NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 116-15-4
名称 ヘキサフルオロプロペン【ヘキサフルオロプロピレン】
物質ID m-nite-116-15-4_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 分類できない
-
-
- - 爆発限界上限28.3% (推定値) (NITE総合検索 (Access on June 2015)) のデータはあるが、爆発限界下限のデータがなく、区分1と区分2を判断できないため、分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない
-
-
- - 爆発限界上限28.3% (推定値) (NITE総合検索 (Access on June 2015)) のデータがあり、可燃性があると推察されるため区分外とした。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 液化ガス


警告
H280 P410+P403 臨界温度 (86.2℃ (GESTIS (Access on June 2015)) は65℃を超えているため、液化ガス (低圧液化ガス) とした。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
ラットのLC50値 (4時間) として、3,060 ppmとの報告 (ECETOC JACC 48 (2005)) に基づき、区分4とした。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。

平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。 すなわち、in vivoでは、ラットの優性致死試験、マウスの骨髄細胞小核試験、ラットの肝細胞不定期DNA合成試験で陰性である (ECETOC JACC 48 (2005))。一方、マウスの骨髄細胞の小核試験で陽性結果がある (ECETOC JACC 48 (2005)) が、ECETOC JACC 48 (2005) は、雄の最高用量1200 ppmでのみ小核誘発率の僅かな統計学的有意差が認められたものであり、本物質の変異原性の懸念は低いと評価している。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性 (ACGIH (7th, 2010)、ECETOC JACC 48 (2005))、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験 (hprt) で1件陽性データがある (ACGIH (7th, 2010)) ものの、他の3件のデータは陰性である (ECETOC JACC 48 (2005))。哺乳類培養細胞の染色体異常試験は陽性である (ECETOC JACC 48 (2005)) が、最高用量のみで認められた陽性結果であり、ECETOC JACC 48 (2005) は弱い染色体異常誘発性と評価している。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1 (中枢神経系、呼吸器、腎臓)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
ヒトに関する情報はない。実験動物では、本物質は気道刺激性がある (ACGIH (7th, 2010))。ラットの380-1,200 ppmの吸入ばく露で、腎機能障害、近位尿細管壊死がみられているが、回復性が報告されている。この用量で他の臓器への影響はなかった。マウス、モルモット、ウサギの2,000 ppm以上の吸入ばく露で、ネフローゼがみられている。ウサギの2,000-5,000 ppmでは、腎臓細胞の変性の報告がある (以上、ACGIH (7th, 2010)、ECETOC JACC 48 (2005))。ラットの500 ppm (LC50) 吸入ばく露で、肺水腫、ラットの1,830 ppm (LC50) 吸入ばく露で、協調運動消失、間代性痙攣などの中枢神経症状、腎臓細胞壊死の報告がある (ECETOC JACC 48 (2005))。以上の所見は、いずれも区分1相当の用量でみられた。
以上より、区分1 (中枢神経系、呼吸器、腎臓) とした。
情報を精査し旧分類の区分を見直した。
平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1 (腎臓)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ヒトに関する情報はない。
実験動物では、ラットを用いた2週間吸入毒性試験において、200 ppm (ガイダンス値換算:20.3 ppm) で腎臓の皮質内層のび漫性の尿細管変性を特徴とする軽度の腎症がみられた。また、マウスを用いた90日間吸入毒性試験において、50 ppmで腎臓の皮質内層の尿細管の再生、尿細管上皮の巨大細胞・壊死がみられた (ECETOC JACC 48 (2005)、ACGIH (7th, 2010))。
したがって、区分1 (腎臓) とした。
平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義におけるガスである。 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - データなし 平成27年度(2015年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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