項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 96489-71-3 |
名称 | 2-tert-ブチル-5-(4-tert-ブチルベンジルチオ)-4-クロロ-3(2H)-ピリダジノン(別名:ピリダベン) |
物質ID | R02-B-123-MHLW |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) 2020年度(令和2年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性 (RAC Background Document (2013)) との情報より、区分に該当しない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性 (RAC Background Document (2013)) との情報より、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性 (RAC Background Document (2013)) との情報より、区分に該当しない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であるが、この酸素及び塩素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(5) より、区分3とした。 なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 161 mg/kg (EU EFSA (2010)) (2) ラットのLD50: 雄: 161 mg/kg、雌: 181 mg/kg (EU CLP CLH (2013)、Canada Pesticides (2016)) (3) ラットのLD50: 570 mg/kg (EU EFSA (2010)) (4) ラットのLD50: 雌: 570 mg/kg、雄: 1,100 mg/kg (EU CLP CLH (2013)、Canada Pesticides (2016)、食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012)) (5) ラットのLD50: 雌: 820 mg/kg、雄: 1,350 mg/kg (EU CLP CLH (2013)、Canada Pesticides (2016)、食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: > 2,000 mg/kg (Canada Pesticides (2016)、食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012)) (2) ウサギのLD50: > 2,000 mg/kg (Canada Pesticides (2016)、食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分3 |
危険 |
H331 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分3とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間): 雌: 0.62 mg/L、雄: 0.66 mg/L (EU CLP CLH (2013)、食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、刺激性は認められなかった (Canada Pesticides (2016))。 (2) ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、皮膚一次刺激性インデックス (PII) は0であり、刺激性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ウサギを用いた眼刺激性で、ごく軽度の結膜発赤及び分泌物が認められたが、適用72時間後までに消失した (Canada Pesticides (2016))。 (2) ウサギを用いた眼刺激性試験で、スコア1~2の結膜発赤、結膜浮腫及び分泌物がみられたが、適用72時間後までに消失し、軽度の刺激性と判定された。なお、スコア2の結膜発赤を示したのは2/6例であった (食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質のモルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) で、感作性はみられなかった (Canada Pesticides (2016))。 (2) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法及びビューラー変法) で、皮膚感作性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、経口投与したマウスの骨髄細胞を用いた小核試験において陰性の報告がある (Canada Pesticides (2016)、食安委 農薬評価書 (2011))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験、遺伝子突然変異試験において陰性の報告がある (同上)。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(4) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、EPAでE (Evidence Of Non Carcinogenicity For Human) (EPA Annual Cancer Report 2019 (Access on November 2020):1994年分類) に分類されている。 (2) 雌雄のラットに本物質を2年間混餌投与した慢性毒性/発がん性併合試験では、発がん性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2011))。 (3) 雌雄のマウスに本物質を78週間混餌投与した発がん性試験では、発がん性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2011))。 (4) EU EFSA及びカナダも本物質の発がん性は認められないと評価している (EU EFSA (2010)、Canada Pesticides (2016))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(4) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投与による2世代繁殖試験において、親動物では80 ppmの雌雄で体重増加抑制等、児動物では80 ppmで低体重が認められた。繁殖能に対する影響は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2011))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制、摂餌量減少及び胎盤重量低下) がみられる用量 (30 mg/kg/day) で、胎児に低体重、内臓-体壁間の空隙明瞭化が認められ、上後頭骨骨化遅延及び胸椎体骨化遅延が認められたが、骨格異常は認められなかった。催奇形性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2011))。 (3) 雌ウサギの妊娠6~19日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制、流産、排糞量減少) がみられる最高用量 (15 mg/kg/day) においても、胎児に影響は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2011))。 (4) 雌ラットの妊娠3日から哺育20日まで強制経口投与した発達神経毒性試験において、発達神経毒性は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2011))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (神経系、呼吸器)、区分3 (麻酔作用) |
危険 警告 |
H370
