項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 2593-15-9 |
名称 | 5-エトキシ-3-トリクロロメチル-1,2,4-チアジアゾール |
物質ID | R03-C-063-MHLW |
分類実施年度 | 令和3年度(2021年度) |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | - |
- |
- | - | - |
2 | 可燃性ガス | - |
- |
- | - | - |
3 | エアゾール | - |
- |
- | - | - |
4 | 酸化性ガス | - |
- |
- | - | - |
5 | 高圧ガス | - |
- |
- | - | - |
6 | 引火性液体 | - |
- |
- | - | - |
7 | 可燃性固体 | - |
- |
- | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - |
- |
- | - | - |
9 | 自然発火性液体 | - |
- |
- | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - |
- |
- | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - |
- |
- | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - |
- |
- | - | - |
13 | 酸化性液体 | - |
- |
- | - | - |
14 | 酸化性固体 | - |
- |
- | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - |
- |
- | - | - |
16 | 金属腐食性化学品 | - |
- |
- | - | - |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(経皮) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | - |
- |
- | - | - |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | - |
- |
- | - | - |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | - |
- |
- | - | - |
4 | 呼吸器感作性 | - |
- |
- | - | - |
4 | 皮膚感作性 | 区分1B |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分1Bとした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した。ECHA RAC Opinion (2013)にて感作性知見が公表されたため、旧分類から皮膚感作性項目を見直した(2021年)。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:20%溶液)において、50%溶液及び原液で惹起したところ、全例で陽性反応がみられた。1%、5%、10%及び20%で再惹起したところ、それぞれ1例、5例、16例及び20例で陽性反応がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2013)、CLH Report (2012))。 【参考データ等】 (2)本物質の製造工場で医学的検査を実施した結果、検査を受けた作業者のうち5人に長引く発疹(数週間~数ヵ月)がみられ、臨床的に4型皮膚感作によるものとされた(CLH Report (2012))。 (3)本物質の製造工場で医学的調査を実施した結果、回答者の42%が乾燥皮膚や湿疹の経験があると訴えた一方、対照群では17%であった。同一工場で3年後に実施された再調査では、乾燥皮膚や湿疹を訴えた回答者はなかった(CLH Report (2012))。 (4)EUではSkin Sens. 1に分類されている(CLP分類結果 (Accessed Jan. 2022))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | - |
- |
- | - | - |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)でラットに肝臓、甲状腺および精巣に腫瘍の発生増加がみられたが肝臓の悪性腫瘍の増加は雌のみ、甲状腺の悪性腫瘍の増加は雄のみであり、精巣腫瘍は良性腫瘍のみであったこと、(2)のマウスの肝臓腫瘍の発生増加は最大耐量(MTD)を超える用量であったことから、区分1Bに分類するには不十分と判断し、区分2とした。新たな知見に基づき分類結果を変更した。旧分類からEUでGHS区分が変更されたため、発がん性項目のみ見直した(2021年)。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた2年間混餌投与による慢性毒性/発がん性併合試験(OECD TG453、GLP)では、100~1,280 ppm(5~63 mg/kg/day(雄)、6~84 mg/kg/day(雌))の投与において、肝臓(肝細胞腺腫及び/又は肝細胞がん、胆管がん(雌))、甲状腺(ろ胞上皮細胞腺腫及び/又はがん)及び精巣(間細胞腫)に腫瘍の発生増加が認められ、雄で甲状腺腫瘍が中用量(640 ppm)以上でみられた以外は高用量群で認められたと報告されている(CLH Report (2012)、ECHA RAC Opinion (2013))。 (2)マウスを用いた18ヵ月間混餌投与による発がん性試験(OECD TG451、GLP)において、50~2000 ppm(7.5~263.3 mg/kg/day(雄)、9.1~312.1 mg/kg/day(雌))の投与において、中用量(900/1300 ppm(184.7mg/kg/day(雄)、221.7 mg/kg/day(雌))以上で雌雄ともに肝臓腫瘍(肝細胞腺腫、肝細胞がん)の発生増加が認められた。ただし、中用量以上では死亡率の顕著な増加が認められたと報告されている(CLH Report (2012)、ECHA RAC Opinion (2013))。 (3)EUは(1)より、ラットの腫瘍の発生増加が肝臓、甲状腺及び精巣で認められると示した。ただし、肝臓腫瘍は雄より雌の方が発生しやすく、雄ラットの肝臓腫瘍は良性が多い、甲状腺腫瘍は逆に雄の中及び高用量群で顕著に増加したが、雌の腫瘍誘発反応は弱く良性が多いと分析した。(2)のマウスについて、中用量以上では高死亡率がみられたことから最大耐用量(MTD)を超えているとみられ、腫瘍性病変は分類に用いるのは妥当ではないと報告した(ECHA RAC Opinion (2013))。 (4)EUは(1)~(3)より、ラットでは感受性が高い腫瘍型が雌雄で異なること、マウスの試験では腫瘍性病変はMTDを超える用量でみられたことから、本物質の発がん活性をCarc. 1Bに分類するには不十分であり、Carc. 2に分類した(ECHA RAC Opinion (2013))。 |
7 | 生殖毒性 | - |
- |
- | - | - |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | - |
- |
- | - | - |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | - |
- |
- | - | - |
10 | 誤えん有害性 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
- |
- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - |
|