項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 13654-09-6 |
名称 | 十臭化ビフェニル【ポリ臭化ビフェニル】 |
物質ID | m-nite-13654-09-6_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス9(国連番号3152 ポリハロゲン化ビフェニル類(固体)、またはポリハロゲン化テルフェニル類(固体))。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 難燃剤としての用途(EHC152(1994)に基づき、常温の空気と接触しても自然発火しないと考えられる。国連危険物輸送勧告ではクラス9(国連番号3152 ポリハロゲン化ビフェニル類(固体)、またはポリハロゲン化テルフェニル類(固体))。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス9(国連番号3152 ポリハロゲン化ビフェニル類(固体)、またはポリハロゲン化テルフェニル類(固体))。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットを用いた経口投与試験のLD50>5,000 mg/kg、LD50>20,000 mg/kg(EHC 152(1994))に基づき、区分外とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットを用いた経皮投与試験のLD50>5,000 mg/kg(EHC 152(1994))、ウサギを用いた経皮投与試験のLD50>8,000 mg/kg(EHC 152(1994))に基づき、区分外とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 |
警告 |
- | - | PATTY(4th, 2000)のウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果の記述に、適用時間は不明だが「6匹中4匹の表皮剥脱部と無傷部に、軽度の発疹や浮腫が発生した」とあり、「ごく軽度の皮膚刺激性物質として分類された」とあることから、皮膚に軽度の刺激を示すと判断し、区分3とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
EHC 152(1994)のウサギを用いた眼刺激性試験の結果の記述に、「軽度(mild)の刺激がみられた」とあることから、眼に軽度の刺激を与えると考え、区分2Bとした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | EHC 152(1994)の記述から、経世代変異原性試験なし、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験(小核試験)で陰性、であることから「区分外」とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
6 | 発がん性 | 区分1B |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 ヒトでの発がん性についての情報は、(6)に限られている。 (1)のIARCの分類結果及び(2)~(5)の試験結果に基づき、区分1Bとした。IARCの2016年分類見直し変更に伴い、旧分類を見直した結果、区分を変更した。 【根拠データ】 (1)IARCは、臭素数5-7のポリ臭化ビフェニルの一つであるFiremaster BP-6 (CAS:59536-65-1)の実験動物での証拠は不十分であるとしているが、FireMaster BP-6に2%のCalcium polysilicateを添加(anti-caking)した市販品混合物であるFiremaster FF-1 (CAS:67774-32-7)の動物試験において発がん性の十分な証拠があり、作用機序等およびPCBとの類似性を考慮して、本物質を含むPBB全体をグループ2Aとしている (IARC 107(2016))。この他、国内外の分類機関による既存分類としては、日本産業衛生学会が第2群Bに分類している(産衛学会許容濃度の勧告(2018))。 (2)マウスにFiremaster FF-1を6ヵ月間強制経口投与した試験において、30ヵ月後雌雄に肝細胞がんの増加がみられた(NTP TR244(1983)、IARC 107(2016))。 (3)マウスにFiremaster FF-1を2年間混餌投与した試験において、雌雄に肝細胞腺腫、肝細胞がんの増加がみられた。また、同じ試験プロトコルで周産期のみのばく露でも、雌雄に肝細胞腺腫、肝細胞がんの増加がみられ、周産期から成熟期を合わせたばく露では、雌雄に肝細胞腺腫、肝細胞がんの増加と、雄に甲状腺濾胞上皮細胞腺腫の増加がみられた(NTP TR398(1993)、IARC 107(2016))。 (4)ラットにFiremaster FF-1を6ヵ月間強制経口投与した試験において、30ヵ月後雌雄に腫瘍性結節、肝細胞がん、胆管がんの増加がみられ、雄には単核細胞白血病の発生もみられた(NTP TR244(1983)、IARC 107(2016))。 (5)ラットにFiremaster FF-1を2年間混餌投与した試験において、雌雄に肝細胞腺腫、肝細胞がんの増加がみられた。また、同じ試験プロトコルで周産期から成熟期を合わせたばく露では、雌雄に単核細胞白血病の増加、雌に肝細胞腺腫、肝細胞がんの増加がみられた(NTP TR398(1993)、IARC 107(2016))。 【参考データ等】 (6)米国ミシガン州の化学工場での事故後にポリ臭化ビフェニル類(PBB)に汚染された食材を介してばく露された住民を対象としたコホート内症例対象研究において、リンパ腫や消化器系がんの増加傾向が示唆されている(IARC 107(2016))。 |
平成30年度(2018年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 甲殻類(オオミジンコ)の24時間EC50>66mg/L(EHC152、1994)から、本物質の水溶解度(1.25×10-11mg/L(PHYSPROP Database、2005))において当該毒性を示さないことが示唆されるため、区分外とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 難水溶性で水溶解度までの濃度で急性毒性が報告されておらず、急速分解性がないものの(BODによる分解度:0.8%(既存化学物質安全性点検データ))、生物蓄積性が低い(BCF=5.4(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分外とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - | - | - |
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