項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 51276-47-2 |
名称 | 2-アミノ-4-[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]酪酸 (別名:グルホシネート) |
物質ID | R02-B-105-MHLW, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 半金属 (P) を含むが、水溶解度が1,370 g/L (20℃) (農薬工業会 「食品衛生研究」第52巻第11号 (2002)) というデータが得られており、水と急激な反応をしないと考えられるため、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (P) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 旧分類が使用した農薬登録申請資料 (1984) は入手できず、確認不能であるため、旧分類から分類結果を変更した。 【参考データ等】 (本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2)) (1) ラットのLD50: 雌: 1,510 mg/kg、雄: 1,660 mg/kg (JMPR (2012)、食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011)) (2) ラットのLD50: 雌: 1,620 mg/kg、雄: 2,000 mg/kg (JMPR (2012)、食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011)、HSDB (Access on June 2020)) (3) ラットのLD50: 1,620 mg/kg (GESTIS (Access on June 2020)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 旧分類が使用した農薬登録申請資料 (1984) は入手できず、確認不能であるため、旧分類から分類結果を変更した。 【参考データ等】 (本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2)) (1) ウサギのLD50: 雌: 1,500~2,000 mg/kg、雄: > 2,000 mg/kg (JMPR (2012)) (2) ラットのLD50: 1,380 mg/kg (GESTIS (Access on June 2020)) (3) ラットのLD50: > 2,000 mg/kg (JMPR Report (2012)) (4) ラットのLD50: 雌: 4,000 mg/kg、雄: > 4,000 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2013)、HSDB (Access on June 2020)) (5) ラットのLD50: > 4,000 mg/kg (JMPR (2012)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 旧分類が使用した農薬登録申請資料 (1986) は入手できず、確認不能であるため、旧分類から分類結果を変更した。 【参考データ等】 (本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2)) (1) ラットのLC50 (鼻部ばく露、4時間): 雄: 1.26 mg/L、雌: 2.60 mg/L (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011)、HSDB (Access on June 2020)) (2) ラットのLC50 (4時間): 1.26 mg/L (GESTIS (Access on June 2020)) (3) ラットのLC50 (4時間): >= 1.26 mg/L (JMPR Report (2012)) (4) 本物質のアンモニウム塩における蒸気圧: 9.1E-012 mmHg (25℃) (HSDB (Access on June 2020)) (飽和蒸気圧濃度換算値: 9.7E-011 mg/L) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。旧分類が使用した農薬登録申請資料 (1984) は入手できず、確認不能であるため、旧分類から分類結果を変更した。 【参考データ等】 (1) 本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) のウサギを用いた皮膚刺激性試験で、刺激性はみられなかった (食安委 農薬評価書 (2013))。 (2) 本物質のアンモニウム塩のウサギを用いた皮膚刺激性試験 (ドレイズ法) で、非刺激物と判定された (農薬抄録 (2011))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。旧分類が使用した農薬登録申請資料 (1984) は入手できず、確認不能であるため、旧分類から分類結果を変更した。 【参考データ等】 (1) 本物質のアンモニウム塩のウサギを用いた眼刺激性試験で、刺激性はみられなかった (食安委 農薬評価書 (2013))。 (2) 本物質のアンモニウム塩のウサギを用いた眼刺激性試験 (ドレイズ法) で、非刺激物と判定された (農薬抄録 (2011))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3) より、本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) のデータを基に区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) のOECD TG 429に準拠したマウス局所リンパ節試験 (LLNA) でSI値は3を上回らず、陰性と判定されている (JMPR (2012))。 (2) 本物質のアンモニウム塩のEPA OPP 81-6に準拠したモルモットを用いた皮膚感作性試験 (ビューラー法、適用濃度 50%) で、陰性と報告されている (JMPR (2012)、農薬抄録 (2011))。 (3) 本物質のアンモニウム塩のOECD TG 406に準拠したモルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法、皮内投与 1%) で陰性と報告されている (JMPR (2012)、農薬抄録 (2011))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、本物質のアンモニウム塩 (CAS番号778182-82-2) のデータを用いて、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) In vivoでは、本物質のアンモニウム塩のデータとして、マウス単回経口投与による小核試験で陰性 (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011)、JMPR (2012))。 (2) In vitroでは、本物質のアンモニウム塩のデータとして、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞を用いた遺伝子突然変異試験で陰性 (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011)、JMPR (2012))、染色体異常試験で陰性 (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 本物質の国内外の分類機関による既存分類及び発がん性に関する報告は得られていないが、本物質のアンモニウム塩の既存分類結果 (1) 及び動物試験結果 (2)、(3) から、区分に該当しないとした。なお、旧分類で使用された農薬登録申請資料 (1986) は入手できず、確認不能である。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) がEPAでNL (Not Likely To Be Carcinogenic To Humans) (EPA Annual Cancer Report 2019 (Access on October 2020):1999年分類) に分類されている。 (2) 雌雄のラットに本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) を2年6ヵ月間混餌投与した慢性毒性/発がん性併合試験では、発がん性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2013))。 (3) 雌雄のラット及びマウスに本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) を2年間混餌投与した発がん性試験では、発がん性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2013))。 【参考データ等】 (4) (3) のラットの2年間発がん性試験では、10,000 ppm 投与群の雄において、稀な腫瘍である皮膚腫瘍 (毛包腫)の発生頻度増加が認められたが、毛包由来と考えられる腫瘍 (毛母腫、毛包上皮腫、毛包腫及び角化棘細胞腫)の発生頻度の合計に統計学的な有意差は認められず、これらの毛包系腫瘍の発現は投与に関連した影響ではないと考えられた (食安委 農薬評価書 (2013))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質のデータはないが、本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) のデータで分類した。 (1)~(3) より、区分1Bとした。なお、新たな情報源を用いて評価し旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットに本物質のアンモニウム塩を混餌投与した2世代繁殖試験において、360 ppm (P世代雄: 24、雌: 36、F1世代雄: 24、雌33 mg/kg/day) の雌親動物 (P及びF1) で哺育期間中の摂餌量減少、P及びF1世代 で生産児数の減少 (F1a: 対照群11.2匹、8.8匹、F1b: 対照群11.7匹、7.4匹、F2a: 対照群10.8匹、9.6匹、F2b: 対照群11.2匹、8.2匹) がみられている (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011)、JMPR (2012))。生産児数の減少について、農薬抄録 (2011) では交尾率、受胎率、妊娠率、出産率及び妊娠期間に影響がみられないことから着床後早期に及ぼす影響と考察している。食安委 農薬評価書 (2013) では繁殖能に影響は認められなかったとしている。 (2) 雌ウサギの妊娠7~19 日に本物質のアンモニウム塩を強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (痙攣による切迫屠殺 (1例)、体重増加抑制 (対照群の94%)、摂餌量減少) 用量 (20 mg/kg/day) で、早産 (1例)、全胎児死亡 (1例)、着床痕のみ (1例) がみられ、胎児死亡数増加 (対照群: 0匹/腹、20 mg/kg/day: 0.55匹/腹) がみられている (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011))。 (3) 雌ラットの妊娠6~15日に本物質のアンモニウム塩を強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (死亡 (1/20例)、膣出血のため屠殺 (子宮内死亡胎児及び流産と考えられ屠殺: 8/20例)、膣出血、活動性亢進、不穏な動き、粗毛、弛緩状態等) 用量 (250 mg/kg/day) で胎児に死亡胎児数増加、腎盂及び尿管拡張の発生頻度増加 (対照群: 0.9%、250 mg/kg/day: 15.7%) がみられているが催奇形性はみられていない (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011))。 