項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 108-83-8 |
名称 | ジイソブチルケトン |
物質ID | m-nite-108-83-8_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点49℃ (closed cup) (ICSC (1997)) に基づいて区分3とした。 なお、UNRTDG分類はUN.1157、クラス3、PGⅢである。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が396℃ (HSDB (Access on August2015)) であり、常温で発火しないと考えられる。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLD50値として、> 2,000 mg/kg、5,285 mg/kg (雌)、6,933 mg/kg (雄) (SIDS (2004))、5,750 mg/kg (5,800 mg/kg) (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2004)、DFGOT vol. 18 (2002)、ACGIH (7th, 2001)) に基づき、区分外とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLD50値 (OECD TG 402) として、> 2,000 mg/kg (SIDS (2004))、ウサギのLD50値として、2,888 mg/kg (雄)、6,933 mg/kg (雄)、10,922 mg/kg (雌) (SIDS (2004))、16,000 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2004)、DFGOT vol. 18 (2002)、ACGIH (7th, 2001)) との報告に基づき、区分外とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。ラットのLC50値 (4時間) として、 > 5 mg/L (> 850 ppm) (OECD TG 403) との報告 (SIDS (2004)) があるが、この値から区分を特定することはできない。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (987~2,172 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG404) で本物質を4時間、半閉塞適用した結果、軽度の刺激性がみられたとの報告及び刺激性はみられなかったとの報告がある (SIDS (2004))。また、ウサギを用いた他の皮膚刺激性試験において、本物質0.5 mLを4時間閉塞適用した結果、紅斑 (平均スコア1.9) 及び浮腫 (平均スコア0.4) がみられたが適用後14日間のうちに回復したとの報告がある(SIDS (2004))。以上より、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG405に相当) において、本物質0.1 mLを適用した結果、結膜発赤 (平均スコア 0.3) 及び結膜浮腫 (平均スコア 0.4) がみられたが7日後に回復したとの報告がある (SIDS (2004))。また、ウサギを用いた別の眼刺激性試験において、結膜発赤、結膜浮腫、流涙がみられたが2日までに回復したとの報告がある (ECETOC TR48 (1992))。以上より、区分2Bとした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | モルモットを用いたマキシマイゼーション試験 (OECD TG 406、GLP準拠) で、対照群及び投与群ともに感作性は認められなかったとの報告があり、陽性対照群の陽性率は50%であった (SIDS (2004)、PATTY (6th, 2012))。以上より、区分外とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性である (SIDS (2004)、DFGOT vol. 18 (2002)、NTP DB (Access on October 2015))。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | 国際機関による分類結果もなく、データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ヒトの生殖影響に関する情報はない。実験動物ではラットに強制経口投与した簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) において、限度量の1,000 mg/kg/dayで体重増加抑制 (雄)、及び哺育期に母動物2例 (2/10) の死亡がみられたが、親動物の生殖能には影響はなく、雌雄生存例の生殖器官に肉眼的及び病理組織学的に変化はみられなかった。また、出生児の匹数、生後5日までの体重推移、生存率にも有害影響は認められていない (SIDS (2004)、PATTY (6th, 2012))。ただし、スクリーニング試験のため、この結果のみでは「区分外」とはできない。この他に、利用可能なデータはなく、本項はデータ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (中枢神経系、肝臓)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
危険 警告 |
H370 H335 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
本物質は気道刺激性がある (SIDS (2004)、ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 18 (2002)、PATTY (6th, 2012))。ヒト及び実験動物に麻酔作用、ラットの吸入ばく露 (区分1相当の用量) で、流涎、活動低下、震え、協調運動失調、反射障害、努力呼吸など中枢神経系症状、後肢麻痺、肝臓の傷害、腎臓の近位尿細管硝子滴増加の報告がある (SIDS (2004)、ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 18 (2002)、PATTY (6th, 2012))。ラットでの腎臓の近位尿細管硝子滴増加は、雄のみにみられた所見であったため、分類対象とはしなかった。以上より、本物質は気道刺激性、麻酔作用のほか、中枢神経系、肝臓に影響を及ぼし、区分1 (中枢神経系、肝臓)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 本物質に反復ばく露された60歳の研究助手が約1ヶ月ばく露後に重度の頭痛と20分間の視力喪失を生じた (DFGOT vol. 18 (2002)、PATTY (6th, 2012)) との記述があるが、1例のみの症例報告であり、これに基づく特定標的臓器の分類は行わない。 実験動物ではラットに本物質蒸気を6週間吸入ばく露した試験において、252 ppm以上で肝臓、腎臓重量の増加、925~1,654 ppmの高濃度では肝臓に混濁腫張、腎臓曲尿細管の混濁腫張がみられ (SIDS (2004))、著者はNOAEL、LOAELをそれぞれ534 ppm、925 pmm と判断しており、SIDSもそれを基準にしている (SIDS (2004))。LOAELを925 ppm、1 ppm= 5.81 mg/m3 (ACGIH (7th, 2001)) とすると、肝臓、腎臓への影響は区分2の用量範囲を超える (ガイダンス値換算濃度: 2.07 mg/L/6 hr/day) が、252 ppmでの器官重量増加を影響とみなした場合、区分2の範囲内 (ガイダンス値換算: 0.56 mg/L/6 hr/day) に該当する。この他、モルモットに同様に6週間吸入ばく露した試験では、252 ppmで逆に肝臓重量の減少がみられた (SIDS (2004)、ACGIH (7th, 2001)) との記述がある。一方、経口経路ではラットに本物質2,000 mg/kg/dayを90日間強制経口投与したが、血糖値の低下がみられた以外に明らかな所見はないが、神経毒性はみられなかった (DFGOT vol. 18 (2002)、PATTY (6th, 2012)) との記述がある。 以上、既存知見からは分類に利用可能な有害性情報は得られず、本項はデータ不足のため分類できないとした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | ヒトでの事例がなく、データ不足のため分類できない。なお、本物質は炭素原子数13以下のケトンで、かつ動粘性率計算値が 1.11 mm2/sec (21℃) である (粘性率: 0.896 mPa・s (70 °F)、密度 (比重) : 0.8062:HSDB (Access on August 2015)) ことから、国連分類では区分2に該当する。現行の分類ガイダンスに従い、分類できないとした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 | P273 P501 |
甲殻類(ブラインシュリンプ)24時間LC50 = 65 mg/L(SIDS, 2004)であることから、区分3とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分3 |
- |
H412 | P273 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BioWin)、急性毒性区分3であることから、区分3とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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