政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 97593-00-5
名称 アルケン(C=7~9、C=8を高含有、分枝型)
物質ID R03-A-006-METI, MOE
分類実施年度 令和3年度(2021年度)
分類実施者 経済産業省/環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 自己反応性に関連する原子団 (エチレン基) を含むが、データがなく分類できない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
【分類根拠】
(1)より、LC50は区分4の範囲に近いと考え、区分4とした。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLC50(蒸気、6時間):5.39~18.5 mg/Lの間(4時間換算値:6.6~22.7 mg/L、6.6 mg/L:死亡例なし、22.7 mg/L:6/10例が死亡)(REACH登録情報 (Accessed May 2021))
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【参考データ等】
(1)構造関連物質のアルケン(C=6-8、C=7を高含有、分枝型)について、ウサギ(n=8)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404相当、閉塞、24時間適用、14日観察)において、200 mg/kg群では皮膚刺激性はみられなかった(24/48/72h後の紅斑スコアの平均:1.88、浮腫スコアの平均:0.75)。3,160 mg/kg群では皮膚刺激性がみられた(24/48/72h後の紅斑スコアの平均:2.38、浮腫スコアの平均:1.5)が、14日以内に回復したとの報告(適用時間が長く、分類に用いない知見)がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【参考データ等】
(1)構造関連物質のアルケン(C=6-8、C=7を高含有、分枝型)(CASRN: 97592-99-9)について、ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405相当、7日観察)において、眼刺激指数は10.17であり、みられた影響は14日以内に完全回復したとの報告(区分2Bを支持しない)がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
(2)構造関連物質のアルケン(C=8-10、C=9を高含有、分枝型)(CASRN: 97593-01-6)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405相当、7日観察)において、軽度の結膜刺激性影響がみられた(眼刺激性指数:0.33)との報告(区分2Bを支持しない)がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、区分2上限付近で標的臓器が特定できない影響がみられることから、区分2(全身毒性)とした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた単回吸入ばく露試験(蒸気、6時間)において、5.39 mg/L以上(4時間換算:6.6 mg/L、区分1の範囲)で不穏、周期的な洗眼動作、興奮、不活発等の症状、剖検で肺と右腎の退色がみられ、18.5 mg/L以上(4時間換算:22.7 mg/L、区分に該当しない範囲(区分2範囲の上限付近))の死亡例(6/10例)で、胸腺の斑点、肺及び副腎の暗色化等がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
10 誤えん有害性 区分1


危険
H304 P301+P310
P331
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分1とした。

【根拠データ】
(1)本物質は炭化水素である。
(2)本物質(アルケン(C=7-9、C=8を高含有、分枝型)の動粘性率(40℃)は0.54 mm2/s(cSt) である(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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