項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 62850-32-2 |
名称 | N,N-ジメチルチオカルバミン酸S-4-フェノキシブチル (別名:フェノチオカルブ) |
物質ID | R02-B-117-MHLW |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 熱に対して150℃まで安定 (農薬抄録 (2014)) との情報より、常温で発火しないと考えられるため、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体ではあるが、データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雄: 1,150 mg/kg、雌: 1,200 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雌: 2,080 mg/kg、雄: 2,430 mg/kg (食安委 農薬評価書 (2014)) (2) ラットのLD50: 雌: 2,075 mg/kg、雄: 2,425 mg/kg (農薬抄録 (2014)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) からは区分を特定できず、分類できないとした。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間): > 1.79 mg/L (食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、スコアはすべて0であり、刺激性は陰性と報告されている (食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ウサギを用いた眼刺激性試験で、スコアはすべて0であり、刺激性は陰性と報告されている (食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) の記載はあるが、ガイダンスで分類に利用できない試験法とされているため、分類できない。 また、旧分類の根拠デー タの引用元 (情報源) は入手できないため、分類結果を変更した。 【参考データ等】 (1) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (ドレイズ法) で、結果は陰性と報告されている (食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分2とした。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、強制経口投与によるマウス骨髄の小核試験で陽性の報告がある (食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で代謝活性化存在下で陽性の報告がある (同上)。 【参考データ】 (3) マウス骨髄での小核の誘発は低体温に起因する可能性があり、本剤に発がん性は認められないとの記載がある (食安委 農薬評価書 (2014))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 国内外の分類機関による既存分類はない。利用可能なヒトを対象とした報告はない。(1) より区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 雌雄のラット及びマウスに本物質を2年間混餌投与した慢性毒性/発がん性併合試験では、両種とも投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2014)) |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1Bとした。なお、新たな情報源に基づき旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投与による2世代繁殖試験において、親動物毒性がみられない用量でF1雌に着床率低下、親動物毒性 (体重増加抑制、肝臓の肝内門脈枝の内膜肥厚による狭窄) がみられる用量 (800 ppm) において、P雌で着床率低下、F1雌で黄体数減少及び着床数減少、F2胎児で生存胎児数減少及び死胚率上昇、F1及びF2児動物で体重増加抑制、発育分化遅延、F1児動物で生存率低下がみられている (食安委 農薬評価書 (2014))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物に自発運動の低下、頭部の不随意運動、失調性歩行、流涎、膣分泌物及び体重増加抑制が認められる用量 (300 mg/kg/day) で、胎児に低体重、外表奇形 (脳瘤、胸壁破裂、腹壁破裂)、骨化遅延が認められた (食安委 農薬評価書 (2014))。 【参考データ等】 (3) 雌ウサギの妊娠6~18日に強制経口投与した発生毒性試験において、最高用量である100 mg/kg/dayで母動物及び胎児にも毒性所見は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2014))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2 (神経系) |
警告 |
