NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 130-15-4
名称 1, 4-ナフトキノン
物質ID m-nite-130-15-4_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素、塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットLD50値は190 mg/kg bwおよび>300 mg/kg bwの報告(BUA 211(1998))があり、危険性の高い区分となる190 mg/kg bwに基づき区分3とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分1


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラットLC50値は0.046 mg/L/4h(BUA 211(1998))に基づき、区分1とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度(0.001439 mg/L)を超えているので粉塵とみなした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギを用いた試験において重度の刺激性("highly irritating"または"severe irritation")の結果(BUA 211(1998))、また、職業ばく露を受けた作業者による皮膚に対する刺激性の報告(BUA 211(1998))、およびヒトで湿った当該物質の粉末が皮膚に接触すると重度の刺激および腐食を起こす可能性があり、生じた傷害は徐ーであるが併発症もなく治癒するとの記述(BUA 211(1998))に基づき、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギを用いた試験において重度の刺激性("highly irritating"または"severe irritation")の結果(BUA 211(1998))、およびヒトで本物質ばく露後に眼に重度の刺激性(severe irritation)が見られたとの報告(BUA 211(1998))に基づき、区分2Aとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - モルモットを用いた試験で呼吸器感作性試験が検討され、陽性反応を示す結果が得られている(BUA Report No.211(1998))。しかし、その結果についてはデータの扱いと報告が不適切であり、得られた所見が刺激性に因る可能性もあり、呼吸器感作性の評価はできないと記述されている(BUA Report No.211(1998))。したがって、データ不足のために分類できないとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - モルモットを用いた皮膚感作性試験による感作性あり(sensitizing:)の結果(BUA 211(1998))が報告されている。しかし、List 2の情報であり、かつOECDで承認された試験法ではないので「分類できない」とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - チャイニーズハムスターに経口投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)における陰性結果(BUA 211(1998))に基づき区分外とした。なお、in vitro 試験ではエームス試験、遺伝子突然変異試験(HGPRTアッセイ)で陰性(BUA 211(1998))、染色体異常試験でが陽性結果(BUA 211(1998))が報告されている。また、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に基づき変異原性が認められた(平成16年8月27日基安化発第0827010号)既存化学物質である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - マウスの妊娠6-12日に経口投与した試験で妊娠への影響は無かった(BUA 211(1998))と報告されているが、データが古く(1958年)正確な用量も不明である。また、生殖能への影響に関するデータも無いので、データ不足のために「分類できない」とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(血液系、肝臓)、区分3(気道刺激性)



警告
H371
H335
P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ラットに500 mg/kgを経口投与によるメトヘモグロビン形成とそれに伴うハインツ小体の出現、ならびに溶血性貧血の所見(HSDB(2006))により区分2(血液系)とした。また、死亡例の病理組織学的検査の結果として、ラットの吸入ばく露試験(0.021~0.065 mg/L)で肝細胞の空胞化と壊死、およびラットの経口投与試験(100~300 mg/kg)では一部の動物で小葉中心性出血性壊死がそれぞれ記載されている(BUA 211(1998))ことから区分2(肝臓)とした。以上の分類根拠は全てList 2の情報であることから、区分1相当の場合も区分2として分類した。一方、本物質はヒトで気道刺激性が報告され、マウスの吸入ばく露試験において組織学的な影響は認められなかったが、呼吸数の減少を来たした結果から、本物質は上気道に重度の刺激を引き起こし、肺にも刺激性の兆候が見られたと結論され(BUA 211(1998))、これらの知見に基づき、区分3(気道刺激性)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(血液系、肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
ヒトで赤血球数減少、白血球貪食能増加、ヘモグロビン濃度低下に加え、メトヘモグロビンとハインツ小体の出現が報告されている(HSDB(2006))。また、ラットに1日4時間6ヵ月間吸入投与(粉塵)により、0.7 mg/m3/4hr(0.0005 mg/L/6hr)を超える濃度で、チモール試験陽性、グリコゲン濃度低下、肝臓実質の変性など肝機能障害を示す所見(BUA 211(1998))があり、ヒトにおける毒性発現にも肝毒性の記載がある(HSDB(2006))。以上より標的臓器は血液と肝臓と見なされ、全てList 2の情報であることから区分2(血液系、肝臓)とした。なお、ラットの30日間経口投与試験においてメトヘモグロビン形成を含む血液指標の変化に加え中枢神経系障害が観察されている(BUA 211(1998))が、当該試験はプロトコールと結果についての報告が不十分であり、全身影響を評価するには適切でないとコメントされている(BUA 211(1998))ので、分類根拠に採用しなかった。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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