項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 107-20-0 |
名称 | クロロアセトアルデヒド |
物質ID | m-nite-107-20-0_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 | P370+P378 P210 P280 P403 P501 |
引火点190°F(87.7℃)[密閉式](Sax(11th, 2004)、HSDB(2009))は > 60℃ かつ ≦93℃ であることから、区分4に該当する。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。なお、純品を放置しておくと重合する(Merck(14th, 2006))という情報がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が88℃(HSDB(2009))という情報があり、常温で発火しないと判断した。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素および塩素を含む有機化合物であるが、これら元素は炭素以外の元素と化学結合していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値が6件[23 mg/kg(ACGIH(2001))、89 mg/kg(PATTY(5th, 2001))、110.5 mg/kg、127.5 mg/kg、133 mg/kg、98 mg/kg(以上の4件はDFGMAK-Doc.12(1999)]あり、1件が区分2、5件が区分3に該当し、最も多くのデータが該当する区分3とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分2 |
危険 |
H310 | P302+P352 P361+P364 P262 P264 P270 P280 P310 P321 P405 P501 |
ウサギについてはLD50値が3件[67 mg/kg(ACGIH(2001))、267 mg/kg(PATTY(5th, 2001))、330.2 mg/kg(DFGMAK-Doc.12(1999))]あり、1件が区分2、2件が区分3に該当するので、該当数の多い区分3となる。また、ラットについてはLD50値が2件[140 mg/kg、129 mg/kg(以上の2件はDFGMAK-Doc.12(1999))]あり、いずれも区分2に該当するので区分2となる。以上より、危険性の高いラットのデータに基づき区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 |
危険 |
H330 | P304+P340 P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットのLC50値として202.5 ppmV/1h(103 ppmV/4h)(PATTY(5th, 2001))、202.5-243 ppmV/1h(103-121 ppmV/4h)、<25 ppmV/7h(<33 ppmV/4h)、<50 ppmV/3.5h(<46.7 ppmV/4h)、<100 ppmV/2h(<70.7 ppmV/4h)(以上の4件は(DFGMAK-Doc.12(1999))があり、2件が区分2、3件が区分1に該当し、該当数の多い区分1とした。なお、LC50値が蒸気圧飽和濃度(84605 ppmV)の90%より低いので、「ミストをほとんど含まない蒸気」として気体の基準値を適用した。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギの腹部皮膚にに55%水溶液を適用した試験で、重度の腐食性(severe corrosion)を示し(DFGMAK-Doc.12(1999))、またウサギに30%水溶液を適用した別の試験でも皮膚に重度の損傷(severe damage)を起こした(ACGIH(2001))との報告により区分1とした。なお、EU分類ではC; R34に分類されている(EU-Annex I(Access on June 2009))。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
ウサギの眼に30%水溶液を適用した試験において重度の損傷(severe damage)を起こしたとの結果(ACGIH(2001))、かつ、ヒトで40%水溶液が眼に入った時、組織破壊を含む眼に重篤な損傷をもたらしたとの記載(ACGIH(2001))に基づき、区分1とした。なお、本物質は皮膚に対しても腐食性が認められている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | モルモットを用いたMaximization Test(Magnusson-Kligman Test)において、皮膚刺激性を示さない濃度0.002%で感作性は起こさなかったとの報告があるが(DFGMAK-Doc.12(1999))、陽性率や感作性の有無が結論付けられているかどうかなど試験結果の詳細が不明なため分類できない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 本物質はビニルクロライドの代謝物で二官能性のアルキル化剤(bifunctional alkylating metabolites)であり、その最終発癌誘発形(ultimate carcinogenic form)と考えられ、アセトアルデヒドとの類似性を考慮すると区分2の可能性も示唆される。しかし既存のデータで明確なin vivo試験での陽性知見はなく(マウスおよびラットに経口投与による肝臓または脾臓を用いたDNA鎖切断試験(体細胞in vivo遺伝毒性試験)で陰性(DFGMAK-Doc.12(1999)))、また区分2をサポートするデータもない。従って現在得られている知見からではデータ不足で分類できない。なおin vitro試験では、複数のエームス試験(NTP DB(Access on June 2009)、DFGMAK-Doc.12(1999))、CHL細胞を用いた染色体異常試験(安衛法変異原データ集(1996))、ヒトリンパ芽細胞を用いたHPRT試験(DFGMAK-Doc.12(1999))でいずれも陽性の報告がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
EU分類では、Carc. Cat. 3; R40(EU-Annex I(Access on June 2009))であるが、その根拠となる情報は不明ではある。しかし、動物試験で、マウスの雄に2年間飲水投与した試験において、死亡率に影響はなく、唯一投与に関連した腫瘍性変化は肝臓腫瘍の発生増加で、肝臓癌の発生率および肝臓の腺腫、癌腫、結節の合計の発生率が背景対照に比べて増加した(DFGMAK-Doc.12(1999))との報告があり、MOAから総合的に判断し区分2とした。なお、マウスを用い12.5 mg/kgを週1回630~636日間にわたり経口投与した試験、および50 mg/kgを週3回581日間にわたり経皮投与した試験では発がん性の証拠となるデータは得られていない(DFGMAK-Doc.12(1999))。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系、全身毒性) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ラットの蒸気吸入による急性毒性試験(LC50値:0.65 mg/L/1h = 0.33 mg/L/4h)において、流涎、鼻汁、呼吸困難などの症状に加え、死亡動物の剖検で肺水腫、無気肺および水胸が認められた(DFGMAK-Doc.12(1999))ことに基づき、ガイダンス値(LC50値から推定)から判断して区分1(呼吸器系)とした。さらに、ラットの急性経口毒性試験(LD50値:90~133 mg/kg)で活動低下、不規則性呼吸、眩惑行動などの症状、ラットの急性経皮毒性試験(LD50値:129~140 mg/kg)では活動低下、振戦、運動失調、呼吸困難、一般状態の悪化などの症状が観察されている(DFGMAK-Doc.12(1999))ので、両経路とも影響の一部に呼吸器系症状が含まれている。しかし、それらの影響と併せ死亡がガイダンス値区分1(経口・経皮共にLD50値から推定)の範囲で発生しており、呼吸器系以外の影響については標的臓器の特定が困難なため、区分1(全身毒性)とした。なお、ヒトでは蒸気ばく露により重篤な有害性を示し、鼻腔や口腔の粘膜、上気道に影響を与え、灼熱感、気道狭窄、息苦しさや咳を生じたの記述(ACGIH(2001))がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
マウスに平均17 mg/kg/dayを2年間飲水投与した試験の30週目の中間検査において、肝臓で重量増加に加え、空胞化、細胞質変化、巨細胞、慢性炎症、過形成、壊死の非腫瘍性変化の発生率が増加したとの報告(DFGMAK-Doc.12(1999))に基づき、ガイダンス値から判断して区分2(肝臓)とした。なお、2年経過後の検査では投与に関連する唯一の腫瘍性変化として肝臓腫瘍が報告されている(DFGMAK-Doc.12(1999))。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
魚類(ゼブラフィッシュ)での96時間LC50=42.7 umol/L(3.35mg/L)(AQUIRE, 2010)であることから、区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 | P273 P391 P501 |
急性毒性区分2であり、急速分解性が不明であるため、区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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