H371 | P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質のヒトでの急性ばく露影響に関する報告はない。(1)~(4) より、区分2 (神経系) とした。なお、情報源の見直しにより、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットの単回経口投与試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、少なくとも死亡例がみられ始めた1,000 mg/kg (区分2の範囲) より低用量で影響がみられたと想定) において、自発運動の低下、歩行失調、呼吸数減少、接触及び疼痛に対する反応の鈍化、脱力状態、腹臥又は側臥姿勢、流涙、呼吸困難がみられた (食安委 農薬評価書 (2014))。 (2) ラットの単回経皮適用試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、少なくとも死亡例がみられ始めた1,600 mg/kg (区分2の範囲) より低用量で影響がみられたと想定) において自発運動の低下、歩行失調、呼吸数減少、接触及び疼痛に対する反応の鈍化、脱力状態、腹臥又は側臥姿勢、流涙、呼吸困難がみられた (食安委 農薬評価書 (2014))。 (3) ラットの4時間吸入ばく露試験 (粉じん、全身ばく露) において、1.11 mg/L以上で自発運動の低下、閉眼、流涎、不整呼吸がみられた (食安委 農薬評価書 (2014))。 (4) マウスの一般薬理試験 (経口投与) において、700 mg/kg (区分2の範囲) 以上で自発運動及び洗顔運動の低下、痛反応、触反応、懸垂力及び腹筋緊張度の低下がみられた (食安委 農薬評価書 (2014))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (神経系)、区分2 (血液系、肝臓) |
危険 警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 本物質のヒトでの反復ばく露に関する有害性の報告はない。実験動物では (1)~(4) で区分1の範囲の用量から神経系、区分2の用量で血液系、肝臓への影響がみられていることから、区分1 (神経系)、区分2 (血液系、肝臓) とした。新たな情報の追加により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットの90日間混餌投与試験では、300 ppm (雄/雌: 21.2/22.7 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) 以上で雌では網赤血球数増加、900 ppm (雄/雌: 63.1/67.7 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) 以上で粗毛、ALP減少、さらに雄では肝内門脈枝の内膜肥厚、腸間膜リンパ節の髄索の出血及び肥満細胞浸潤、雌では白血球数 (WBC) 増加、肝絶対及び比重量増加、1,200 ppm (雄/雌: 85.1/雌: 87.8 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) でヘモグロビン (Hb) 及びヘマトクリット値 (Ht) 減少、腸間膜リンパ節の髄索のプラズマ細胞増生、さらに雄では赤血球数 (RBC) 減少、網赤血球数増加、ALT増加、脾臓の髄外造血亢進、雌では血小板数 (PLT) 及びリンパ球数の増加、肝内門脈枝の内膜肥厚、腸間膜リンパ節の髄索の出血、肥満細胞浸潤がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2014))。 (2) イヌの1年間カプセル経口投与試験では、6 mg/kg/day (区分1の範囲) で振戦、強直性痙攣、流涎、横臥、呼吸促迫及び歩行困難、さらに雄ではよろめき歩行、雌では間代性痙攣がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2014))。 (3) ラットの2年間混餌投与試験では、600 ppm (雄/雌: 37.3/39.9 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) 以上で肝内門脈枝の内膜肥厚、肝臓萎縮、胃浮腫、小腸色素沈着、さらに雌では腎臓再生上皮、1,200 ppm (雄/雌: 83.7/88.2 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) でHt及びHb減少、肝臓壊死、膵臓外分泌腺萎縮、さらに雄では死亡率上昇、RBC減少、PLT増加、雌では心臓線維化がみられたとの報告がある。また、本試験の52週と殺群では、600 ppm (雄/雌: 37.3/39.9 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) 以上で肝内門脈枝の内膜肥厚、さらに雌で胃浮腫、小腸色素沈着、1,200 ppm (雄/雌: 83.7/88.2 mg/kg/day、いずれも区分2の範囲) でHt減少、肝臓萎縮、さらに雄でRBC減少、好中球百分率上昇、リンパ球百分率低下、小腸色素沈着、雌でHb減少、PLT及びWBC増加がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2014))。 (4) ラットの28日間吸入ばく露試験 (粉じん) では、120 mg/m3 (90日間、 6時間/日、 6日/週の換算値: 0.032 mg/L、区分2の範囲) 以上で鼻汁増加、ALT増加、さらに雄ではHt減少、雌では流涎、WBC増加、AST増加、ALP減少、360 mg/m3 (0.36 mg/L、区分2超) で死亡 (雄: 9例、雌: 全例)、自発運動低下、流涎、被毛粗剛、心筋炎、胸腺萎縮、脾髄外造血、肝うっ血及び小葉中心性肝細胞壊死、腎尿細管内顆粒状物質、肺うっ血、水腫及び出血、雌では筋緊張低下、立毛、貧血、尿失禁がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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