項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 110-65-6 |
名称 | 2-ブチン-1,4-ジオール |
物質ID | m-nite-110-65-6_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不飽和のC-C結合を含むが、UNRTDG(UN2716)Class6.1PGIIIに分類されている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性(ICSC(J)(2008))という情報があるが、データがなく分類できない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG |
- |
- | - | 分子内に自己反応性の原子団(不飽和のC-C結合)を含むが、UNRTDG(UN2716)Class6.1PGIIIに分類されているので、タイプGと判断される。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は335 ℃であり(Ullmanns(E)(6th, 2003))、常温では発火しないと考えられる。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素を含んでいる有機化合物であるが、炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットLD50値は雄132mg/kg bw、雌176 mg/kg bw(EU RAR54(2005))であるとの報告に基づき、区分3とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
ラットLD50値として3件(424 mg/kg bw, 983 mg/kg bw, 1240 mg/kg bw)(EU RAR54(2005))のデータのうち、2件が区分3、1件が区分4に該当するため、区分3とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分3 |
危険 |
H331 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 P501 |
ラットLC50値は0.69 mg/L/4h(EU RAR54(2005))であるとの報告に基づき、区分3とした。なお、試験物質について液体エアロゾルと記述されているので粉塵/ミストの基準値を適用した。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギの皮膚に試験物質0.5 gを4時間適用した試験(OECD TG404)において、6匹全例に24時間以内に重度の紅斑と浮腫、6日以内に壊死が認められた(EU RAR54(2005))との報告から、区分1とした。なお、EU分類ではR34(EU-Annex 1(Access on May. 2010))である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
ウサギの眼に100 mgを適用した試験(OECD TG405)において、6匹全例が虹彩、角膜および結膜に中等度の刺激性を示し、1匹に不可逆的な角膜混濁が観察された(EU RAR54(2005))との報告から区分1とした。なお、本物質は皮膚に対しても腐食性を示す結果(EU RAR54(2005))が得られている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
職業ばく露などにより皮膚炎を発症し、パッチテストで当該物質に陽性反応を示し、当該物質が原因物質であることを示す複数の事例(EU RAR54(2005))が報告され、EU分類ではR43(EU-Annex 1(Access on May. 2010))であることから、区分1とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | マウスに腹腔内投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、陰性の結果(EU RAR54(2005))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験としては、Ames試験では陰性(NTP DB(Accessed on May 2010))、V79細胞を用いた染色体異常試験では曖昧な結果(EU RAR54(2005))が得られている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 雌雄ラットに交配前から妊娠期間を経て授乳期間終了まで飲水投与した一世代生殖試験(OECD TG 415)において、親動物に一般毒性が現れた用量でF1動物が成長遅延(性成熟遅延に伴う出生後体重増加抑制)の徴候を示したが、生殖能力に悪影響は見出されず、雌雄の生殖器官、雄の精液の指標、雌の性周期にも悪影響の徴候は示されなかった(EU RAR54(2005))。また、妊娠ラットの器官形成期に経口投与した発生毒性試験(OECD TG 414)においても、妊娠の指標、胎児の生存率、形態学的外形に試験物質投与の影響は見られず、胚毒性、胎児毒性および催奇形性も認められなかった(EU RAR54(2005))。以上より、OECDガイドラインに準拠した試験において、性機能・生殖能および子の発生のいずれに対しても悪影響の証拠が得られていないことから区分外とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(全身毒性) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ラットに経口投与後の主な症状として、鈍痲、平衡障害、痙攣、振戦などが報告されている(EU RAR54(2005))一方で、現在得られているデータによれば本物質が神経系に影響を与える懸念はないと記述されている(EU RAR54(2005))。また、ラットに5000 mg/kgを経皮投与により、剖検で肝臓および腎臓の変化として、重度の充血および壊死を含む変性が見られたと報告されている(EU RAR54(2005))が、ガイダンス値範囲の上限を超えた高用量での所見である。その他に吸入および経皮投与では呼吸への影響の記載(EU RAR54(2005))もある。以上より、標的臓器の特定が困難であり、LD50値またはLC50値がガイダンス値範囲の区分1に相当しているので、区分1(全身毒性)とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(造血系、肝臓)、区分2(腎臓) |
危険 警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
ラットを用いた28日間経口投与試験において、10 mg/kg/day(90日換算用量:3.1 mg/kg/day(区分1相当))以上で貧血を示唆する赤血球指標の有意な減少、脾臓の赤脾髄における単核細胞浸潤と多数の巨核球が観察された(EU RAR54(2005))。また、顕微鏡検査により、10 mg/kg/day(90日換算用量:3.1 mg/kg/day(区分1相当))以上で肝臓の病変が見出され、実質細胞の肥大、多形核肝細胞の増加、実質細胞の大核とクロマチンの辺縁化などが報告されている(EU RAR54(2005))。さらに死亡例の病理組織学的所見では、50 mg/kg/day(90日換算用量:15.6 mg/kg/day(区分2相当))群の腎臓で腎尿細管の変性と間質性単核細胞浸潤が記載されている(EU RAR54(2005))。以上より、主な毒性は造血系、肝臓および腎臓に見られ、発現用量によりからガイダンス値を参照し、区分1(造血系、肝臓)、区分2(腎臓)とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 | P273 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)での48時間EC50 = 26.8 mg/L(EU-RAR, 2005)であることから、区分3とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 急性毒性区分3であるが、急速分解性があり (OECD301におけるDOCによる分解度:100%) (EU-RAR, 2005)、かつ生物蓄積性が低いと推定される (log Kow = -0.93 (PHYSPROP Database, 2009)) ことから、区分外とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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