項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 123-42-2 |
名称 | ジアセトンアルコール |
物質ID | m-nite-123-42-2_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 | P370+P378 P210 P280 P403 P501 |
引火点66℃(reagent grade)(Merck(14th、2006))[密閉式]は > 60℃ かつ ≦93℃ であることから、区分4に該当する。(工業用のジアセトンアルコールはアセトンを含んでいるので、引火点8℃というデータもある。そのため国連勧告ではクラス3等級II、IIIとなっている。このような引火点の低い市販品は区分2となる。) | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は603℃(溶剤ポケットブック(1997))、623℃(Ullmanns(E)(6th, 2003))で、70℃超である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, C, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素、塩素を含まず、酸素を含んでいるが、その酸素は炭素と水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットLD50 = 4000 mg/kg(SIDS(2000))により、JIS分類基準の区分外(国連分類規準の区分5に該当)とした。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギのLD50値 13630/kg(SIDS(2000))、14.5mL/kg(換算値:13500 mg/kg)(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分外とした。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。LC0 > 1500 ppm/8h = 2121 ppm/4h(PATTY(5th, 2001))であるが、区分を特定できない。なお、飽和蒸気圧濃度 = 2257 ppmより、ガスの基準値(ppmV)を適用した。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
ウサギを用いた試験で軽度刺激性(mild irritation)~中等度の刺激性(Moderately irritating)との結果(PATTY(5th, 2001)、SIDS(2000)に基づき、区分2とした。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
ウサギを用いた試験で中等度または重度の刺激性(moderate or highly irritating)(SIDS(2000))、また、別のウサギを用いた試験で明らかな眼の刺激と角膜の傷害(significant eye irritation and transient corneal damage)(PATTY(5th, 2001))との結果に基づき、区分2Aとした。なお、EU分類はXi; R36である。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivoの試験データがなく分類できない。なお、in vitro の試験では、Ames試験で陰性(SIDS(2000))、NTP DB(access on Apr. 2009))、チャイニーズハムスターの肺細胞(CHL/IU)を用いた染色体異常試験で陰性(PATTY(5th, 2001))の情報がある。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験で、交配前期間中に1000 mg/kg群の母動物の体重増加量が減少した。同群で生殖能について、受胎率、着床数および着床率の減少傾向がみられ、仔動物の発生については、総出産仔数, 分娩率, 新生仔数, 出生率, 哺育4日生仔数および哺育4日生存率の減少傾向(SIDS(2000))がみられたので、区分2とした。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(血液、肝臓)、区分3(麻酔作用、気道刺激性) |
警告 |
H371 H336 H335 |
P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ラットに2mL/kg(1860 mg/kg)を経口投与後、溶血作用が数日間持続し、肝臓ではリンパ球の増加に次いで細胞質の混濁腫脹、空胞化、顆粒化が認めら、用量がガイダンス値区分2に相当していることから区分2(血液、肝臓)とした。また、マウス、ラット、ウサギおよびネコに1~3時間吸入ばく露により不穏と興奮の後に傾眠をもたらした(ACGIH(2001))。本物質は本来麻酔薬および抗痙攣剤であり(ACGIH(2001))、主要な全身影響は麻酔作用である(PATTY(5th, 2001))と記されているので、区分3(麻酔作用)とした。また、ヒトの試験で100 ppmを15分間の蒸気ばく露により被験者の大部分が鼻と咽喉の刺激を訴え、別の試験でも400 ppmを15分間のばく露により、鼻および咽喉の刺激、胸部不快感が報告されており(PATTY(5th, 2001))、区分3(気道刺激性)とした。なおジアセトンアルコールとエタノールの塗料溶剤に3日間ばく露された59歳男性が40日後にネフローゼ症候群を発症し、腎生検により増殖性糸球体腎炎と判明した症例報告(PATTY(5th, 2001))があるが、一例の症例報告であることに加え、混合物ばく露であり本物質ばく露との関連にも言及されていないため分類の根拠としなかった。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットの反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(厚労省報告(Access on April 2009))において、ガイダンス値範囲に相当する用量(100 mg/kg(90日補正:約50 mg/kg/day))で認められた影響は、雄の腎臓の近位尿細管上皮における硝子滴の増加であるが、ラットの雄特有の所見である可能性が高い。その他にラットの10日間およびウサギの30日間の経口投与試験の結果が報告されている(PATTY(5th, 2001))が、いずれも古い試験(1928~1948年)データであり詳しい記載がない。また、ラットを用いた6週間の吸入ばく露試験(SIDS(2000))は、ガイダンス値を超える用量で影響が見られたもののカットオフ値付近での影響が不明である。以上よりデータ不足のため「分類できない」とした。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 魚類(ヒメダカ)での96時間LC50 > 100 mg/L(環境省生態影響試験, 1996, 他)、甲殻類(オオミジンコ)での48時間EC50 > 1000 mg/L(環境省生態影響試験, 1996, 他)、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)での72時間ErC50 > 1000 mg/L(環境省生態影響試験, 1996)であることから、区分外とした。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 急性毒性区分外であり、難水溶性ではない(水溶解度=1000000 mg/L(PHYSPROP Database、2009))ことから、区分外とした。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成21年度(2009年度) | ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009) |
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