政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 25134-01-4
名称 ポリ(2,6-ジメチル-1,4-フェニレンオキシド)
物質ID R02-B-106-MHLW
分類実施年度 令和2年度(2020年度)
分類実施者 厚生労働省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2017年度(平成29年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でないため、区分に該当しない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、区分に該当しない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、区分に該当しない。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1) より、区分に該当しないとした。

【根拠データ】
(1) ラットのLD50: > 5,000 mg/kg (Patty (6th, 2012))
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【参考データ等】
職場でのばく露濃度でラットに6時間ばく露したが、死亡例も毒性の徴候もみられなかった。眼と鼻の刺激症状がみられたが、ばく露チャンバーから取り出すと直ちに症状は消失した。剖検では肉眼的に異常は認められなかった (Patty (6th, 2012))。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1) より、区分に該当しないとした。旧分類では同一の根拠データで分類できないとしているが、実験条件 (適用量及び適用時間) から区分に適用可能と判断した。

【根拠データ】
(1) 本物質 (500 mg) のウサギを用いた4時間適用による皮膚刺激性試験で、刺激性はみられなかった (Patty (6th, 2012))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1) のデータはあるが、分類できない。旧分類では同一の根拠データで区分2Bとしているが、例数、スコア等の詳細情報が不足しているため、分類できない。

【参考データ等】
(1) 本物質のウサギを用いた眼刺激性試験で、適用1時間後に結膜発赤と浮腫がみられたが48時間後には回復し、軽度の一過性の刺激性と報告されている (Patty (6th, 2012))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1) の記載はあるが、試験法の詳細が不明であり、データ不足のため分類できないとした。

【参考データ等】
(1) 本物質のモルモットを用いた皮膚感作性試験 (6時間経皮適用×3週間、適用濃度 100%) で皮膚感作性は認められなかった (Patty (6th, 2012))。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1) in vivoデータなし。
(2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性の報告がある (Patty (6th, 2012))。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データがなく分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3 (気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
【分類根拠】
(1) より、区分3 (気道刺激性) とした。

【根拠データ】
(1) ラットに職場で想定される濃度より高い濃度に調整したヒュームを吸入ばく露させた試験で、6時間ばく露しても、死亡や毒性の兆候は認められなかった。眼や鼻の炎症の兆候が観察されたが、ばく露チャンバーから取り出した後すぐに消失した。剖検では、投与に関連した組織や臓器の変化は認められなかった (Patty (6th, 2012))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2 (呼吸器)


警告
H373 P260
P314
P501
【分類根拠】
(1) より、区分2 (呼吸器) とした。

【根拠データ】
(1) 本物質のダストをラットに13週間 (6時間/日、5日/週) 吸入ばく露した結果、50 m/m3 (ガイダンス値換算: 0.036 mg/L、区分2の範囲) で肺絶対・相対重量増加、軽度の急性あるいは慢性肺炎、胸腺あるいは気管支周囲リンパ節の組織球増加がみられた (Patty (6th, 2012))。

【参考データ等】
(2) 本物質をラットに22ヵ月間、イヌに2年間混餌投与した試験において、投与に関連した影響はみられなかった (Patty (6th, 2012))。
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) -
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11 水生環境有害性 長期(慢性) -
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12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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