NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 124-18-5
名称 デカン
物質ID m-nite-124-18-5_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点46℃ (密閉式) (ICSC(J) (1998)) に基づいて区分3とした。なお、UNRTDG分類はUN.2247、クラス3、PGⅢである。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
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-
- - 発火点は210℃ (ICSC(J) (1998)) であり常温で発火しないと考えられる。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 分類できない
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-
- - データ不足のため分類できない。なお、ラットのLD50値 (OECD TG 401) として、> 5,000 mg/kg (ECHA Dossier (Access on January 2017)) との報告があり、区分外に相当するが、リスト外の情報なので、この値のみでは分類することができない。また、旧分類時に用いたIUCLID (2000) のデータは入手が出来ず詳細不明であるため、採用しなかった。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。なお、旧分類時に用いたIUCLID (2000) のデータは入手が出来ず詳細不明であるため、採用しなかった。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない
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- - マウスのLC50値 (2時間) として、72.3 mg/L (4時間換算値:36.2 mg/L) (PATTY (6th, 2012)) との報告に基づき、区分外とした。なお、LC50が飽和蒸気圧濃度 (1,887.3 ppm (換算値:11.0 mg/L)) より高い濃度であるため、ミストとして mg/L を単位とする基準値を採用した。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
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- - データ不足により分類できない。なお、ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404を含む2試験) において軽度の刺激性が認められ (GESTIS (Access on September 2016))、区分外 (国連GHS分類の区分3) に相当すると考えられたが、元文献が確認できない等、試験の詳細が不明なため採用しなかった。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。なお、ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405を含む2試験) において、刺激性はごく軽度であり (刺激性の最大平均スコアは24及び48時間後の結膜で1) (GESTIS (Access on September 2016))、区分外に相当すると考えられたが、元文献が確認できない等、試験の詳細が不明なため採用しなかった。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (NTP DB (Access on September 2016))。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。なお、本物質を雌マウスに単独又は Benzo[a]pyrene (BP) と併用で440日間経皮適用 (3回/週) した試験において、皮膚乳頭腫が併用投与群 (本物質25 mg + BP 5 μg) では38/50例にみられたのに対し、BP単独投与群で12/50例、本物質単独投与群で1/50例と、併用群で乳頭腫発生頻度の増加がみられ、本物質がプロモーター作用を有する可能性が示唆された (NTP Summary of Data foe Chmical Selection (Access on September 2016)、PATTY (6th, 2012))。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、1,000 mg/kg/dayの用量まで親動物、児動物ともに生殖発生影響はみられなかった (SIAP (2012))。しかし、スクリーニング試験のため、この結果だけで区分外にできず、その他に分類に利用可能なデータはない。したがって、本項はデータ不足のため分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。
本物質はヒトへの影響として非常に高い濃度で窒息性と中枢神経抑制作用を示すとの記載 (NTP DB (Access on Sep 2016)、PATTY (6th, 2012)) があるが、中枢神経抑制は酸素不足によるものである可能性が考えられるため、分類の根拠としなかった。また、List 3の資料であるGESTIS (Access on September 2016) にも、高濃度のばく露により中枢神経系抑制の症状が生じるとの記述があるが、原典が入手できず、詳細が確認できない。実験動物でも分類根拠とできる情報はない。以上より分類できないとした。

平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - ヒトに関する情報はない。
実験動物では、ラットを用いた経口経路による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において最高用量の1,000 mg/kg/dayで影響がみられていない (SIAP (2012))。また、ラットを用いた57日間 (18時間/日) 吸入毒性試験において540 ppm (3.14 mg/L) (ガイダンス値換算:5.97 mg/L) で白血球数減少がみられたが骨髄の変化や他の器官の変化はなく、マウスに0.1~0.15 g/匹の用量で50週間 (3日/週) 経皮適用した試験で真皮の線維化・色素沈着・潰瘍、少数例で腎臓影響、肺の出血がみられている (PATTY (6th, 2012)) がこれらは区分2の範囲外であった。したがって、データ不足で分類できないとした。
平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 区分1


危険
H304 P301+P310
P331
P405
P501
炭化水素であり、HSDB (Access on September 2016) に収載された数値データ (粘性率: 0.838 mPa・s (25℃)、密度: 0.73 g/cm3 (20℃)) を基にした動粘性率計算値が1.15 mm2/sec (25/20℃) であることから、区分1とした。なお、GESTIS (Access on September 2016) に本物質を低用量経口摂取しても、吸引による結果として重大な肺損傷を生じるリスクがあるとの記述、並びにラットに本物質を0.2 mL を吸引させた結果、肺水腫により24時間以内に死亡したとの記述がある。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - 適切なデータが得られておらず、分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - 適切なデータが得られておらず、分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - データなし 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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