項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 120-61-6 |
名称 | テレフタル酸ジメチル |
物質ID | R03-B-007-MHLW |
分類実施年度 | 令和3年度(2021年度) |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2015年度(平成27年度) 2006年度(平成18年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性との情報(GESTIS (Accessed Oct. 2021)がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は520 ℃ (GESTIS (Accessed Oct. 2021))であり,常温で発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:4,390 mg/kg(AICIS Existing Chemicals Hazard Assessment (2008)、SIAR (2001)) (2)ラットのLD50:14,400 mg/kg(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)) (3)ラットのLD50:> 3,200 mg/kg(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2008)) (4)マウスのLD50:> 3,200 mg/kg(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、NITE初期リスク評価書 (2008)) (5)ラットのLD50:> 6,590 mg/kg(AICIS Existing Chemicals Hazard Assessement (2008)、SIAR (2001)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモットのLD50:> 5,000 mg/kg(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2008)、AICIS Existing Chemicals Hazard Assessement (2008)、SIAR (2001)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)ラットのLC50(2時間):> 6 mg/L (4時間換算:3 mg/L)(MOE初期評価 (2012)、SIAR (2001)、 AICIS ECHA (2008)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない(国連分類基準の区分3)。 【根拠データ】 (1)モルモットを用いた皮膚刺激性試験において、軽度の刺激性を示したとの報告がある(NITE初期リスク評価書 (2008))。 (2)ウサギ(n = 6)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404相当、半閉塞、4時間適用、72時間観察)において、皮膚一次刺激指数(PII)は0であった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0/0/0/0、浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Nov. 2021))。 (3)ウサギを用いた皮膚刺激性試験(4時間適用、24時間観察)において、観察期間中に刺激はみられなかったとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1)ウサギの結膜嚢に本物質粉末0.05 mLを適用した結果、1時間後にほとんど認知できない程度のわずかな発赤がみられた(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。 (2)ウサギ(n = 8)を用いた眼刺激性試験(10日観察)において、観察期間中に眼の刺激性所見はみられなかった(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、REACH登録情報 (Accessed Nov. 2021))。 (3)本物質はウサギの眼に軽微な刺激性を示した(NITE 初期リスク評価書 (2008)、Patty (6th, 2012))。 (4)ウサギを用いた2つの眼刺激性試験において、無影響又は軽度の刺激性が示された(SIAR (2001)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)モルモットを用いた皮膚感作性試験において皮膚感作性を示さなかったとする報告が得られているが、試験条件等の詳細は不明である(NITE初期リスク評価書 (2008)、Patty (6th 2012))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1)In vivoでは、マウスの骨髄を用いた2つの小核試験の報告があり、1つは単回腹腔内投与(39~194 mg/kg)で陽性、他の1つは単回腹腔内投与(438~1,750 mg/kg)で陰性と報告されている(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、NITE初期リスク評価書 (2008))。両試験に使用された媒体が異なり、前者の陽性は媒体(DMSO)の影響による可能性(後者の媒体はコーン油)が指摘されている。前者の試験結果の判定については、曖昧な結果(equivocal)とする報告もある(NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008))。 (2)In vitroでは、細菌を用いた複数の復帰突然変異試験、ほ乳類培養細胞(マウスリンパ腫培養細胞(L5178Y株))を用いた遺伝子突然変異試験、同CHO細胞及びCHL細胞を用いた染色体異常試験(後者は-S9のみ)及びヒト末梢血リンパ球を用いた2つの小核試験(1つは-S9のみ)で、全て陰性の結果が得られている(NITE初期リスク評価書 (2008)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008)、産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 国内外の評価機関による既存分類結果はないが、(1)より動物種2種で陰性の結果が得られていることから、区分に該当しない。なお、ガイダンスに従い、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1)ラット及びマウス(50匹/種/性/群)を用いた2年間混餌投与による発がん性試験において、ラットは最大0.5%(5,000 ppm:約250 mg/kg/day)、マウスも最大0.5%(5,000 ppm:約650 mg/kg/day)まで、雌雄ともに投与に関連した腫瘍発生の増加は認められなかった(NCI TR121 (1979)、産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2008)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008)、SIAR (2001))。 【参考データ等】 (2)本物質へのばく露が最も高濃度と考えられたポリエステル繊維を生産する労働者の集団において、全死亡率、全がん、肺がん、膀胱がん死亡率の増加はみられなかった(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より区分に該当しない。なお、ガイダンスに従い、分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による1世代生殖毒性試験(雄:115日間、雌:交配6日前から哺育期間まで)において、最高用量の1%(約636 mg/kg/day)まで親動物の生殖能に有害影響はみられなかった。児動物には0.5%以上で軽微な影響として離乳時体重の低値がみられたのみであったとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2007)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008)、SIAR (2001))。 (2)雌ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠7~16日)において、1,000 mg/kg/dayで母動物、胎児に影響はみられなかったとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2007)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008))。 【参考データ等】 (3)雌ラットを用いた吸入ばく露試験(1 mg/m3、24時間/日、妊娠期間中、試験の詳細不明)において、胎児への影響はみられなかった。(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008)、SIAR (2001))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) |
警告 |
H335 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分3(気道刺激性)とした。 【根拠データ】 (1)ヒトにおいて本物質のダストのばく露による皮膚炎、蒸気あるいはダストによる呼吸器への刺激性を示したとの報告がある(NITE初期リスク評価書 (2007))。 (2)ラットを用いた単回吸入ばく露試験(2時間)において、6 mg/L(4時間換算:3 mg/L、区分2の範囲)で顕著な気道刺激、粘膜の充血、刺激時の過剰興奮、不規則呼吸、チアノーゼがみられたとの報告がある(SIAR (2001)、HSDB in PubChem (Accessed Nov. 2021))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、経口経路では区分に該当しないが、その他の経路ではデータ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1)ラット及びマウスを用いた混餌投与による13週間及び96日間反復経口投与試験において、10,000~20,000 ppm及び10,000 ppmの間(区分に該当しない範囲)で体重増加抑制などの症状がみられたとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2008)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008))。 (2)ラット及びマウスを用いた混餌投与による103週間反復経口投与試験において、5,000 ppm(250 mg/kg/day(ラット)、650 mg/kg/day(マウス)、区分に該当しない範囲)で慢性腎炎の増加などの症状がみられたとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2008)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008))。 (3)ラットを用いた58日間反復吸入ばく露試験(粉塵、4時間/日、5日/週)において、0.0864 mg/L(90日換算:0.0265 mg/L、区分2の範囲)で鼻をこする動作、洗顔動作、まばたきの増加がみられたとの報告がある。(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2008)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008))。 (4)ラット及びモルモットを用いた6ヵ月間反復吸入ばく露試験(6時間/日、5日/週)において、0.015 mg/L(0.011 mg/L、区分1の範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、MOE初期評価 (2012)、NITE初期リスク評価書 (2008)、NICNAS Existing Chemical Hazard Assessment Report (2008))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
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- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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