質 (0.1 mL) を適用された3/3例が死亡した (EPA Pesticides RED (2006))。
(3) 本物質は重度の皮膚および眼刺激性物質であり、0.5 mL或いは0.1 mLの適用により、動物は死に至る (Patty (6th, 2012))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【参考データ等】
(1) EU-CLP分類でSkin Sens. 1 (H317)に分類されている (EU CLP分類 (Access on June 2020))。
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3) より、区分に該当しないとした。

【根拠データ】
(1) in vivoでは、ラットを用いた優性致死試験及びラットの骨髄細胞を用いた小核試験において陰性の報告がある (JMPR (1999)、食安委 農薬評価書 (2010))。
(2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いた遺伝子突然変異試験において陰性の報告がある。一方、哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験において代謝活性化系存在下で陽性の報告がある (同上)。
(3) 本物質は生体において問題となる遺伝毒性はないものと考えられるとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2010))。
6 発がん性 区分1B


危険
H350 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
利用可能なヒトを対象とした報告はない。(3) のマウスの試験では発がん性は認められていないが、(2) より独立して実施された複数の試験で悪性腫瘍の発生増加がみられ、動物実験による証拠が十分と考えられること及び(1) のEPAの既存分類に従い、区分1Bとした。新たな情報源を用いて検討し、分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1) 国内外の分類機関による既存分類では、EPAでL (Likely to be Carcinogenic to Humans) (EPA Annual Cancer Report 2019 (Access on September 2020):1998年分類) に分類されている。
(2) 雌雄のラットに本物質を2年間混餌投与した3つの慢性毒性/発がん性併合試験において、雄で甲状腺C細胞腺腫及びがん、副腎悪性褐色細胞腫が、雌で子宮内膜ポリープの発生増加が認められた (食安委 農薬評価書 (2010))。
(3) 雌雄のマウスに本物質を2年間混餌投与した発がん性試験では、発がん性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2010))。
7 生殖毒性 区分2、授乳に対するまたは授乳を介した影響に関する追加区分


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1) より、親動物毒性がみられる用量で、児の死亡率増加、生後14日生存率減少等がみられ、この他に繁殖能に影響がみられないことから区分2とし、14日生存率減少は母乳を介した影響の可能性もあることから、「追加区分:授乳に対する又は授乳を介した影響」とした。なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1) ラットを用いた混餌投与による2世代繁殖試験において、親動物毒性 (30 ppm以上で脳ChE 活性阻害、150 ppm以上で体重増加抑制、300 ppmで軟便、振戦等) がみられる用量で、繁殖能に影響はみられていないが児動物に影響 (150 ppm以上でF2児動物の生後14日生存率減少、哺育率減少、300 ppmでF1児動物の死亡率増加、体重増加抑制) がみられている (食安委 農薬評価書 (2010))。

【参考データ等】
(2) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (軟便、体重増加抑制等) がみられる用量においても胎児に影響はみられていない (食安委 農薬評価書 (2010))。
(3) 雌ウサギの妊娠6~18日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制) がみられる用量においても胎児に影響はみられていない (食安委 農薬評価書 (2010))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1 (神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
【分類根拠】
本物質のヒトでの急性ばく露影響に関する報告はない。実験動物では、(1)~(7) より、区分1 (神経系) とした。