H336 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 本物質のヒトでの急性ばく露影響に関する報告はない。実験動物では、(1)~(4) より、区分1 (神経系、呼吸器)、区分3 (麻酔作用) とした。なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットの単回経口投与試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、死亡がみられ始めた用量: 200 mg/kg (区分1の範囲) 付近で影響がみられたと想定) において、投与後1時間以内から自発運動の減少、腹臥又は横臥、粘液便、軟便及び粥状便等の下痢、肛門周囲の汚れ、閉眼、歩行失調、呼吸緩徐がみられ、投与後2日目以降には背彎姿勢、立毛、排糞量の減少、顔面、前肢又は腹部の被毛の汚れ、体重増加抑制がみられた (食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012))。 (2) ラットの単回経口投与試験において、雄: 528 mg/kg 、雌: 310 mg/kg (いずれも区分2の範囲) 以上で症状が発現した。死亡動物でみられた症状は行動不活発、運動失調、彎背姿勢、毛づくろい行動の減少、伏臥姿勢、昏睡、削痩が認められ、下痢、意識喪失、筋の痙攣、腹部膨満、眼窩と鼻の色素性分泌物、立毛及び可視性多血管組織の発赤であった。なお、雄: 900 mg/kg 、雌: 310 mg/kg以上で死亡例がみられた。生存動物では、528 mg/kg以上で、不規則性の呼吸、伏臥姿勢、意識喪失、筋の痙攣、眼窩と鼻の色素性分泌物及び可視性多血管組織の発赤が認められなかったことを除いて、死亡動物と同様の症状が認められた (食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012))。 (3) ラットの4時間吸入ばく露試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、死亡がみられ始めた用量: 雄: 0.66 mg/L、雌: 0.41 mg/L (いずれも区分1の範囲) 付近で影響がみられたと想定) において、ばく露開始直後から閉眼及び遅くて深い呼吸が認められ、雄で肛門周囲被毛の汚れ、雌で流涙がみられた。肉眼的病理検査では気管内白色粉末、白色泡沫液、胸水、肝の暗赤色化及び鼻吻部の汚れがみられ、雌では眼球の白濁も認められた (食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012))。 (4) マウスの一般薬理試験 (経口投与) において、30 mg/kg (区分1の範囲) 以上の雄で下痢、自発運動の減少及び呼吸深大、100 mg/kg (区分1の範囲) 以上の雄で異常姿勢、外的刺激への反応低下及び筋力低下、300 mg/kg (区分1の上限) の雄で異常歩行、腹筋緊張の低下及び正向反射の消失がみられた (食安委 農薬評価書 (2011))。 (5) ラットの急性神経毒性試験 (強制経口) において、100 mg/kg (区分1の範囲) の雌で体重増加抑制、雄で有意差はないが体重増加抑制傾向が認められた。200 mg/kg (区分1の範囲) の雄のFOB で活動性の低下、正向反射の低下及び体温低下がみられた。なお、食安委の結論としては、神経毒性は認められなかったと報告されている (食安委 農薬評価書 (2011))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(6) より、実験動物への経口投与で区分2の範囲までで報告された影響は主に体重減少であり、(7)、(8) より、吸入及び経皮経路についても明らかな標的臓器毒性はみられてないが、区分2の上限付近の用量での影響が不明であることから、分類できないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた90日間混餌投与試験の結果、65 ppm (雄/雌: 4.94/5.53 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上の雌で体重増加抑制が、155 ppm (雄/雌: 11.55/12.84 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雌雄で摂餌量及び飲水量減少、雄で体重増加抑制が、350 ppm (雄/雌: 25.71/27.68 mg/kg/day、区分2の範囲) の雌雄でγGT及びBUN 増加が、雌でALTの増加、アルブミンの減少がみられた (食安委 農薬評価書 (2011)、農薬抄録 (2012)、Canada Pesticides (2016))。 (2) マウスを用いた90日間混餌投与試験の結果、90 ppm (雄/雌: 13.02/14.65 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雄で体重増加抑制、摂餌効率低下が、270 ppm (雄/雌: 40.09/43.14 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雌雄でBUN増加、飲水量減少、雄でヘマトクリット値の減少、雌で体重増加抑制、摂餌量及び摂餌効率減少が、810 ppm (雄/雌: 119.2/124.6 mg/kg/day、区分2超) の雌雄でヘモグロビン減少、MCV減少、雄で摂餌量減少、ALP 及びAST増加、雌でヘマトクリット値、血小板数の減少がみられた (同上)。 (3) イヌを用いた90日間経口投与試験の結果、4.0 mg/kg/day (区分1の範囲) 以上で食餌様嘔吐及び流涎 (雌雄不明) が、同群の雄で体重増加抑制が認められた (同上)。 (4) イヌを用いた経口投与による1年間慢性毒性試験の結果、1.0 mg/kg/day (区分1の範囲) 以上の雌雄で流涎、嘔吐、軟便及び下痢、有意差はないが投与52週を通じて体重増加抑制傾向が認められ、32.0 mg/kg/day (区分2の範囲) の雌雄で 削痩、行動不活発、鼻部乾燥、歯茎の退色及び触知体温低下がみられた (同上)。 (5) ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験の結果、80 ppm (雄/雌: 3.18/4.23 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上の雄で体重増加抑制、摂餌量の減少傾向及び摂餌効率の低下、雌で体重増加抑制傾向がみられた (同上)。 (6) マウスを用いた混餌投与による78週間発がん性試験の結果、25 ppm (2.78/2.78 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上の雄で体重増加抑制、80 ppm (8.88/9.74 mg/kg/day、区分1の範囲) の雄で死亡率増加がみられた (同上)。 (7) ラットを用いた4週間吸入ばく露試験の結果、3 mg/m3 (ガイダンス値換算: 0.0007 mg/L、区分1の範囲) 以上の雌雄で乾燥赤色鼻漏、雌でアルブミン減少が、10 mg/m3 (ガイダンス値換算: 0.002 mg/L、区分1の範囲) の雌雄で摂餌量減少、雌で体重増加抑制、コレステロール増加がみられた (同上)。 (8) ラットを用いた21日間の経皮毒性試験の結果、100 mg/kg/day (90日換算: 23 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雌雄で表皮重層扁平上皮の過形成と剥離が、300 mg/kg/day (90日換算: 70 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雌で体重増加抑制が、1,000 mg/kg/day (90日換算: 233 mg/kg/day、区分2超) の雌雄で摂餌量低下、雄で体重増加抑制がみられた (食安委 農薬評価書 (2011)、Canada Pesticides (2016))。 【参考データ等】 (9) 本物質の作用機序としてミトコンドリアの電子伝達系ComplexⅠの阻害により呼吸系をかく乱することが知られている。パーキンソン病患者の脳組織でComplexⅠ活性の低下を示すことから、本物質についてパーキンソン病またはパーキンソンニズム発症の危険因子としてのリスクが研究されている。神経変性疾患における本物質の関与は不確実であるが、同様の作用機序を持つロテノンが黒質線条体ドーパミン作動性ニューロンへの影響を示すことを考慮し、Canada Pesticides (2016) におけるリスク評価では、神経損傷の可能性についてのデータ不足を考慮した追加の不確実係数が適用されている (Canada Pesticides (2016))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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- | - | - |
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