NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 134-62-3
名称 N,N‐ジエチル‐メタ‐トルアミド(別名ジエチルトルアミド)
物質ID m-nite-134-62-3_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 密閉法のデータがないが、引火点が155℃(open cup)(Merck 14th, 2006)であり、110℃以上なので、試験法によらず区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性又は自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は引火点よりも高く、引火点が>110℃(Lange(16th, 2005))で、70℃を越えている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットにおけるLD50値 2000mg/kgを超えている(厚労省報告, access on 11. 2008)ことから、JIS分類基準の区分外(国連分類基準は区分5または区分外)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ラットにおけるLD50値 5000 mg/L および ウサギにおけるLD50値3180mg/kg(HSDB, 2003)に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - ラットにおけるLC50値(4h):4100mg/m3(524.8ppm)以上(HSDB, 2003)が得られた。飽和蒸気圧濃度(換算値)は2.2ppmであり、得られたLC50値は、飽和蒸気圧濃度以上であるため、「粉塵・ミスト」である。しかし、このデータだけでは区分が特定できないことから、データ不足のため分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギにおいて、軽度から中程度の紅斑がみられた(HSDB, 2003)ことから、区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギにおいて、軽度から中程度の刺激性がみられ、それら症状が5日間で回復した(HSDB, 2003)ことから、区分2Bとした。EU分類においてもR36/38(区分2または3相当)(EU-Annex I, access on 11. 2008)である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - in vivo変異原性試験(ラットおよびマウスを用いる優性致死試験)における陰性結果(HSDB, 2003)に基づき、区分外とした。なお、in vitro変異原性試験:エームス試験で陰性(厚労省報告(Access on 11. 2008))、CHL細胞を用いる染色体異常試験で陰性(厚労省報告(Access on 11. 2008))、CHO細胞を用いる染色体異常試験試験で陽性(HSDB, 2003)、マウスリンフォーマアッセイで弱陽性(HSDB, 2003)の結果が得られている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422、GLP対応)における生殖および発生毒性症状は認められなかった(厚労省報告, access on 11. 2008)が、仔の催奇形性情報が不十分なため分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
急性の神経毒性試験で500mg/kg群にいくつかの麻酔作用が認められている(JMPR, 2002)ことから区分3(麻酔作用)とした。なお、ラットを用いた単回経口投与試験(1000-2000mg/kg)において、病理学検査で死亡および観察期間終了時の生存動物に異常は認められなかった(厚労省報告、access on 12. 2008)との報告もある。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットを用いた試験において、60mg/kg以上の投与群で、尿量の高値、雄において腎臓の肥大、近位尿細管に硝子滴がみられた(厚労省報告, access on 11. 2008)が、ラットの雄特異的所見の可能性があり、分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
魚類(ニジマス) 96時間LC50 = 71.25 mg/L (EPA AQUIRE: 2018, EPA Pesticide Ecotoxicity Database (1992))であることから、区分3とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
-
H412 P273
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく (難分解性、BODによる分解度: 0% (化審法DB: 1983))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC (繁殖阻害) = 7.2 mg/L (環境省生態影響試験: 2018)であることから、区分外となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく (難分解性、BODによる分解度: 0% (化審法DB: 1983))、魚類(ニジマス) 96時間LC50 = 71.25 mg/L (EPA AQUIRE: 2018, EPA Pesticide Ecotoxicity Database(1992))であることから、区分3となる。
以上の結果から、区分3とした。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - データなし 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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