NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 13463-40-6
名称 鉄カルボニル
物質ID m-nite-13463-40-6_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関する原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
ICSC(2004)による引火点は-15℃、かつ沸点は103℃であり、「区分2」に該当する。国連危険物輸送勧告ではクラス3およびクラス・区分6.1(国連番号1994)。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - ICSC(2004)では、発火点を50℃としており、また空気に触れると自然発火することがあるとしているので、「区分1」に該当する可能性はあるが、国連危険物輸送勧告がクラス3およびクラス・区分6.1(国連番号1994)であるので、「GHSによる物理化学的危険性分類にかかる技術上の指針(H.18.3.10版)」に基づき「区分外」と判定した。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 水に対して安定(水に不溶、ICSC(2004))。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない
-
-
- - 酸素を含む無機化合物であるが、ICSC(2004)では強力な還元剤としている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 有機化合物でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 区分に該当しない
-
-
- - データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス3およびクラス・区分6.1(国連番号1994)。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分2


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットを用いた経口投与試験のLD50=25 mg/kg(RTECS(2006))、40 mg/kg(IUCLID(2000))のうち、小さい値である 25 mg/kg に基づき、区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分2


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
ウサギを用いた経皮投与試験の LD50=56 mg/kg(RTECS(2006))、240 mg/kg、250 mg/kg、170 mg/kg(雄)(IUCLID(2000))から計算式を適用して算出した 105 mg/kg に基づき、区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分1


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラットを用いた吸入暴露試験(蒸気)のLC50 0.91mg/L(0.5時間)(115 ppmに相当)(ATSDR(2001))に基づき、計算式を適用してLC50(4時間換算値)の0.32 mg/L(40 ppm に相当)が得られた。飽和蒸気圧35 torr(25℃)における飽和蒸気圧濃度は46,000 ppmである。今回得られたLC50は、飽和蒸気圧濃度の90%より低い濃度であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」として、ppm濃度基準値で区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
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- - IUCLID(2000)のウサギを用いたOECDテストガイドラインに準拠した4時間適用の皮膚刺激性試験の結果の記述に、「刺激性なし(not irritating)」とあることから、皮膚刺激性はないものと判断し、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - IUCLID(2000)のウサギを用いた OECDテストガイドライン405に準拠した眼刺激性試験の結果の記述に、「刺激性なし(not irritating)」とあることから、眼刺激性はないものと判断し、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
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- - データ不足(in vivo変異原性/遺伝毒性データなし。)のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 分類できない
-
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- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(呼吸器、神経系、心血管系)、区分2(肝臓、腎臓)


危険
警告
H370
H371
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
ヒトについては、「肝臓、腎臓への傷害、中枢神経系の変性」(HSDB(2005))、「病理変化は、肺の肝臓様変化、血管障害、中枢神経系の変性などである」(PATTY(4th, 1999))等の記述、実験動物については、「暴露後の症状には、呼吸障害、チアノーゼ、振戦、運動麻痺が挙げられる」(ACGIH(7th, 2001))等の記述があることから、呼吸器、神経系、心血管系、肝臓、腎臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。またヒトでの肝臓、腎臓に対する影響は、Priority 2に属する評価書からの引用であることから、これら臓器は区分2に分類した。
以上より、分類は区分1(呼吸器、神経系、心血管系)、区分2(肝臓、腎臓)とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肝臓、血液系、呼吸器)


警告
H373 P260
P314
P501
ICSC(J)(1995)には「この物質は肝臓に影響を与え、機能障害を生じることがある」との記述があり、実験動物については、「肺に病理組織学的変化が現れた。僅かではあるが有意な量のカルボキシヘモグロビンの増加が見られた」(IUCLID(2000))の記述があることから、肝臓、血液系、呼吸器が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。しかし引用した評価書は全てPriority 2に属することから分類は区分2となる。
以上より、分類は区分2(肝臓、血液系、呼吸器)とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=130mg/L、EC0=62.5mg/L(IUCLID、2000)から、本物質の水溶解度(100mg/L(IUCLID、2000))において毒性を示さないことが示唆されるため、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 難水溶性でなく(水溶解度=100mg/L(IUCLID、2000))、急性毒性が低いことから、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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