NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 10545-99-0
名称 二塩化硫黄
物質ID m-nite-10545-99-0_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火点118℃(開放式)(HSDB, 2002)であり、110℃以上であるため区分外とした。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団、および自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が234℃(HSDB, 2002 ; ICSC(J), 2007)で70℃超である。よって、区分外とした。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。

平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
なお、本物質は水と激しく反応し(Sax 11th, 2004)、塩化水素および二酸化硫黄を生成するいずれも不燃性のガス(ICSC(J), 2007)(ホンメル(1996))。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - ハロゲン(Cl)を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 無機物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - UNRTDG クラス8に分類されている(UNRTDG Rev.15, 2007)が、試験データがなく分類できない。なお、「水の存在下で、多くの金属を侵す」(ICSC(J), 2007)、「湿った状態では、鋼、鋳鉄(cast iron)、アルミニウム、ステンレス鋼、銅と銅合金(copper alloys)、多くのニッケル系物質を侵す」(HSDB, 2002)との記述がある。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 分類できない
-
-
- - データなし。なお、ラットにおけるLD50値 293 mg/kg 体重(安定化されない状態), 343 mg/kg 体重(安定化された状態)(GESTIS, access on Dec. 2008)のデータがある。
本物質は水と激しく反応し塩化水素を生成する(ICSC(J), 2007)ことから、塩化水素(CAS番号 7647-01-0 : ID 567)も参照のこと。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
塩化硫黄類として、蒸気は皮膚、眼、呼吸器への刺激性、液体では皮膚と眼への重篤な刺激性(火傷)との記載があり(IUCLID, 2000)、EUリスク警句ではR34で腐食性(C)である(EU-Annex I, access on Dec. 2008)。GESTISにおいても、主な毒性作用として皮膚への強い刺激性と化学火傷が記載されている(GESTIS, access on Dec. 2008)。ICSC(J)においても、皮膚への影響として発赤、痛み、重度の皮膚熱傷との記載があり、短期暴露は皮膚に対して腐食性を示すとされている(ICSC(J), 2007)。以上のことから、区分1とした。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
本物質の試験データは無いが、皮膚腐食性物質であることから区分1とした。なお、塩化硫黄類として、蒸気は皮膚、眼、呼吸器への刺激性、液体では皮膚と眼への重篤な刺激性(火傷)との記載があり(IUCLID, 2000)、GESTISにおいては、主な毒性作用として眼への強い刺激性と化学火傷、眼の重大な損傷性が記載されている(GESTIS, access on Dec. 2008)。ICSC(J)においても、眼への影響として発赤、痛み、重度の熱傷との記載があり、短期暴露は眼に対して腐食性を示すとされている(ICSC(J), 2007)。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ヒトへの危険性として、暴露による肺疾患が記述されている(HSDB, 2002)。GESTISにおいて、主な毒性作用として気道への刺激性と化学火傷、肺の重大な損傷性が記載されており(GESTIS, access on Dec. 2008)、ICSC(J)においても、短期暴露の影響として気道に対する腐食性と吸入による肺水腫の可能性が示されている(ICSC(J), 2007)。以上のことから、吸入経路では区分2(呼吸器)とした。なお、EUリスク警句はR37である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(呼吸器)


警告
H373 P260
P314
P501
ヒトへの危険性として、暴露による肺疾患が記述されている(HSDB, 2002)。GESTISにおいては、主な慢性毒性として、本物質の取り扱いによる皮膚と気道の刺激性の記載(GESTIS, access on Dec. 2008)がある。よって、区分2(呼吸器)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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