NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 120-57-0
名称 ピペロナール
物質ID m-nite-120-57-0_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、可燃性との情報(GESTIS(accessed Aug. 2020))がある。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が55℃以下の固体状の物質であるが、データがなく分類できない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない(国連分類基準の区分5)。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:2,700 mg/kg(JECFA (1967)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020)、HSDB (Accessed Aug. 2020))

【参考データ等】
(2)ヒトの推定致死量は500~5,000 mg/kgとの報告がある(HSDB (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 402)(ECHA RAC Opinion (2018))、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))

【参考データ】
(2)ウサギのLD50:> 652 mg/kg(OECD TG 402、純度:32.6%(媒体:キシレン))(ECHA RAC Opinion (2018))
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)モルモット(n=8)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404相当、閉塞、24時間適用、48時間観察)において24、48時間後の観察で刺激反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accsessed Aug. 2020))。
(2)ラット(n=16)を用いた急性経皮毒性試験(OECD TG 402相当、GLP、開放、5,000mg/kgを24時間適用、14日間観察)において、毒性症状はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accsessed Aug. 2020))。

【参考データ等】
(3)112名に対するパッチテストにおいて、感作誘導期に112名中4名でかすかな紅斑がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accsessed Aug. 2020))。
(4)41名に対するパッチテストの感作誘導期に、41名中4名で刺激症状がみられ、3名では軽度の紅斑、1名では中程度から強い刺激症状(紅斑と発疹)がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accsessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405相当、GLP、7日観察)において、眼刺激性はみられなかった(角膜混濁スコア:0/0/0/0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0/0/0/0、結膜発赤スコア:0/0/0/0/0/0、結膜浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - 【分類根拠】
(1)~(3)のヒト知見では陰性、(4)の動物知見では陽性であり、相反するため分類できない。

【根拠データ】
(1)112名に対するパッチテスト(2.5%溶液を適用)において、皮膚感作性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accsessed Aug. 2020))。
(2)25名に対するパッチテストにおいて、6%溶液を15日間にわたり48時間間隔で5回適用して誘導させ、10日後に48時間閉塞適用して惹起させたが、皮膚感作性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accsessed Aug. 2020))。
(3)41名に対するパッチテストにおいて、本物質のエタノール溶液(濃度不明)を3週間にわたり計9回24時間適用して誘導させ、約2週間後に24時間半閉塞適用して惹起させたところ、皮膚感作性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accsessed Aug. 2020))。
(4)モルモット(n=10)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406相当、皮内投与:1.5%溶液、惹起:14、21、28、42日後に80%溶液(アセトン)を24時間閉塞適用)において、惹起の24、48時間後の陽性率は、1回目:20%、40%、2回目:40%、40%、3回目:40%、40%、4回目:10%、20%であったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)マウスを用いた優性致死試験(OECD TG478)で陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(2)細菌復帰突然変異試験(OECD TG471相当)で陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(3)ほ乳類のin vitro染色体異常試験(OECD TG473相当)で陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(4)ほ乳類のin vitro遺伝子突然変異試験(OECD TG476相当)で陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【参考データ等】
(1)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験(OECD TG453、GLP)で0.5%(約250 mg/kg/day)までの用量で発がん性の証拠はみられなかった (Accessed Aug. 2020))。しかし、0.1%投与群の匹数が20匹と少ないこと、体重への影響など全身影響がみられていないなど、現在の発がん性試験の規準を満たす内容の試験ではない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。なお、(1)では生殖毒性はみられなかったが、発生毒性に関するデータがない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による生殖/発生毒性スクリーニング試験(非投与(雄)、39日間(交配7日前から哺育4日まで)(雌))において、500 mg/kg/dayで親動物に体重増加抑制がみられたが、児動物には体重低値傾向のみがみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、経口経路では抑うつ、運動失調、振戦がみられたとの情報はあるが用量が不明である。また、他経路での毒性情報がなく、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた単回経口投与試験において、抑うつ、運動失調、振戦がみられ、LD50は2,700 mg/kgであるとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、経口経路では区分に該当しないと考えられるが、他経路での毒性情報がなく、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた混餌投与による15週間反復経口投与試験において、10,000 ppm(500 mg/kg/day、区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
(2)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験において、5,000 ppm(250 mg/kg/day、区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(JECFA (1967)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
魚類(コイ)96時間LC50 = 2.5 mg/L(REACH登録情報, 2021)であることから、区分2とした。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(BODによる2週間分解度:88.0%(METI既存点検結果, 1978))、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOEC = 1.1 mg/L(REACH登録情報, 2021)から、区分に該当しないとなる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、魚類(コイ)の96時間LC50 = 2.5 mg/L(REACH登録情報, 2021)であるが、急速分解性があり(BODによる2週間分解度:88.0%(METI既存点検結果, 1978))、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow= 1.05(SRC PhysProp Database))ことから、区分に該当しないとなる。
以上の結果から、区分に該当しない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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