項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 110-19-0 |
名称 | 酢酸イソブチル |
物質ID | m-nite-110-19-0_v1 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類ガイダンス等(外部リンク) | ガイダンス一覧へ |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書へ |
FAQ(よくある問い合わせ) | よくある問い合わせへ |
情報源のリスト(Excelファイル) | 情報源のリストへ |
用語のリスト(Excelファイル) | 用語のリストへ |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortalへ |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分2 |
危険 |
H225 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点18℃ (closed cup)、沸点118℃ (ICSC (2003)) に基づいて区分2とした。 なお、国連分類UN1213、クラス3、PGIIである。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が421℃ (ICSC (2003)) であり、常温で発火しないと考えられる。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 鋼、ステンレス鋼及びアルミニウムは容器として耐久性がある (ホンメル (1991)) との記載があり、金属腐食性がないと判断される。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLD50値として、> 3,200 mg/kg (SIDS (2009))、13,400 mg/kg (SIDS (2009)、DFGOT vol.19 (2003))、15,000 mg/kg (SIDS (2009)) との報告がある。最も多くのデータが該当する区分外とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、> 5,000 mg/kg (SIDS (2009))、> 17,400 mg/kg (SIDS (2009)、DFGOT vol.19 (2003)) との報告に基づき、区分外とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
ラットへの8,000 ppmで4時間ばく露試験において4/6例が死亡したとの報告 (SIDS (2009)、DFGOT vol.19 (2003)) 及びラットのLCLo値 (1時間) として8,000 ppm (4時間換算値:4,000 ppm) との報告 (SIDS (2009)) に基づき、LC50値は4,000-8,000 ppmの範囲であると推定し、区分4とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLC0値 (6時間) として、3,000 ppm (14,250 mg/m3) (4時間換算値:21.3 mg/L) との報告 (SIDS (2009)) に基づき、区分外とした。試験はエアロゾルで行われたとの記載に基づき、ミストの基準値を適用した。新たな情報源 (SIDS (2009)) を追加し、区分を見直した。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | ウサギの皮膚に本物質0.01 mLを24時間非閉塞適用した結果、刺激性はみられなかったとの報告がある (SIDS (2009)、DFGOT vol.19 (2003)、CICAD (2005))。また、本物質の2%をワセリンに溶かしヒトの皮膚に48時間閉塞適用した結果刺激性はみられなかったとの報告がある (SIDS (2009))。以上の結果は、適用量が少なく評価に用いるには不十分なデータと判断した。なお、ウサギの皮膚に本物質の原液を24時間閉塞適用した結果、中等度の刺激性がみられた (SIDS (2009)) との報告があるが、24時間適用の結果であるため区分には用いなかった。旧分類にあるRTECSの情報はList3の情報であるため採用しなかった。以上より、分類できないとした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギの結膜嚢に本物質0.5 mLを適用した結果、わずかな刺激性を示した (SIDS (2009)、DFGOT vol. 19 (2003)、CICAD (2005)) との記載から区分2Bとした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、モルモットを用いた皮膚感作性試験において感作性は認められなかったとの報告がある (SIDS (2009)、DFGOT vol.19 (2003)、CICAD (2005))。また、ボランティア28人に本物質2%を適用したマキシマイゼーション試験において、陰性の結果であったとの報告がある (SIDS (2009) DFGOT vol.19 (2003))。いずれの報告も試験法や結果について詳細不明であるため、分類に用いるには不十分なデータと判断した。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。In vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性である (SIDS (2009)、CICAD 64 (2005)、DFGOT vol. 19 (2003)、HSDB (Access on September 2014))。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 なお、本物質についてのデータはないが、SIDS (2009)、CICAD 64 (2005) では主要代謝物であるイソブタノールを用いて評価を行っている。 イソブタノールでは、ラットを用いた吸入経路での二世代生殖毒性試験において親動物毒性及び生殖毒性はみられていないとの報告がある (SIDS (2009)、CICAD (2005))。 ラットあるいはウサギを用いた吸入経路での催奇形性試験において、ウサギでは母動物に軽度の体重増加抑制がみられる用量においても発生毒性はみられていない。また、ラットでは母動物毒性及び発生毒性はみられていないとの報告がある (SIDS (2009)、CICAD (2005))。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
警告 |
H335 H336 |
P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
本物質は、気道刺激性がある (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2009)、ACGIH (7th, 2001)、CICAD 64 (2005))。ヒトの吸入ばく露で、めまい、嘔吐、眠気、意識喪失が報告されている(PATTY (6th, 2012))。実験動物では、21,301 ppm (101 mg/L) のラット吸入ばく露で、麻酔作用、努力呼吸、協調運動失調の報告がある (SIDS (2009))。 以上より、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 本物質自体を被験物質とした試験報告はない。ただ、本物質は消化管、皮膚又は肺に存在するエステラーゼにより、経口、経皮及び吸入のいずれの経路でも迅速にイソブタノール (CAS No.: 78-83-1) に代謝され、イソブタノールが本物質投与後の循環血中における活性代謝物本体であり、本物質ばく露による有害性評価にはイソブタノールばく露による知見が利用できるとされている (SIDS (2009)、CICAD 64 (2005))。 イソブタノールをラットに90日間吸入ばく露、又は強制経口投与した試験において、いずれも区分2までのガイダンス値範囲の用量で毒性所見はみられず、NOAELは吸入及び経口経路でそれぞれ、3.03 mg/L/6時間、及び316 mg/kg/dayであった (SIDS (2009)、CICAD 64 (2005))。以上より、本物質も実験動物では吸入及び経口経路で区分外相当と推定されるが、経皮経路及びヒトでの有害性知見がなく、データ不足のため「分類できない」とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 | P273 P501 |
魚類(メダカ)の96時間LC50 = 17 mg/L (環境庁生態影響試験, 1999) から、区分3とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(20日後のBODによる分解度:79-81%(SIDS, 2009))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 23 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999)であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、魚類(メダカ)の96時間LC50 = 17 mg/L (環境庁生態影響試験, 1999) であるが、急速分解性があり(20日後のBODによる分解度:79-81%(SIDS, 2009))、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow= 1.78(PHYSPROP Database, 2009))ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
|