NITE統合版 政府によるGHS分類結果


一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 107-05-1
名称 塩化アリル
物質ID m-nite-107-05-1_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
ICSC(2004)による引火点は-32℃(密閉式)、かつ沸点は45℃であり、「区分2」に該当する。なお、国連危険物輸送勧告ではクラス3および副次危険6.1PGI(国連番号1100)。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 化学構造に不飽和結合を含むが、データがなく分類できない。なお、国連危険物輸送勧告ではクラス3および副次危険6.1PGI(国連番号1100)。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が390℃、392℃、485℃(ICSC(2004), HSDB(2006), NFPA(13th, 2006))で70℃を超えている。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素およびフッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 低沸点の液体に適した試験方法が確立していない。なお、高温でなければ、軟鋼、鋳鉄などを腐食しないが、アルミニウムは腐食する。(溶剤ポケットブック(1994))という情報がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットのLD50値450, 460, 700 mg/kg(いずれもSIDS(2003))に基づき、区分4とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLD50値2200 mg/kg(NITE初期リスク評価書(2008))、ウサギのLD50値2026 mg/kg(SIDS(2003))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分3


危険
H331 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P311
P321
P405
P501
ラットのLC50値(4h)は、2100ppm, ≧2000ppm(SIDS(2003)), 1138ppm, 2620ppm(DFGOT vol.18(2002))であり、最も多くのLC50値がガイダンス値区分3に該当するため、区分3とした。なお、25℃の飽和蒸気圧濃度は484211ppmVであり、いずれのLC50値も飽和蒸気圧濃度の90%より低いので、気体の基準値で分類した。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
SIDS(2003)、NITE初期リスク評価書(2008)のウサギ、マウスを用いた皮膚刺激性試験結果の記述「軽度の刺激性を有する」「限局性の皮膚の損傷(発赤、腫脹、一部の例に皮膚の壊死)がみられた。」及び、ヒトの皮膚への接触で「皮膚に発赤がみられ、灼熱感、痛みを生じ、接触数時間後に強い骨痛を惹き起こす。」(NITE初期リスク評価書(2008))との記載から、刺激の強度は不明だが刺激性がみられるため、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
SIDS(2003)、NITE初期リスク評価書(2008)のウサギを用いた眼刺激性試験結果の記述は「軽度の刺激性(slightly irritating)」であるが、ACGIH(7th, 2001)のヒトへの影響の記述「痛みと角膜の損傷を伴う重度の刺激性を示し、失明の可能性もある」から、本物質が眼に対して非可逆性の刺激を与える可能性もあると考え、皮膚腐食性物質であることも考慮し、区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - in vivoではラットを用いた2つの変異原性試験(優性致死試験、骨髄を用いた染色体異常試験)で陰性(SIDS(2003))であることから区分外とした。in vitroでは、エームス試験(SIDS(2003))、CHL細胞を用いた染色体異常試験(IARC vol.71(1999))において複数の陽性結果がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
1996年にACGIHでA3(ACGIH-TLV(2009))、EUリスク警句でカテゴリー3(EU-Annex I(access on 5. 2009))に分類されている。IARCではグループ3である(IARC vol.71(1999))。ラット、マウスを用いた104週間吸入暴露試験では、F344/DuCrj(Fischer)ラットでは、雄の膀胱に移行上皮がんの発生増加が認められ、がん原性を示す明らかな証拠であると考えられた。また、甲状腺の濾胞状腺腫の発生増加も認められた。雌には、腫瘍の発生増加は認められなかった。Crj:BDF1マウスでは、雌雄ともハーダー腺の腺腫の発生増加が認められ、がん原性を示唆する証拠であると考えられた(厚生労働省がん原性試験(2003))。この結果を受け厚生労働省より「国が実施したがん原性試験の結果がん原性を示す証拠が認められた化学物質による労働者の健康障害防止対策の徹底について」(2009)との通達がされていることより区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットを用いた吸入暴露による発生毒性試験において、母動物に一般毒性のみられる用量で、胚吸収と着床前および着床後胚損失の有意な増加(SIDS(2003))がみられることより、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(呼吸器、神経系、腎臓、肝臓、心臓)、区分3(麻酔作用)



危険
警告
H370
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ヒトについては「気道刺激性」「意識喪失」(いずれもNITE初期リスク評価書(2008))の記述、実験動物については、ラットの経口投与試験において、用量100 mg/kgで腎臓(曲尿細管の混濁腫脹、変性、糸球体上皮細胞の限局性壊死)、肝臓(類洞の拡張、肝細胞の混濁腫脹)の組織変化と心筋細胞の変性、活動性の低下、嗜眠、後肢麻痺、振せん、痙れん等の神経系への症状がみられる(NITE初期リスク評価書(2008))。ラット・マウスの吸入暴露試験においては、用量3.506 mg/L、8.2 mg/L(いずれもラット)、3.13 mg/L(マウス)で肺水腫、腎臓と肝臓のうっ血がみられ(DFGOT vol.18(2002)、ラット・モルモットを用いた吸入暴露試験でも肺と腎臓に重度の損傷がみられる(PATTY(5th, 2001))。以上より、呼吸器、神経系、腎臓、肝臓を標的臓器とし、麻酔作用をもつと考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1の範囲でみられた。よって、分類は区分1(呼吸器、神経系、腎臓、肝臓、心臓)、区分3(麻酔作用)とした。
平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(神経系、腎臓、心臓、肝臓)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ヒトについては、「衰弱、感覚異常、末端の麻痺」(環境省リスク評価第2巻(2003))、「慢性暴露により肝臓障害、腎臓障害、末梢神経障害がみられている」(NITE初期リスク評価書(2008))、「慢性的な暴露により腎臓毒性(糸球体の膜透過性の変化、尿細管の変性、乏尿、排尿時の痛み、夜間頻尿)、神経障害(手、瞼のふるえ、腱や骨膜反射の増加、多汗、低体温、チアノーゼ、睡眠障害、四肢の感覚異常)、心血管系への影響(心筋の収縮の減少と心音の低下及び心雑音、痛み)、肝機能の変化」(BUA186(1995))等の記述、実験動物については、ラットを用いた吸入暴露試験において「尾部の運動神経及び感覚神経の伝導速度低下と活動電位の振幅低下に伴う後肢の衰弱(用量:0.181 mg/L(換算値))、中枢神経系抑制(用量:0.1 mg/L(換算値))、中心静脈周辺肝細胞の壊死(軽度)(用量:0.0097 mg/L(換算値))」(NITE初期リスク評価書(2008))との記述があることから、神経系、腎臓、心臓、肝臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。以上より、分類は区分1(神経系、腎臓、心臓、肝臓)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
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-
H402 P273
P501
魚類(ファットヘッドミノー)での96時間TLm=19780μg/L(環境省リスク評価第3巻, 2004)であることから、区分3とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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-
- - 急速分解性があり(BODによる分解度:62%(既存点検, 1986))、かつ生物蓄積性が低い(BCF=5.6(既存点検, 1979))ことから、区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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