項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 101-54-2 |
名称 | N-フェニル-1,4-ベンゼンジアミン |
物質ID | m-nite-101-54-2_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は>500℃であり(NITE総合検索(Access on May. 2010))、常温では発火しないと考えられる。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットLD50値が5件(1000、870、847、720、464 mg/kg bw)(SIDS(2004))得られ、いずれも区分4に該当することから区分4とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギLD50値は>5000 mg/kg bw(SIDS(2004))に基づき、区分外とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 複数の動物種を用い各少数例に4時間エアゾールばく露を2度行い、ほとんど毒性影響が見られなかった(IUCLID(2000))ことが報告されているが、詳細も不明で分類には不十分なデータである。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギの皮膚に試験物質0.5 gを4時間適用した試験(OECD TG 404)において、紅斑および浮腫のいずれも平均スコアは全ての観察時点で0であり、刺激性なし(not irritating)との結果(SIDS(2004))に基づき区分外とした。なお、ヒトでボランティアに適用した試験では、2時間ばく露で明らかな刺激性はなく、4時間のばく露で半数の被験者に軽度で一過性の刺激が見られ、24時間ばく露では明らかな紅斑が生じたが1週間後には消失した(BUA 131(1993))と報告されている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギの結膜嚢に試験物質100 mgを適用した試験(OECD TG 405)において刺激性あり(irritating)との評価であったが、症状は全て72時間後には回復した(SIDS(2004))ことから区分2Bとした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
モルモットを用いたマキシマイゼーション試験において、陽性率95%(19/20)で感作性あり(sensitizing)との評価(SIDS(2004))に基づき区分1とした。なお、皮膚炎や発疹を有するヒトが本物質のパッチテストで陽性反応を示した症例報告(IUCLID(2000)、BUA 131(1993))が複数あり、また、皮膚疾患を有する患者を対象とした複数の疫学調査において明らかな陽性結果(SIDS(2004)、IUCLID(2000)、BUA 131(1993))が認められているが、その多くに類似化合物との交差反応も含まれている(SIDS(2004))と報告されている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | マウスに腹腔内投与後の骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、陰性の結果(SIDS(2004))に基づき区分外とした。なお、ラットに経口投与による肝細胞を用いたUDS試験(体細胞in vivo遺伝毒性試験)で陽性、in vitro試験としては、エームス試験で概ね陰性(SIDS(2004)、NTP DB(Access on July. 2010))、CHO細胞を用いたHGPRT試験で陰性(SIDS(2004))、培養細胞を用いた染色体異常試験で陰性または陽性(SIDS(2004)、NTP DB(Access on July. 2010))、マウスリンフォーマ試験で陽性(NTP DB(Access on July. 2010))の結果がそれぞれ報告されている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットに78週間混餌投与後26週間の観察期間を経て104週目に検査した試験において、試験物質投与群の腫瘍発生率は対照群との間に有意な差はなかった(NTP TR 82(1978))。また、マウスに48週間混餌投与後43週間の観察期間を経て91週目に検査した試験おいては、雄の低用量群で肝細胞の腺腫と癌腫の発生率の合計が対照群と比べ有意に高かったが、用量相関性がなく発生率は背景対照の範囲を超えるものではなかった(NTP TR 82(1978))。以上の結果から、F344ラットおよびB6C3F1マウスにおいて発がん性の証拠は見出されなかった(NTP TR 82(1978))が、ラットで78週、マウスで41~48週と両動物種とも投与期間が短く、発がん性を評価するには不十分と判断されるので「分類できない」とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
妊娠ラットの器官形成期に経口投与した試験において、体重増加抑制、著しい流涎など母動物に一般毒性が見られた100 mg/kg以上の用量で骨格、内臓および外表の奇形発生率の増加、とりわけ骨格奇形(波状肋骨、肋骨の癒合、椎骨欠損)の有意な増加が報告されている(SIDS(2004))ことから、区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(血液) |
警告 |
H371 | P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 |
ネコに経口投与により、100 mg/kgでは1時間後に著しいチアノーゼと47%のメトヘモグロビン増加を引き起こし3日後に死亡した。25 mg/kgでは1時間後に一時的なチアノーゼとともに19%のメトヘモグロビン増加を示し、10 mg/kgではメトヘモグロビン形成も毒性症状の発現も見られなかった(SIDS(2004))。また、ネコに経口投与した別の試験でも25 mg/kgで全身脱力、食欲不振、呼吸困難などの症状とともに軽度ながらメトヘモグロビン濃度の増加が認められた(SIDS(2004))。以上より、ガイダンス値から判断すると区分1相当であるが、動物数が1群1~2例と少ないネコのみで得られた所見のため、証拠の重みを考慮して区分2(血液)とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットおよびマウスに7週間混餌投与した試験でガイダンス値範囲を超えた用量で毒性影響の記載はない(NTP TR 82(1978))が、検査項目の限定された予備試験である。引き続き実施されたラットの78週間、マウスの48週間混餌投与試験では、ラットにおいて試験物質投与に帰せられる影響はなく、マウスにおいては試験物質投与と関連している可能性のある炎症またはその他の病変が肝臓に発生したと報告されている(NTP TR 82(1978))が、ラットの場合は全てガイダンス値範囲内の用量であり、マウスの場合は全てガイダンス値範囲を超えた用量であり分類の根拠とならない。さらに、ラットに90日間混餌投与した試験においてガイダンス値範囲の上限である1000 ppm(100 mg/kg bw/day相当)で影響がなかったと報告されている(SIDS(2004))が、雄のみの試験である。以上より、得られた複数の試験の結果はいずれも分類の根拠とするには不十分なため「分類できない」とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)での48時間EC50 = 0.37 mg/L(SIDS, 2007)であることから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(SIDS, 2007)ことから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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