項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 108-87-2 |
名称 | メチルシクロヘキサン |
物質ID | m-nite-108-87-2_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
6 | 引火性液体 | 区分2 |
危険 |
H225 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点-4℃ (closed cup)、沸点101℃ (ICSC (J) (1997)) に基づいて区分2とした。なお、国連分類はUN2296、クラス3、PGIIである。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が250℃ (NFPA (2010)) との情報より、常温で発火しないと考えられるため、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していないため、分類できない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
16 | 金属腐食性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 鋼およびアルミニウムは容器として耐久性がある (ホンメル (1991)) との情報より、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分4又は区分に該当しないに相当し、区分を特定できないため、分類できないとした。新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: > 1,000 mg/kg (NITE安全性試験結果 (Access on September 2019)) (2) ラットのLD50: > 3,200 mg/kg (GESTIS (Access on October 2019)) |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、ガイダンスでは分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1) より、LC50値は7,500~10,000 ppm (4時間換算値: 5,303~7,071.1 ppm) の間にあると考えられることから、区分4とした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (約60,531.1 ppm) の90%より低いため、ミストがほとんど混在しないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) マウスの吸入試験 (2時間) : 7,500~10,000 ppm (4時間換算値: 5,303~7,071 ppm) で横臥 (反射消失) を示し、10,000~12,500 ppm (4時間換算値: 7071.1~8838.8 ppm) では致死的である (ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012)、産衛学会許容濃度の提案理由書 (1986))。 【参考データ等】 (2) ウサギのLC50 (70分) : 39.6~59.9 mg/L (4時間換算値: 21.4~32.35 mg/L、5328.8~8055.4 ppm) (SIDS (2014)) (3) ウサギの吸入試験 (70分) : 15,227 ppm (4時間換算値: 8223.6 ppm)で全例死亡 (ACGIH (7th, 2001)) |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。新しいデータが得られたことから区分を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質のウサギを用いた皮膚刺激性試験において浮腫はみられず、適用24時間後にごく軽度の紅斑がみられたが、回復した (SIAP (2014))。 (2) 本物質は粘膜に対して弱い刺激性を有し、皮膚への接触により刺激性を示す (GESTIS (Access on September 2019))。 【参考データ等】 (3) ドレイズ法に従い、本物質をウサギに24時間閉塞適用した皮膚刺激性試験において、適用24時間後に4/5例に軽度の刺激性が認められ、1例を除き72時間後には消失した。なお、浮腫は認められなかった。24/72時間の紅斑及び浮腫の平均スコアは 0.6及び0であった (REACH登録情報 (Access on October 2019))。 (4) EU-CLP分類でSkin Irrit. 2 (H315) に分類されている (EU CLP分類 (Access on September 2019))。 (5) 本物質のウサギの皮膚への反復適用は局所刺激、肥厚、潰瘍を生じる (ACGIH (7th, 2001))。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
【分類根拠】 (1) より、区分2Bとした。 【根拠データ】 (1) 本物質のウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405相当) において、適用1及び24時間後に結膜発赤がみられたが、48時間後には回復した (SIAP (2014)、REACH登録情報 (Access on October 2019))。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) の記載はあるが、データ不足のため分類できないとした。 【参考データ等】 (1) 本物質のデータはないが、本物質の類似体であるシクロヘキサン (CAS番号 110-82-7) はモルモットを用いた皮膚感作性試験 (OECD TG 406)で感作性を示さなかったことから、本物質も感作性はないものと推察される (SIAP (2014)、REACH登録情報 (Access on October 2019))。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 In vivoデータがなく、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性の報告がある (NITE安全性試験結果 (Access on September 2019) 、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2019)、SIAP (2014))。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より生殖影響はみられていないものの、スクリーニング試験であること、発生毒性に関するデータがないことから、データ不足のため分類できないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、親動物毒性 (雌雄で肝臓の重量増加、雄で腎尿細管上皮の硝子滴 (α2uグロブリン蓄積によるものではない)) がみられる用量においても生殖影響はみられていない (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2019)、SIAP (2014))。なお、児動物に対する影響については、試験報告書では最高用量である1,000 mg/kg/dayで体重低値傾向、生後4日生存率低値傾向がみられるとしている (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2019)) がSIAP (2014) では児動物への影響がみられていないとしている。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用、気道刺激性) |
警告 |
H336 H335 |
P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分3 (麻酔作用、気道刺激性) とした。新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ヒトでは本物質の吸入ばく露により、立ちくらみ、眠気、鼻と喉の刺激を生じるとの報告がある。また、本物質蒸気は短時間の中枢神経系抑制を惹起するとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。 (2) ラット及びマウスの1時間単回吸入ばく露試験において、26.3 mg/L (4時間換算値: 13.15 mg/L、区分2相当) で活動性亢進、協調運動性失調、衰弱 (prostration) がみられたが、死亡例はなかった (SIAP (2014))。 【参考データ等】 (3) ウサギに59.9 mg/L (4時間換算値: 32.4 mg/L、区分2超) を70分間吸入ばく露した試験で、死亡前に重度の痙攣、急速な昏睡、努力呼吸、流涎、結膜のうっ血がみられた (SIAP (2014)、ACGIH (7th, 2001))。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(腎臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、ラットへの経口投与において区分2の範囲で腎臓への影響がみられており、免疫染色の結果からα2uグロブリン蓄積によるものではないとされていることから、区分2 (腎臓) とした。新たな情報源を用いて検討を行い、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた強制経口投与による28日間反復投与毒性試験において、300 mg/kg/day (90日換算: 93 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雄で腎臓の硝子滴 (回復性あり)、1,000 mg/kg/day (90日換算: 311 mg/kg/day、区分2超) の雌雄で肝臓重量増加、肝細胞肥大、雌で腎臓の硝子滴 (回復性なし) 等がみられた (SIAP (2014)、NITE安全性試験結果 (Access on September 2019))。 (2) ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、250 mg/kg/day (90日換算: 78 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雄で腎尿細管上皮の硝子滴 (免疫染色の結果からα2uグロブリン蓄積によるものではない)、1,000 mg/kg/day (90日換算: 311 mg/kg/day、区分2超) の雌雄でALT増加、総コレステロール増加、肝臓重量増加、腎臓重量増加等がみられた((SIAP (2014)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2019))。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
10 | 誤えん有害性 | 区分1 |
危険 |
H304 | P301+P310 P331 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1とした。 【根拠データ】 (1) 炭化水素である。 (2) 動粘性率が25℃で0.89 mm2/s (25℃での粘性率0.685 mPa・s (溶剤ハンドブック (2004)) と密度0.7694 g/cm3 (溶剤ハンドブック (2004) から算出) であることから、40℃の動粘度が20.5 mm2/s以下である。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.33 mg/L(環境省生態影響試験, 2006)であることから、区分1とした。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1986))、藻類(セレナストラム)の72時間NOEC (r) = 0.067 mg/L(環境省生態影響試験, 2006)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1986))、甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.33 mg/L(環境省生態影響試験, 2006)であることから、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 令和元年度(2019年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)※一部JIS Z7252:2019(GHS 6版準拠)を採用 |
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