NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 120-36-5
名称 2‐(2,4‐ジクロロフェノキシ)プロピオン酸(別名ジクロルプロップ)
物質ID m-nite-120-36-5_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及を含まず、塩素、酸素を含む有機化合物であるが、この塩素、酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットLD50=825~1470mg/kg(IUCLID(2000))、800mg/kg(IUCLID(2000))、344mg/kg(HSDB(2008))はいずれも区分4に該当する。
なお(+)体のみが除草剤としての生理活性を有していることから、ラセミ体(+/-)のデータは乏しい。従って、ラセミ体のデータがない場合は、(+)体のデータで評価した。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50 >4000mg/kgは区分外に該当する。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - ラットLC50値 >0.65mg/L/4h(HSDB(2008))のデータがあるが、このデータのみでは分類できない。なお、飽和蒸気濃度は0.2 mg/Lであることから粉塵で試験されたと考えられる。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギを用いたドレイズ試験で刺激性(IUCLID(2000))、ラセミ体のウサギを用いたドレイズ試験においてMild~Moderate(HSDB(2008))の結果と併せ、EU分類がR38としていることから区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギを用いたドレイズ試験で刺激性(IUCLID(2000))、ラセミ体を用いたウサギの試験においてsevere~corrosive(HSDB(2008))の結果と、EU分類がR41であることから区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - モルモットを用いたmaximization testにおいて感作性なし(IUCLID(2000))、ラセミ体を用いた感作性試験において感作性なしのデータ(HSDB(2008))から区分外に相当するがリスト2のデータであることから分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - チャイニーズハムスターを用いたラセミ体の経口投与によるSCE試験(in vivo遺伝毒性試験)で陽性であったが、毒性用量でのみ陽性であるので判断できないとしている(HSDB(2008))。また、in vitro変異原性試験:エームス試験、CHL細胞を用いる染色体異常試験、V79細胞を用いる突然変異試験の結果は陰性(HSDB(2008))である。ラセミ体のin vivoデータはないが、チャイニーズハムスターを用いた(+)体の経口投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の結果が陰性(HSDB(2008))であるから区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
IARC(IARC(1987))でグループ2Bに分類していることより区分2とした。なお、ラットを用いた2年間の混餌試験、マウスを用いた18ヶ月の混餌試験において腫瘍の発生の増加は認められていない(IUCLID(2000))。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットの2世代繁殖試験(OECD TG 416)で親の性機能および生殖能、仔の異常は見られていない(IUCLID(2000))。また、ラットおよびウサギの器官形成期に経口投与した試験において、親の動物に毒性を示さない用量で、仔の臓器および骨格異常が認められている(IUCLID(2000))。また、マウスの発生毒性試験において口蓋裂を発生する(Birth Defects(3rd, 2000))。ラセミ体としてのデータはないが、(+)体のデータに基づき区分1Bとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(神経系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ラセミ体での評価であるという確認が得られないが、ラットの経口投与において250 mg/kg bw 以上で神経作用(低体温、立ち上がり回数の減少、四脚の開き、立ち直り反応、握りの減少等)が見られるとの記載(HSDB(2008))より区分1相当であるがリスト2からのデータであることから区分2(神経系)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラセミ体でのデータではないが、ラットの90日間の経口投与試験(投与量:雄 7.2、36.7、193mg/kg、雌 8.3、41.4、208mg/kg)においてガイダンスの区分2を超える193、208mg/kgの用量で肝重量の変化、生化学、血液学的パラメータの変化、ガイダンスの区分2に該当する36.7、41.7mg/kgの用量で腎臓の重量変化以外に影響は認められていない(HSDB(2008))。ラットの13週間の経口投与試験(投与量:雄 20、224、683mg/kg、雌 33、380、1043mg/kg)におけるガイダンスの区分2を超える683mg/kg、1043mg/kgの用量で尿細管における好酸性の変化、肝重量の変化、生化学、血液学的パラメータの変化以外に影響は認められていない(HSDB(2008))。また、ラットを用いた13週間試験においても肝臓と腎臓に同様の変化が認められているだけであるが、いずれもガイダンスの範囲内での毒性発現の有無が明確でないことら分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
魚類(ニジマス)での96h-LC50=0.5mg/L(HSDB, 1998)であることから、区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性区分1であり、急速分解性が無い(SRC: BioWin V4.10)ことから、区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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