NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 12185-10-3
名称 黄りん
物質ID m-nite-12185-10-3_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関わる原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分に該当しない
-
-
- - 国連危険物輸送勧告: クラス 4.2, 副次危険性 6.1, 容器等級Iに分類されている。(UN No. 1381) 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 国連危険物輸送勧告: クラス 4.2, 副次危険性 6.1, 容器等級Iに分類されている。(UN No. 1381) 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分1


危険
H250 P302+P335+P334
P231+P232
P370+P378
P210
P222
P233
P280
国連危険物輸送勧告: クラス 4.2, 副次危険性 6.1, 容器等級Iに分類されている。(UN No. 1381) 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 自然発火性固体に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 国連危険物輸送勧告: クラス 4.2, 副次危険性 6.1, 容器等級Iに分類されている。(UN No. 1381) 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に酸素、フッ素または塩素を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 国連危険物輸送勧告: クラス 4.2, 副次危険性 6.1, 容器等級Iに分類されている。(UN No. 1381) 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分1


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラット LD50 = 3.76 mg/kg(雄), 3.03 mg/kg(雌)(ATSDR(1997))。ヒトの推定致死量は経口で1 ~2 mg/kg(PATTY(5th, 2001)、ACGIH(2001)、ATSDR(1997)、HSDB(2005)、IUCLID(2004))。いずれのデータに基づいても区分1に相当する。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分1


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
ラット LD50 ≒ 29 mg/kgおよび 100 mg/kg。毒性の強い前者を採用し、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義により固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
政府による分類では以下の理由により「区分1A-1C」であるが、NITEにより区分1とした。

ヒトの皮膚に接触により熱傷を起こし(ACGIH(2001)、ATSDR(1997)、ICSC(2004))、熱のみならず腐食作用にも起因すると記述されている(ATSDR(1997))。また、動物試験においても"corrosive"あるいは"necrosis"と評価されている(IUCLID(2004)、ATSDR(1997))。以上より区分1A-1Cとした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ヒトの眼に触れることにより眼瞼痙攣、羞明、流涙を伴う重度の傷害、または角膜混濁を引き起こし(PATTY(5th, 2001)、HSDB(2005))、また、発赤、痛み、視力喪失、重度の熱傷が記載されている(ICSC(2004))ことに基づき、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットに交配80日前から2度の生殖周期にわたり投与した試験(世代試験)において、高用量で母動物の死亡がみられ、その大半(13/16)が分娩期間中に発生し、黄リンの投与が原因である可能性が記述されている(IRIS(1991))。分娩期間への死亡の集中は生殖への悪影響と考えられるが、母体毒性の関与も否定できないので区分2とした。なお、交配3週前からの投与で授乳期間中に児の成長および生存の抑制が観察され、一因として授乳への影響が示唆されている(ATSDR(1997))。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(肝、腎、消化器、血液、中枢神経)、区分3(気道刺激性)



危険
警告
H370
H335
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
本物質のヒトへの急性暴露が、肝、腎、消化器系、造血系、中枢神経系と広範な器官・組織に影響を及ぼすことを示す報告あるいは記載がある(ACGIH(2001)、PATTY(5th, 2001)、IRIS(1991)、HSDB(2005))ので、区分1(肝、腎、消化器、血液、中枢神経)とした。また、短時間の暴露による気道刺激性も認められている(ATSDR(1997))ので区分3(気道刺激性)とした。なお、マウスの試験における死亡は、刺激により粘膜腫脹あるいは粘液分泌が起き、気道が塞がり窒息死したためである(ATSDR(1997))。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(骨、血液)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ヒトの症例報告または疫学調査によれば、顎部の壊死と骨の破壊、いわゆる"phossy jaw"の報告があり(IRIS((1991)、PATTY(5th, 2001)、ATSDR(1997))、さらに口腔の変性、貧血も報告されている(PATTY(5th, 2001)、ATSDR(1997))。また、骨に対する影響は動物試験でも観察されている(IRIS((1991))。以上の影響を重大な毒性と考え区分1(骨、血液)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
魚類(ブルーギル)の96時間LC50=2μg/L(AQUIRE、2003)から、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性が区分1、水中での挙動および生物蓄積性が不明であるため、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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