項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 1024-57-3 |
名称 | 1,4,5,6,7,8,8-ヘプタクロロ-2,3-エポキシ-3a,4,7,7a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデン (別名:ヘプタクロルエポキシド) |
物質ID | m-nite-1024-57-3_v2 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 分子内に自己反応性に関連する原子団としてエポキシドを含むが、データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素を含まず、塩素及び酸素を含む有機化合物であるが、この塩素及び酸素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分2 |
危険 |
H300 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分2とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 15 mg/kg (MOE初期評価第7巻:暫定的有害性評価シート (2009)、GESTIS (Access on June 2020)) (2) ラットのLD50: 雄: 60 mg/kg (ATSDR (2007)) (3) ラットのLD50: 62 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) の記載はあるが、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1) 本物質は眼刺激性物質とは考えられていない (HSDB (Access on June 2020))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、 データ不足のため分類できないとした。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、腹腔内投与によるマウスの優性致死試験において陰性の報告がある (JMPR (1991)、ATSDR (2005))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験において陰性、哺乳類培養細胞を用いる不定期DNA合成試験において陽性 (代謝活性化系存在下) の報告がある (JMPR (1991)、IARC 79 (2001)、ATSDR (2005))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3) より区分2とした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、ACGIHでヘプタクロル (CAS番号 76-44-8) 及び本物質としてA3 (ACGIH (7th, 2001))、EPAでB2 (IRIS (1987))、EU CLP分類でCarc.2 (EU CLP分類 (Access on May 2020)) に分類されている。 (2) 雌雄のラットに本物質を108週間混餌投与した発がん性試験において、雌雄ともに複数の内分泌器官での腫瘍及び肝臓腫瘍の発生がみられた (ACGIH (7th, 2001))。 (3) 雌雄のマウスに本物質を2年間混餌投与した発がん性試験において、雌雄で肝臓がんの発生率の有意な増加が認められた (ACGIH (7th, 2001))。 【参考データ等】 (4) IARCはクロルデン (CAS番号 57-74-9) 及びヘプタクロル (CAS番号 76-44-8) としてグループ2Bに分類している (IARC 79 (2001))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 生殖毒性 | 区分1B、授乳に対するまたは授乳を介した影響に関する追加区分 |
危険 |
H360 H362 |
P308+P313 P201 P202 P260 P263 P264 P270 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1B、(1)、(3) より「授乳に対する又は授乳を介した影響」を追加した。なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ハワイ (オアフ島) では1981~1982年の15ヵ月間に、本物質によって市販の牛乳が汚染された。母親の胎内や母乳経由で本物質にばく露した可能性のある1982年生まれの120人の乳児を対象とした調査で、69人の母乳から得られた本物質の平均濃度 (乳脂肪中) は123 ng/gであり、母乳中の本物質濃度と出生時低体重、妊娠期間、黄疸との間に有意な関係がみられ、生後4、8ヵ月で行動の習得にも遅れがみられたが、18、36ヵ月には影響がみられなかったとの報告がある。なお、身体発育に影響はなかったとされる (MOE初期評価第7巻:暫定的有害性評価シート (2009))。 (2) イヌを用いた混餌投与による2世代生殖毒性試験では、親 (F0、F1) で死亡、体重、行動の変化等はみられなかったが、児動物ではF1 世代の0.001%群、F2 世代の0.0003%以上の群で死亡率の増加、F2 世代の0.0007%以上の群で蒼白または油ぎった肝臓がみられた (MOE初期評価第7巻:暫定的有害性評価シート (2009)、CICAD 70 (2006))。 (3) 雌ラットでは、乳汁、血液、脂肪、組織中に認められたヘプタクロル及び本物質の量は、ヘプタクロルの投与量に比例していた (CICAD 70 (2006))。 【参考データ等】 (4) 雌ウサギの妊娠6~11日に経口投与した発生毒性試験において、胎児体重の減少のみがみられた (MOE初期評価第7巻:暫定的有害性評価シート (2009)、EHC 38 (1984))。 (5) ヘプタクロル (CAS番号 76-44-8) によるラットを用いた混餌投与による3世代繁殖試験において、10 ppm投与群のF1世代で、生後2及び3週の児動物の死亡率が僅かに増加した。繁殖能に対する影響は認められなかった (食安委 農薬評価書 (2013))。 (6) ヘプタクロルを雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与し発生影響を調べた試験において、母動物では12.0 mg/kg/dayで5/13例が死亡し、児動物では6.8 mg/kg/day以上で軽度の発育遅滞、9.0 及び12.0 mg/kg/dayで出生後死亡率の顕著な増加が認められた (食安委 農薬評価書 (2013)、CICAD 70 (2006))。食安委 農薬評価書 (2013) では、この試験は発生毒性試験として観察項目が不十分なため参考資料としている。 (7) ヘプタクロルを交配前の雌ラットに5 または20 mg/kgを1日おきに皮下投与した結果、20 mg/kgで平均妊娠期間の延長、離乳時まで生存していた児の割合の減少がみられた (CICAD 70 (2006))。 (8) ヘプタクロルを雌ラットに妊娠12日から出産後7日まで強制経口投与した後に、児ラットに生後21日または42日まで直接強制経口投与した神経毒性試験では、発育遅滞、GABA作動性神経伝達の変化、ならびに認知機能をはじめとする神経行動変化が、全投与量で示唆された (CICAD 70 (2006))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) のデータはあるが、ばく露対象が不明であり、投与経路や用量等の詳細な情報の記載もないことから、データ不足のため分類できないとした。 【参考データ等】 (1) 本物質による実験動物の急性中毒症状として、興奮性亢進、振戦、痙攣、麻痺、低体温症がみられ、遅れて肝障害がみられる場合がある (ACGIH (7th, 2001)、CICAD 70 (2006))。 (2) 本物質はばく露経路にかかわらず、痙攣や昏睡の症状が現われるまでの間に中枢神経系に顕著な影響を及ぼす可能性がある (GESTIS (Access on June 2020))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (肝臓) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分1 (肝臓) とした。 【根拠データ】 (1) 本物質をイヌに2年間混餌投与した結果、0.0003% (0.075 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上でALP上昇、小葉中心域の肝細胞の腫脹及び空胞化の発生率の増加が、0.0007% (0.175 mg/kg/day、区分1の範囲) で血清中のアルブミン、総タンパク質量の低下が、0.001% (0.25 mg/kg/day、区分1の範囲) でGPTの上昇がみられた (JMPR (1991)、MOE初期評価第7巻:暫定的有害性評価シート (2009))。 【参考データ等】 (2) 本物質はへプタクロル (CAS番号 76-44-8) の主要な代謝物である (ATSDR (2007))。 (3) へプタクロルをマウスに10週間混餌投与した結果、9.3 mg/kg/dayで体重減少、肝臓において肝炎、壊死、肉芽腫、うっ血が、19 mg/kg/dayで起立・歩行困難、転倒が、37 mg/kg/dayで腎臓における肉芽腫がみられた (ATSDR (2007))。 (4) へプタクロルをマウスに180日間飲水投与した結果、6.9 mg/kg/dayで血清中ALT活性増加、肝重量増加がみられた (病理組織学的検査は実施されず) (ATSDR (2007))。 (5) へプタクロルをマウスに92日間経口投与した結果、10 mg/kg/dayで血清中ALT、ALP、トリグリセリド、肝臓中トリグリセリド、肝重量の増加がみられた (病理組織学的検査は実施されず) (ATSDR (2007))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(ピンクシュリンプ)96時間LC50 = 0.00003 mg/L(CICAD 70, 2006)であることから、区分1とした。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(難分解性、OECD TG301Cにおける28日間のBODによる分解度:0%(CICAD 70, 2006))、急性毒性は区分1であることから、区分1とした。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
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