政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 97-99-4
名称 テトラヒドロフルフリルアルコール
物質ID R03-C-068-MHLW
分類実施年度 令和3年度(2021年度)
分類実施者 厚生労働省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2008年度(平成20年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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3 エアゾール -
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4 酸化性ガス -
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5 高圧ガス -
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6 引火性液体 -
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7 可燃性固体 -
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8 自己反応性化学品 -
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9 自然発火性液体 -
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10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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13 酸化性液体 -
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14 酸化性固体 -
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15 有機過酸化物 -
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16 金属腐食性化学品 -
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17 鈍性化爆発物 -
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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1 急性毒性(経皮) -
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1 急性毒性(吸入:ガス) -
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1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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2 皮膚腐食性/刺激性 -
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3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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4 呼吸器感作性 -
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4 皮膚感作性 -
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5 生殖細胞変異原性 -
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6 発がん性 -
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- - -
7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)より親動物の一般毒性影響において受胎能及び性機能への有害影響と胚/胎児毒性がみられ、(2)より母動物毒性の生じない用量で統計学的有意差はないものの外表奇形(索状尾)がみられ、また、母体に重篤な毒性のみられない1つ上の用量では早期全胚吸収がみられた。以上、母体毒性のない用量から発生影響がみられたことから、区分1Bとした。新たな情報源を利用し区分を変更した。旧分類からEUでGHS区分が変更されたため、生殖毒性項目のみ見直した(2021年)。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による生殖発生毒性スクリーニング試験(OECD TG421、GLP、投与期間:雄:交配14日前から計47日間、雌:交配14日前から哺育4日までの42~52日間)において、親動物に全身毒性(体重増加抑制、摂餌量減少、自発運動亢進/低下、脾臓の被膜の炎症等)が生じる高用量(150 mg/kg/day)で、性周期の延長傾向、妊娠期間の延長、出産率の低下がみられ、出生児には新生児数・出生率の顕著な減少(生後4日に1腹4例のみ生存)がみられた。さらに、最高用量(500 mg/kg/day)では、雄に精巣・精巣上体への影響(重量減少、精巣精細管萎縮及び間質細胞過形成、精巣上体管内精子減少等)、雌に性周期の延長がみられ、母動物に分娩がみられず、剖検により全母動物に全胚(胎芽)死亡・早期胚吸収がみられた(厚生労働省 既存点検結果 (年不詳)、SIAR (2005)、CLH Report (2011)、AICIS (旧NICNAS) IMAP (2018))。
(2)雌ラットを用いた強制経口投与による発生毒性の用量設定試験(n = 8匹/群、10~1,000 mg/kg/dayの5用量、妊娠6~15日)において、母動物には500 mg/kg/day以上で体重増加抑制と摂餌量減少、1,000 mg/kg/dayでは加えて全身症状(活動性低下、筋緊張低下、疼痛反応消失)がみられた。発生影響としては、母動物毒性がみられない100 mg/kg/dayで胎児体重の減少及び尾の異常(索状尾)の発生頻度増加が(母体4/8腹、胎児5/124例:統計的有意差なし)、500 mg/kg/day以上で早期全胚吸収がそれぞれみられた(SIAR (2005)、CLH Report (2011))。

【参考データ等】
(3)ECHA RAC(欧州化学品庁リスク評価委員会)は、(1)より妊娠及び分娩への影響と精巣毒性のいくつかの証拠に基づき、受胎能と性機能についてCategory 2への分類が妥当で、(2)より全胚吸収と胎児毒性に基づき、Category 1Bの基準を満たすと結論した(ECHA RAC Opinion (2012))。
(4)EUではRepr. 1Bに分類している(CLP分類結果 (Accessed Dec. 2021))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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10 誤えん有害性 -
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環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) -
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11 水生環境有害性 長期(慢性) -
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12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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