NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 108-03-2
名称 1-ニトロプロパン
物質ID m-nite-108-03-2_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(ニトロ基)を有するが、国連分類UN2608、クラス3に分類されており、上位のクラス1に分類されていない。
平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点36℃(closed cup)(HSDB(Access on July 2013))に基づいて区分3とした。なお、国連分類はUN2608、クラス3、PGIIIである。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 タイプG
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(ニトロ基)を有するが、国連分類UN2608、クラス3に分類されており、上位の自己反応性化学品には該当しない。
平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が421℃(ICSC(1996))であり、常温で発火しないと考えられる。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験法が確立していない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外の元素(N)と結合しているが、データがなく分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。分類ガイダンスに従い分類を見直した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットLD50値: 455 mg/kg(HSDB(Access on July 2013))及び484 - 528 mg/kg(IUCLID(2000))に基づき、区分4とした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギLD50値: > 2,000 mg/kg(IUCLID(2000)、(HSDB(Access on July 2013))に基づき、区分外とした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分3


危険
H331 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P311
P321
P405
P501
ラットLC50(1時間)値: 11.02 mg/L(4時間換算値: 5.51 mg/L=1,512 ppmV)(HSDB(Access on July 2013))に基づき、区分3とした。なお、試験濃度(1,512 ppmV)は飽和蒸気圧濃度(13,289 ppmV)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しないものと判断して、ppmVを単位とする基準値を適用した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - IUCLID(2000)にはウサギを用いた試験で皮膚刺激性は認められなかったとの記述があるが、Sittig(6th, 2012)では皮膚を刺激する可能性があるとの記述があることから、データ不足のため分類できないとした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ACGIH(7th, 2001)、PATTY(6th, 2012)及びDFGOT vol.13(1999)のヒトで蒸気ばく露により眼刺激性が認められたとの記述、ならびにICSC(J)(1996)の眼を刺激するとの記述から、区分2とした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - IUCLID(2000)にモルモットで皮膚感作性が認められなかったとの記述があるが、List1において明確に感作性を否定する記述がないことから、分類できないとした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 分類ガイダンスの改訂により、「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、In vivoでは、マウス及びラットの赤血球を用いる小核試験、ラットの肝細胞を用いる小核試験、ラットの肝臓を用いるDNA修復合成試験で陰性である(PATTY(6th, 2012))。さらに、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験(ACGIH(7th, 2001)、PATTY(6th, 2012)、NTP DB(Access on June 2013)、IUCLID(2000))、ヒトリンパ球(PATTY(6th, 2012))及びチャイニーズハムスター培養細胞(IUCLID(2000))を用いる染色体異常試験で陰性である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - ACGIHでA4に分類されている(ACGIH(7th, 2001))ことから分類できないとした。分類ガイダンスの改訂に従い、区分を変更した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(消化器)、区分3(気道刺激性、麻酔作用)



危険
警告
H370
H335
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ヒトへの吸入ばく露で消化器症状(食欲不振、吐気、嘔吐、間欠性の下痢)がみられた(PATTY(6th, 2012))との記述があり、区分1(消化器)に分類した。一方、実験動物ではウサギの吸入ばく露試験で眼、呼吸器への刺激に加え、運動失調、虚弱などの全身症状が報告されていることから(ACGIH(7th, 2001))、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラットを用いた21.5か月間吸入ばく露試験において、区分2のガイダンス値範囲を超える濃度(ガイダンス値換算濃度: 0.32 mg/L/6 hr)で分類を支持する毒性が認められておらず(ACGIH(7th, 2001)、PATTY(6th, 2012))、吸入経路では区分外相当である。また、ラットを用いた28日間経口投与試験では、試験した最高用量(33.3 mg/kg/day(90日換算値))で体重の低値、腎臓重量の増加がみられているが、区分2のガイダンス値範囲上限での影響は不明であり、標的臓器を分類するにはデータが質的に不十分である。したがって、吸入経路以外の経路でのデータが不足しており、分類できないとした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
-
-
- - 藻類の72時間ErC50 > 456 mg/L、甲殻類の48時間EC50 = 380 mg/L、魚類の96時間LC50 = 227 mg/L(SIAP Conclusions Agreed in SIAM 31, 2010)において、いずれも > 100 mg/Lであること から、区分外とした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。難水溶性ではなく(水溶解度=1.5×10^4mg/L、HSDB, 2013)、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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