NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 105-45-3
名称 アセト酢酸メチル
物質ID m-nite-105-45-3_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P210
P280
P403
P501
引火点67℃(密閉式)(ホンメル,1996)より、区分4とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点280℃(Chapman ver.16:2,2008 ; ホンメル,1996 ; HSDB,2005)より、70℃を超えているので区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 「耐久性ある輸送容器用材料としては、アルミニウム、高品位鋼、合成物質、ガラスおよびホーローが用いられる。」(ホンメル,1996)との記述があり、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットの試験(OECD TG401、GLP)において、2000 mg/kg群に死亡の発生が無く(厚生省報告, access on Sep. 2008)、他のラットの試験におけるLD50値が2580 ~3370 mg/kg 体重(IUCLID,2000 ; HSDB,2005)であるので、JISにおける区分外とした。また、国連分類基準では区分5に相当する。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギにおけるLD50値が>5000 mg/kg 体重(IUCLID,2000)であるため区分外とした。PATTY 5th(2001)のデータは元文献が古いため分類の根拠とはしなかった。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない
-
-
- - 飽和蒸気圧濃度は蒸気圧118Pa(25℃)(Howard,1997 ; HSDB,2005)より換算すると1168ppmとなる。ラットの4時間吸入試験(IUCLID,2000)におけるLC50>6.6 mg/L(換算値>1390ppm)は飽和蒸気圧濃度以上であることから「ミスト」として区分し、JISにおける区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた試験(OECD TG404、GLP)(IUCLID,2000)において「刺激性なし」との記述があるため区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギを用いた2試験(OECD TG405、GLP, 非GLP各1)(IUCLID,2000)において「刺激性」との記述があり、EU分類ではR36に分類されており、区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - ヒトでのMaximization試験(IUCLID,2000)において「感作性なし」との記述があるが、この1つのデータのみで、判断を行うには十分な情報が無いため分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vitro変異原性試験(細菌を用いた復帰変異試験、チャイニーズハムスター培養細胞を用いた染色体異常試験、CHO細胞を用いたCytogenetic assay)(厚生省報告, access on Sep. 2008 ; IUCLID,2000)における複数の陰性結果と1つの陽性結果しかなく、分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - ラットとマウスを用いた2年間経口投与試験(厚生労働省がん原性試験,2005)において、「雌雄とも腫瘍あるいは腫瘍に関連した所見の発生増加は認められない」との記述から、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - ラットのOECD反復経口投与・生殖発生併合試験(GLP)(厚生省報告, access on Sep. 2008)において、限界用量の1000 mg/kgで親動物に一般毒性影響が見られず、生殖機能にも影響が無く、分娩および哺育ならびに新生児の観察でも異常がみられないが、催奇形性データは無く分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ラットの単回経口投与試験(HSDB,2005)において、1.0、2.0 g/kg投与でゆっくりした動きとの報告があり、48時間以内に回復したことが報告されている。また 2.5~4.0 g/kg投与で不活発性、8.0 g/kg投与ではただちに昏睡状態に陥ったとの報告があるため、区分3(麻酔作用)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラット(Crj:CD:Sprague-Dawley系)のOECD反復経口投与・生殖発生併合試験(GLP)(厚生省報告, access on Sep. 2008)において、最高用量の1000 mg/kg群で死亡の発生はなく、一般状態に変化は認められず、体重および摂餌量に関して対照群との間に差は認められなかった、との報告がある。100mg/kg群の雄1例で脾臓の肥大がみられ、白血病と診断されたが、同系統同週齢のラットで自然発生病変として報告(C.B. Richter, Laboratory Investigation, 26,419(1972))されていることから被験物質投与との関連はないとしている。また、1000 mg/ kg群の1例で左心室心内膜下のリンパ球浸潤がみられたが、発現頻度が極めて低く、この変化についてもラットで自然発生病変としての報告(奈良間 功, 毒性試験講座5. 毒性病理学, 前川 昭彦, 林 祐造編, 地人書館, 東京, 1992, p.59.)があることから被験物質投与との関連はないとしている。よって、経口経路については区分外相当であるが他経路でのデータがなくデータ不足で分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 甲殻類(オオミジンコ)での48h-EC50>236.9mg/L、藻類(Pseudokirchn eriella subcapitata)での72h-ErC50>978mg/L、魚類(ファットヘッドミノー)での96h-LC50>111.4mg/L(3試験ともHSDB, 2005)であることから、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 難水溶性でなく(水溶解度=500g/L(PHYSPROP Database, 2008))、急性分類が区分外であることから、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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