項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 109-59-1 |
名称 | エチレングリコールモノイソプロピルエーテル |
物質ID | m-nite-109-59-1_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点44℃ (closed cup) (ICSC (2004)) に基づいて区分3とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が240℃ (ICSC (2004)) であり、常温で発火しないと考えられる。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLD50値として、500-1,000 mg/kg (ECETOC TR64 (1995))、500-1,000 mg/kg (ECETOC TR 95 (2005))、500-1,000 mg/kg (PATTY (6th, 2012))、> 2,000 mg/kg (GLP:OECD TG 401準拠) (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2014)、SIDS (2011))、5,600 mg/kg (ECETOC TR64 (1995)、ECETOC TR95 (2005)、PATTY (6th, 2012))、0.5-5.6 g/kg (DFGOT vol.V (1993)) の6件の報告がある。GLP及びOECD TGに基づくLD50値である >2000 mg/kg (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2014)、SIDS (2011))、及びこのデータを支持するLD50値である5,600 mg/kg (ECETOC TR64 (1995)、ECETOC TR95 (2005) に基づき、区分外とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分4 |
警告 |
H312 | P302+P352 P362+P364 P280 P312 P321 P501 |
ウサギのLD50値として、1,440 mg/kg (DFGOT vol.V (1993))、1,600 mg/kg (ECETOC TR64 (1995)、ECETOC TR95 (2005))、1,080-2,370 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) との3件の報告がある。分類ガイダンスの改訂により、最も多くのデータ (2件) が該当する区分4とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
ラットのLC50値 (4時間) として、4,000 ppm (ECETOC TR64 (1995)、ECETOC TR95 (2005)、DFGOT vol. 5 (1993)) との報告に基づき、区分4とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (6,841ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
ウサギに本物質を4時間適用した皮膚刺激性試験 (EEC 試験法) において刺激性がみられたとの報告がある (SIDS (2011)、ECETOC TR95 (2005))。また、ドレイズ試験法による皮膚一次刺激スコアPII は4.8 (24時間適用) (SIDS (2011)、ECETOC TR95 (2005)) であった。以上の結果から、区分2とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験で本物質 (未希釈) の適用によって、結膜炎、虹彩炎、角膜損傷がみられたが7日以内に回復したとの報告 (SIDS (2011)、ECETOC TR95 (2005)、DFGOT vol. 5 (1993)) から、区分2Bとした。なお、本物質はEU DSD分類において「Xi ; R36 」、EU CLP分類において「Eye Irrit. 2」に分類されている。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | モルモットを使用したマキシマイゼーション試験の結果、感作性は示さなかったとの報告がある (ECETOC TR95 (2005))。また、本物質は感作性を示さないとの記載がある (PATTY (6th, 2012))。以上により、区分外とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoのデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性 (厚労省既存化学物質毒性データベース(Access on June 2014)、SIDS (2011)、PATTY (6th, 2012)) である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた経口経路 (強制) での簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) では、親動物毒性 (溶血が原因と考えられる脾臓の髄外造血、脾臓重量増加、血尿) がみられる用量においても生殖能 (性周期、交尾及び受胎能力、妊娠期間、分娩並びに哺育状態等)、児動物毒性 (出生児の生存、体重、形態観察) に影響はみられていない (厚労省既存化学物質毒性データベース(Access on June 2014)、SIDS (2011))。ラット、ウサギを用いた吸入経路での催奇形性試験において、母動物毒性 (ラットで血尿、ウサギで摂餌量減少、体重増加抑制、溶血性貧血) がみられる用量で胎児体重減少(ウサギ)、発育遅延がみられている (ECETOC TR95 (2005))。 以上のように生殖能、催奇形性に影響はみられなかった。また、胎児に対する影響も軽微な影響であり、さらに母動物毒性がみられる用量においてのみみられることから区分外に相当するが、生殖能に関する情報がスクリーニング試験による情報であることから、分類できないとした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (血液系、腎臓、肝臓、脾臓)、区分2 (中枢神経系) |
危険 警告 |
H370 H371 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
本物質の単回ばく露の影響は実験動物のデータに限られる。ラットの2,000 mg/kg の経口投与で、投与後3あるいは4時間から翌日にかけて赤色尿の排泄、排便量の減少が報告されている (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2014)、SIDS (2011))。また、ラットの経口投与 (500-1,000 mg/kg) で、肝臓、腎臓、脾臓の所見を伴う大量の血尿 (ヘモグロビン尿)、中枢神経系の抑制及び呼吸困難 (PATTY (6th, 2012)、ECETOC TR95 (2005)) の報告がある。 吸入経路では、ラットの62 ppm、4時間のばく露で、赤血球浸透圧脆弱性の増加、(ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 5 (1993)、ECETOC TR4 (1982)、ECETOC TR95 (2005))、ラットの吸入ばく露で、腎障害を伴う溶血作用、ラットの160ppm、4時間の吸入ばく露で、血尿、及び腎臓に障害 (PATTY (6th, 2012))、腎臓、肝臓、脾臓の所見を伴う大量の血尿 (ヘモグロビン尿) の報告 (DFGOT vol. 5 (1993))、中枢神経系の抑制及び呼吸困難 (ガイダンス値区分2を超える用量範囲 ) (DEFGOT vol. 5 (1993)) がある。 これらの影響は主として、吸入ばく露の場合、区分1、経口投与の場合、区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、区分1 (血液系、腎臓、肝臓、脾臓)、区分2 (中枢神経系) とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (血液系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
ラットに28日間強制経口投与した試験で、30 mg/kg/day (90日換算: 9.3 mg/kg/day) 以上で、骨髄造血細胞像の変化 (骨髄球/赤芽球比の低下)、125 mg/kg/day (90日換算: 38.9 mg/kg/day) で、貧血様所見 (赤血球数、ヘマトクリット値及びヘモグロビン濃度の減少、網赤血球比の増加など)、脾臓の髄外造血亢進、骨髄の赤血球造血亢進がみられた (SIDS (2011)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2014))。吸入経路ではラットに28日間吸入ばく露した試験及びラット、モルモット、ウサギ、イヌに26週間吸入ばく露した試験において、ラットではいずれの試験でも区分1に該当する濃度 (0.43 mg/L (90日換算: 0.134 mg/L) 及び0.1075 mg/L) で、それぞれ貧血様所見 (赤血球数、ヘモグロビン濃度、充填赤血球容積 (PCV)) の減少、MCVの増加) 及び赤血球の浸透圧脆弱性がみられた (SIDS (2011)、ACGIH (7th, 2001)、ECETOC TR95 (2005))。なお、SIDS (2011) 及びECETOC TR95 (2005) には、本物質反復ばく露により溶血性貧血を生じるとの記述があり、脾臓及び骨髄への影響は貧血に伴う反応性の二次的変化と考えられる。以上より、区分1 (血液系) に分類した。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 魚類(メダカ)での96時間LC50 > 100 mg/L、甲殻類 (オオミジンコ) での48時間EC50 > 1000 mg/L、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)での72時間ErC50 > 1000 mg/L(いずれも環境省生態影響試験, 2001、SIDS, 2011)であることから、区分外とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性でない(28日後のBOD分解度:8%(既存点検, 1998)が、甲殻類 (オオミジンコ) での21日間NOEC = 98 mg/L(環境省生態影響試験, 2001)であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、魚類の急性毒性が区分外相当であり、難水溶性ではない(水溶解度=100000mg/L、PHYSPROP Database, 2009)ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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