【参考データ等】 (4) 本物質のアンモニウム塩はEU CLP分類でRepr. 1Bに分類されている (EU CLP分類 (Access on June 2020))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (中枢神経系) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質自体の情報はないが、本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) の情報である (1)~(5) より、区分1 (中枢神経系) とした。なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質または本物質のアンモニウム塩を誤飲した症例では、意識障害、呼吸困難、痙攣、尿崩症、循環虚脱がみられたとの報告がある (HSDB (Access on June 2020))。 (2) 本物質のアンモニウム塩を用いたラットの単回経口投与試験において、1,000 mg/kg (本物質換算値: 914 mg/kg、区分2の範囲) 以上で鎮静、神経過敏、流涎、流涙、腹臥、立毛がみられた (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011))。 (3) 本物質のアンモニウム塩を用いたラットの単回経口投与試験において、雄: 1,000 mg/kg (本物質換算値: 914 mg/kg、区分2の範囲) 及び雌: 1,600 mg/kg (本物質換算値: 1,462 mg/kg、区分2の範囲) 以上で、活動性低下、平衡失調、うずくまり、腹臥、横臥、振戦、痙攣、間代性痙攣、痙攣性横転、反射亢進、立毛、ダルリンプル徴候、眼球突出、眼及び口吻部の赤色痂皮形成、不規則呼吸がみられた (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011))。 (4) 本物質のアンモニウム塩を用いたラットの単回経皮適用試験において、雄: 4,000 mg/kg (本物質換算値:3,656 mg/kg、区分2超) 及び雌: 2,000 mg/kg (本物質換算値: 1,828 mg/kg、区分2の範囲) 以上で、過敏反応、鎮静、痙攣、昏迷、平衡失調、うずくまり、爪先歩き、腹位、振戦、ひきつり、腹部退縮、腹側部退縮、痙攣性跳躍、挙尾、立毛、眼瞼拡大、流涎、血尿、攻撃的挙動、咀嚼行動、削痩がみられた (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011))。 (5) 本物質のアンモニウム塩を用いたラットの4時間吸入ばく露試験 (ダスト、鼻部ばく露) において、雄: 0.19 mg/L (本物質換算値: 0.17 mg/L、区分1の範囲) 及び雌: 0.12 mg/L (本物質換算値: 0.11 mg/L、区分1の範囲) 以上で、眼瞼下垂、断続的振戦、間代性痙攣、機能亢進、立毛、流涎、鎮静がみられた (食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2011))。 【参考データ等】 (6) 本物質のアンモニウム塩を20%含有する製剤 (BASTA) を約300 mL摂取した65歳の男性で、摂取の4時間半後に言語障害と全身性振戦がみられた (HSDB (Access on June 2020))。 (7) 上記BASTA (本物質のアンモニウム塩を20%含有) を500 mL服用した69歳の女性及び200 mLを服用した87歳の男性で、痙攣がみられた (HSDB (Access on June 2020))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (中枢神経系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 本物質自体の情報はないが、本物質のアンモニウム塩 (CAS番号 77182-82-2) の情報 (1)~(3) より、区分1 (中枢神経系) とした。新たな情報源の情報を用いて検討し、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質のアンモニウム塩を用いたラット28日間吸入ばく露試験 (6時間/日、エアロゾルばく露と推定) の結果、雄では25 mg/m3 (ガイダンス値換算: 0.008 mg/L (本物質換算: 0.007 mg/L)、区分1の範囲) 以上、雌では50 mg/m3 (ガイダンス値換算: 0.016 mg/L (本物質換算: 0.015 mg/L)、区分1の範囲) で鎮静状態、緊張性/間代性痙攣、振戦、よろめき歩行、興奮、攻撃性、血尿がみられたと報告されている (食安委 農薬評価書 (2013))。 (2) 本物質のアンモニウム塩を用いたラット28日間吸入ばく露試験 (6時間/日、5日間/週、エアロゾルばく露) の結果、 100 mg/m3 (ガイダンス値換算: 0.031 mg/L (本物質換算: 0.028 mg/L)、区分2の範囲) の雌雄で易刺激性、不穏及び活動性低下、反復性の頭部の動きがみられたと報告されている (食安委 農薬評価書 (2013))。 (3) 本物質のアンモニウム塩をイヌに1年間混餌投与した結果、8.5 mg/kg/day (本物質換算: 7.8 mg/L、区分1の範囲) の雌雄各1例で死亡 (死亡例で心筋壊死による心及び循環器系の衰弱)、流涎、運動亢進、嗜眠、自発運動低下、振戦、失調性歩行、頻尿、強直性/間代性痙攣等がみられたと報告されている (食安委 農薬評価書 (2013))。 【参考データ等】 (4) 本物質のアンモニウム塩をラット、マウスに90日間混餌投与した試験では、区分2超の用量で中枢神経系への影響が報告されている (食安委 農薬評価書 (2013)) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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