項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 13684-63-4 |
名称 | メチル 3‐(3‐メチルカルバニロイルオキシ)カルバニラート(別名フェンメジファム) |
物質ID | R03-B-016-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和3年度(2021年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2008年度(平成20年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 240℃で分解(農薬抄録(2014))との情報より、240℃まで分解しないと推定でき、常温で発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(8)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50:> 5,000 mg/kg(GLP)(食安委 農薬評価書 (2015)) (2)ラット(雌)のLD50:> 5,000 mg/kg(GLP)(食安委 農薬評価書 (2015)) (3)ラット(雄)のLD50:> 12,800 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (4)ラット(雌)のLD50:> 12,800 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (5)ラット(雄)のLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (6)ラット(雄)のLD50:> 8,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (7)ラット(雌)のLD50:> 8,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (8)別のラットのLD50:> 8,000 mg/kg(EHC 64 (1986)、EPA Pesticides RED (2005)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(6)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50:> 2,500 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (2)ラット(雌)のLD50:> 2,500 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (3)ラット(雄)のLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (4)ラット(雌)のLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (5)ラットのLD50:> 4,000 mg/kg(EHC 64 (1986)) (6)ウサギのLD50:> 4,000 mg/kg(EPA Pesticides RED (2005)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。新たな情報源を追加し、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間、エアロゾル):> 7 mg/L(GLP)(食安委 農薬評価書 (2015)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、4時間適用、72時間観察)において、全例で皮膚刺激性変化はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0、浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 (2)本物質は皮膚刺激性物質ではない(EFSA (2018)、EPA Pesticides (2005))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(GLP、72時間観察)において、全例で1時間後に軽度の結膜発赤がみられたが、24時間後には消失した(角膜混濁スコア:0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0、結膜発赤スコア:0/0/0、結膜浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 (2)本物質は眼刺激性物質ではない(EFSA (2018)、EPA Pesticides (2005))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=19)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:0.5%検体)において、初回惹起24、48時間後の陽性率は0%(0/19例)であり、再惹起24、48時間後の陽性率も0%(0/19例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 (2)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:5%検体)において、惹起24、48時間後の陽性率はともに0%(0/20例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2014))。 (3)本物質は皮膚感作性物質ではない(EPA Pesticides (2005))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)In vivoでは、マウスの精原細胞を用いた染色体異常試験(15,000 mg/kgを単回強制経口投与)、マウスの骨髄細胞を用いた2つの小核試験(15,000 mg/kgを単回強制経口投与、及び最大1,000 mg/kgを2回(24時間間隔)強制経口投与)ではすべて陰性の結果であった(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014)、CLH Report (2017))。 (2)In vitroでは、細菌を用いた複数の復帰突然変異試験の全てで陰性、ほ乳類培養細胞(チャイニーズハムスター肺由来細胞V79)を用いた遺伝子突然変異試験で陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014)、CLH Report (2017))。また、ヒトリンパ球又はほ乳類培養細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞:CHO)を用いた染色体異常試験では細胞毒性を生じる高濃度で陽性であったが、細胞毒性がみられない濃度範囲では陰性のため本邦では陰性と結論された(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014))。一方、これらの染色体異常試験結果は陽性と判断している(CLH Report (2017))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)国内外の評価機関による既存分類結果としては、EPAのグループD(Not Classifiable As To Human Carcinogenicity)(EPA OPP Annual Cancer Report 2020(Accessed July 2021):1993年分類)があるだけである。 (2)ラット(SD系)を用いた2年間混餌投与による2つの発がん性試験において、最高用量の1,000 ppm(雄/雌:50.1~54.8/67.5~73.1 mg/kg/day)まで、本物質投与による発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014))。 (3)ラット(Wistar系)を用いた2年間混餌投与による発がん性試験では、最高用量の2,500 ppm(同118/171 mg/kg/day)群の雄に下垂体前葉腺腫の増加がみられた。本邦では試験実施ラボのヒストリカルコントロールデータとの比較分析の結果、対照群の同腫瘍発生率が下限値近傍の値であるとして、下垂体前葉腺腫の増加は対照群の発生率が低いため生じたもので検体投与による正味の影響ではないと結論された(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014))。なお、EUのCLP提案国当局ではこれを検体投与の影響と考え、本物質の発がん性を示唆する結果と判断した(CLH Report (2017)、RAC (Background Doc.) (2018))。 (4)ラット(SD系)を用いた2年間混餌投与による発がん性試験では、最高用量の500 ppm(同28/31 mg/kg/day)まで、検体投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変はなく、発がん性は認められないと結論された。なお、EUのCLP提案国当局では最高投与(500 ppm)群の雌に子宮内膜間質肉腫(endometrial stromal sarcoma)の増加がみられるとの判断をした(CLH Report (2017) 、RAC (Background Doc.) (2018))。 (5)同一系統マウス(ICR)を用いた78週間混餌投与及び2年間混餌投与による独立した2つの発がん性試験において、前者で7,000 ppm(同1,070/1,390 mg/kg/day)、後者で1,000 ppm(同110/117 mg/kg/day)まで、本物質投与による発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014)、CLH Report (2017))。 【参考データ等】 (6)(3)及び(4)のラット発がん性試験の最高投与群の雌雄でみられた腫瘍は本物質の内分泌系かく乱による作用と関連した腫瘍発生の懸念があるとして、発がん性分類(Carc. 2)が提案された(CLH Report (2017))。これに対し、ECHAのRACは子宮内膜間質肉腫の発生頻度増加は統計的に有意差のある所見でなく、他試験でみられないことから分類根拠とならない。また、下垂体腺腫の増加は投与に関連した影響ではあるが、この良性腫瘍は自然発生頻度が高く、前腫瘍性変化を伴わず、かつ1種片性のみの所見であることを踏まえ、RACの見解として、本物質を発がん性物質(Category 2)として分類する保証はできないと意見表明した(ECHA RAC Opinion (2019))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による2つの二世代生殖毒性試験において、親動物に体重増加抑制、摂餌量減少がみられる高用量(72.2~90.1 mg/kg/day又は225 mg/kg/day)で繁殖能に対する影響はみられず、児動物への影響も軽微な影響(低体重/体重増加抑制)のみがみられた。また、ラットを用いた混餌投与による三世代生殖毒性試験でも500 ppm(34.1~47.2 mg/kg/day)までの用量で繁殖能及び児動物に対する生殖発生影響はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014)、CLH Report (2017))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による2つの発生毒性試験(妊娠6~15日)において、親動物に一般毒性影響(体重増加抑制及び摂餌量減少)がみられる高用量(1,350 mg/kg/day又は2,500 mg/kg/day)で、児動物に軽微な影響(低体重、骨化遅延/骨化不全)のみがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による2つの発生毒性試験(妊娠6~18日)おいて、親動物に一般毒性影響(摂餌量減少及び/又は体重増加抑制)がみられる高用量(1,000 mg/kg/day)で、児動物に発生影響はみられないか、軽微な影響(低体重、骨化遅延)のみがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014)、CLH Report (2017))。 【参考データ等】 (4)(2)のラットを用いた発生毒性試験のうちの1試験(150~1,350 mg/kg/day)において、親動物に低用量(150 mg/kg/day)から体重増加抑制、胎児には低用量から矮小児の頻度増加(背景発生頻度より高い)がみられ、NOAELは母動物、胎児ともに150 mg/kg/day以下であると判断された(CLH Report (2017))。本試験に先行する予備試験(1,000 mg/kg/dayの1用量のみ)においても矮小児がみられた。CLP提案国の当局は矮小児の増加は発生毒性の重大な懸念に該当すると判断し、生殖毒性分類(Category 2)を提案したが、ECHAのRACは、異常に小さい胎児の発生頻度は極めて低いこと、用量反応曲線の勾配が緩やかであること、試験間での一貫性がないことから、発生毒性として分類を付す必要はないとした(CLH Report (2017)、RAC (Background Doc) (2018)、ECHA RAC Opinion (2019))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。新たな情報源を追加し、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1)4件のラットを用いた単回経口投与試験において、2000~12800 mg/kg(区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (2)2件のマウスを用いた単回経口投与試験において、8000~12,800 mg/kg(区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (3)2件ラットを用いた単回経皮投与試験において、2000~2,500 mg/kg(区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (4)ラットを用いた単回吸入ばく露試験(4時間、粉塵)において、7 mg/L(区分に該当しない範囲)で円背位、強直性歩行、粗毛がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液系) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(4)より、区分2(血液系)とした。なお、肝臓でみられた所見は色素沈着であり、区分に採用すべき重大な影響ではないと判断した。また、脾臓でみられた所見は髄外造血やうっ血であるため、血液系への影響の二次的所見と判断した。 【根拠データ】 (1)3件のラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)おいて、150~1,000 ppm(13.0~71.0 mg/kg/day、区分2の範囲)で、主に血液影響(RBC・Hb・Htの減少、多染性赤血球増加及び赤血球大小不同、Ret・ハインツ小体増加、A/G比減少、MetHb増加、Alb減少)が認められ、肝臓影響(主にクッパー細胞へのヘモジデリン/褐色色素の沈着)、脾臓影響(絶対相対重量増加、髄外造血亢進)、腎臓(近位尿細管へのヘモジデリン沈着)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014))。 (2)2件のラットを用いた混餌投与による1年間経口投与試験(GLP)おいて、250~1000 ppm(14.6~87.1 mg/kg/day、区分2の範囲)で、血液影響(Ht・RBC・Hb減少、WBC・Lym増加)、肝臓・腎臓ヘのヘモジデリン沈着、脾臓影響(絶対相対重量増加)、尿量減少がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014))。 (3)3件のラットを用いた混餌投与による2年間発がん性試験、及び、慢性毒性/発がん性併合試験(GLP)おいて、500~1000 ppm(23.6~73.1 mg/kg/day、区分2の範囲)で、血液影響(RBC・Hb・Htの減少、多染性赤血球及び球状赤血球の増加を伴う大小不同症、MeHb増加)、脾臓影響(脾髄外造血亢進、うっ血)、肝臓影響(マクロファージ及びクッパー細胞の色素沈着)、腎臓影響(尿細管色素沈着・尿路上皮過形成、腎盂上皮過形成、マクロファージ色素沈着)、子宮内膜硬化などがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014))。 (4)2件のマウスを用いた混餌投与による2年間発がん性試験(GLP)おいて、1000 ppm(110 mg/kg/day、区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、農薬抄録 (2014))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.029 mg a.i./L(水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準として環境大臣が定める基準の設定に関する資料, 2020)であることから、区分1とした。(a.i.: active ingredient) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.005 mg/L(EU CLP CLH, 2018)から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|