【根拠データ】
(1) 雌ラットの単回経口投与試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、少なくともLD50値 (56 mg/kg、区分1の範囲) 付近で影響がみられたと想定) において、削痩、歩行失調、流涎、活動低下、円背位、振戦がみられた (食安委 農薬評価書 (2010)、JMPR (1999))。
(2) ラットの単回経皮適用試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、少なくともLD50値 (226 mg/kg、区分1の範囲) 付近で影響がみられたと想定) において、振戦、痙攣、活動低下、呼吸困難がみられた (食安委 農薬評価書 (2010)、JMPR (1999))。
(3) ラットの単回経皮適用試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、少なくともLD50値 (雄: 1,280 mg/kg、雌: 424 mg/kg、区分2の範囲) 付近で影響がみられたと想定) において、着色尿、振戦、流涎、活動低下、運動失調、軟便、下痢、努力呼吸、流涙、眼球突出がみられた (食安委 農薬評価書 (2010)、JMPR (1999))。
(4) ウサギの単回経皮適用試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、少なくともLD50値 (8.5 mg/kg、区分1の範囲) 付近で影響がみられたと想定) において、立毛、努力呼吸、流涎、自発運動減少、振戦、運動失調、軟便、下痢、流涙、死亡動物で体重減少がみられた (食安委 農薬評価書 (2010)、JMPR (1999))。
(5) ラットの4時間単回吸入ばく露試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、少なくともLC50値 (0.25 mg/kg、区分1の範囲) 付近で影響がみられたと想定) において、感情鈍麻、努力呼吸、流涎がみられた (食安委 農薬評価書 (2010)、JMPR (1999))。
(6) ラットの経口投与による急性神経毒性試験 (雄: 0、30、60 mg/kg、雌: 0、20、40 mg/kg) では、雄: 60 mg/kg及び雌: 40 mg/kgで振戦、流涎がみられ、同群の雄で円背位、努力呼吸、粗毛、被毛の着色、体の蒼白化、眼の分泌物、活動性低下及び接触時の冷感が認められた。投与2時間後には、赤血球及び脳の各組織のコリンエステラーゼ (ChE) 活性が全投与群で用量相関的に43~93%阻害された。投与15日後には、雌雄の小脳ChE活性、雌の血球ChE 活性は回復したが、全投与群の雌雄の赤血球及び脳前頭皮質、高用量群の雌雄の海馬で、ChE の約20%またはそれ以上の阻害が認められた (食安委 農薬評価書 (2010))。
(7) ラットの経口投与による急性神経毒性試験 (雄: 0、5、50、75 mg/kg、雌: 0、5、25、50 mg/kg) では、75 mg/kgの雄で腹臥位、嗜眠、扱いやすさの変化、流涙、あえぎ呼吸、よろめき歩行、角膜反射消失、熱に対する反射の遅れ、体温低下、前肢握力減少がみられた。また、50 mg/kg以上の雄では、円背位、振戦、努力呼吸、眼球突出、活動低下、協調不能、流涎、接触時の冷感、軽度の体温低下、自発運動低下、赤血球ChE活性阻害 (20%以上) がみられ、雌で円背位、振戦、眼球突出、協調不能、活動低下、接触時の冷感、腹臥位、嗜眠、扱いやすさの変化、流涙、努力呼吸、あえぎ呼吸、よろめき歩行、角膜反射消失、熱に対する反射の遅れ、体温低下、前肢握力減少、自発運動低下がみられた。25 mg/kg以上の雌では、流涎、口唇鳴らし (lip smacking)、運動失調、瞳孔反射消失、振戦、赤血球ChE活性阻害 (20%以上) がみられた (食安委 農薬評価書 (2010))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1 (神経系、血液系、肝臓)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
【分類根拠】
(1)~(6) より、区分1 (神経系、血液系、肝臓) とした。新たな情報を用いて検討した結果、旧分類から分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1) ラットを用いた90日間混餌投与試験の結果、0.3 ppm (0.015 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上の雌雄で赤血球及び脳コリンエステラーゼ (ChE) 活性阻害がみられた (食安委 農薬評価書 (2010))。
(2) イヌを用いた90日間混餌投与試験の結果、100 ppm (2.5 mg/kg/day、区分1の範囲) で嘔吐並びに赤血球数及びヘマトクリット値の減少、赤血球ChE活性阻害がみられた (食安委 農薬評価書 (2010))。
(3) ウサギを用いた21日間経皮毒性試験の結果、1 mg/kg/day (ガイダンス値換算: 0.23 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上の雌雄で赤血球及び脳ChE活性阻害がみられた (食安委 農薬評価書 (2010))。
(4) ラットを用いた3件の混餌投与による慢性毒性/発がん性併合試験結果の報告があり、いずれも区分1の範囲で神経系 (脳ChE活性阻害等)、血液系への影響が報告されている (食安委 農薬評価書 (2010))。
(5) マウスを用いた混餌投与による2年間発がん性試験の結果、30 ppm (雄/雌: 4.0/4.9 mg/kg/day、区分1の範囲) で赤血球及び脳ChE活性阻害がみられた (食安委 農薬評価書 (2010))。
(6) イヌを用いた経口投与による1年間慢性毒性試験の結果、1.0 mg/kg/day (区分1の範囲) 以上の雌雄で肝細胞空胞化等、雌で赤血球ChE活性阻害が、10 mg/kg/day (区分1の範囲) 以上の雌雄で脳ChE活性阻害、肝巣状壊死、肝線維化、胆管増生が、雄で赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット値の減少、赤血球ChE活性阻害、雌で体重増加抑制傾向、摂餌量減少傾向等がみられた (食安委 農薬評価書 (2010))。
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
魚類(Lagodon rhomboides)96時間LC50 = 0.0063 mg/L(ECOTOX, 2020、EPA OPP Pesticide Ecotoxicity Database, 2020)であることから、区分1とした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(アミ科)の28日間NOEC = 0.00036 mg/L(EPA OPP Pesticide Ecotoxicity Database, 2020)から、区分1となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(スケレトネマ)の96時間EC50 = 8.4 mg/L(ECOTOX, 2020、EPA OPP Pesticide Ecotoxicity Database, 2020)から、区分2となる。
以上の結果を比較し、区分1とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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