NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 110-05-4
名称 ジ‐ターシャリ‐ブチルペルオキシド
物質ID m-nite-110-05-4_v2
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項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関する原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点18.3℃(NITE総合検索, Access on October, 2008)は23℃以下であり、初留点 109-111℃(Chapman Ver.16:2, 2008)は35℃超であることから区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 有機過酸化物に分類されている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点230℃(NITE総合検索, Access on October, 2008)より70℃超である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立されていない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、その酸素がO-O結合しているが、データがなく、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 タイプE


警告
H242 P370+P378
P210
P234
P235
P240
P280
P403
P410
P411
P420
P501
UNRTDG分類5.2, UN3107であることより、「タイプE」である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLD50>25000 mg/kg(DFGOT vol.3(1992)より区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - マウスのLD50>10000 mg/kg(PATTY(5th, 2001)より区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分に該当しない
-
-
- - ラットの4時間吸入によるLC50>4103 ppm(LC50>24.5 mg/L)(DFGOT vol.3(1992))より区分外とした。なお、飽和蒸気濃度は25℃で197mg/Lであることから蒸気による試験とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた試験において、刺激性なし(DFGOT vol.3(1992))とあることから区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた試験において刺激性なしの記載(DFGOT vol.3(1992))より区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分2


警告
H341 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3)より、in vivo小核試験に基づき、区分2とした。新たな情報源を利用し分類した。旧分類からEU CLPでGHS区分2に分類されたため、生殖細胞変異原性項目のみ見直した(2021年)。

【根拠データ】
(1)In vivoではマウスの骨髄を用いた小核試験(OECD TG474、GLP、2回(24時間間隔)腹腔内投与(500~2,000 mg/kg))において明らかな陽性の結果、マウスの骨髄を用いた小核試験(OECD TG474相当、単回強制経口投与(1,250~5,000 mg/kg))において弱陽性の結果であった。一方、マウスの精原細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG483、GLP、2回(24時間間隔)腹腔内投与、~2,000 mg/kg)において陰性であった(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021)、AICIS IMAP (2018)、CLH Report (2014))。また、90日間(65回)吸入ばく露後のラット骨髄を用いた小核試験(OECD TG474、GLP、吸入(蒸気)~1,000 mg/m3)、3日間吸入ばく露後のラット鼻腔組織を標的としたアルカリコメットアッセイ(OECD TG489、GLP、吸入(蒸気)~30 ppm)で、陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021)、AICIS IMAP (2018))。
(2)In vitroでは、細菌を用いた複数の復帰突然変異試験、マウスリンパ腫L5178Y細胞を用いた遺伝子突然変異試験で陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021)、AICIS IMAP (2018)、CLH Report (2009))。
(3)EUではin vivoマウス骨髄を用いた小核試験で陽性、マウス精原細胞を用いた染色体異常試験で陰性であったことから、旧分類規則のCategory 3(現行CLP分類のMuta. 2)に分類している(ECHA RAC Opinion (2010))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 分類できない
-
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- - マウスの19ヶ月以上の試験(投与経路不明)において35匹中7匹で悪性リンパ腫、1匹で肺腺腫が見られた(HSDB(2003))とのデータがあるが、データ不足により分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 魚類(グッピー)による96h-LC50>1,000mg/Lであることから(IUCLID 2000)、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 急性毒性区分外であり、生物濃縮性が低いと推定される(LogPow=3.45(PHYSPROP Database 2008))ことから区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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