項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 141-79-7 |
名称 | 酸化メシチル (別名:メシチルオキシド) |
物質ID | m-nite-141-79-7_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点25℃ (closed cup) (ICSC (1998)) に基づいて区分3とした。 なお、国連分類UN1229、クラス3、PGIIIである。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 分子内に自己反応性に関わる原子団 (不飽和結合) を含むが、国連分類UN1229、クラス3、PGIIIに分類されており区分外とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が340℃ (ICSC (1998)) であり、常温で発火しないと考えられる。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、600 mg/kg (SIDS (2011))、655 mg/kg (PATTY (6th, 2012))、1,120 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2011)、ACGIH (7th, 2001)) との報告に基づき、区分4とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、5,181 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2011))、5,150 mg/kg (SIDS (2011)) との報告に基づき、区分外とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分3 |
危険 |
H331 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 P501 |
ラットのLC50値 (4時間) として、1,100 ppm (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2011)) 及び、2,241 ppm (SIDS (2011)) との報告に基づき、区分3とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (11,846 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
マウスに本物質0.5 mLを適用した結果、著しい刺激性がみられた (PATTY (6th, 2012)) との報告や、ウサギに本物質430 mgを適用した試験において軽度の刺激性がみられたとの結果がある (PATTY (6th, 2012))。また、本物質の液体は刺激性を持つとの記載がある (HSDB (Access on September 2014)) 。以上、「著しい刺激性」の結果から区分2とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
ウサギに本物質0.5 mLを適用した結果、重度の刺激性を示したとの報告がある (PATTY (6th, 2012)) 。また、本物質25 ppm にばく露されたヒトの眼に刺激性がみられたとの報告がある (PATTY (6th, 2012)、ACGIH (7th, 2001)) 。以上、ラットにおける「重度の刺激性」から区分2Aとした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | In vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験で陰性 (SIDS (2011)、PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on September 2014))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (SIDS (2011)、PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on September 2014))。以上より、「分類できない」とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットを用いた吸入経路での反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、親動物毒性 (自発運動減少、半眼、紅涙、鼻汁、摂餌量減少、体重減少) がみられる用量で、生殖能 に影響 (出産母動物数の減少) がみられたが 、胚・胎児毒性はみられなかった (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2011))。 したがって、区分2とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
警告 |
H335 H336 |
P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
本物質は、気道刺激性がある (ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012))。ヒトでは頭痛、めまい、呼吸困難の報告があり、実験動物では、麻酔作用、協調運動失調、反射消失がみられている (ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012))。以上より、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (呼吸器) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトでの反復ばく露の知見はない。実験動物では、ラットに本物質蒸気を交配前14日間を含み雄は49日間、雌は哺育4日までの36-49日間、反復吸入ばく露した反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422; GLP準拠) において、ばく露濃度依存的に鼻腔の呼吸上皮及び嗅上皮に組織変化がみられたと記載され (SIDS (2011))、組織変化としては呼吸器への刺激性影響、炎症性変化として、鼻腔からの滲出分泌物、気道の呼吸上皮及び嗅上皮における刺激性変化、慢性炎症、又は上皮の限局性化生がみられたとの記述がある (PATTY (6th, 2012))。最小影響濃度は31 ppm (124 mg/m3、ガイダンス値換算: 0.068 mg/L/6時間 (区分1)) で、この濃度では嗅上皮部における滲出液が唯一の所見であったと報告されている (SIDS (2011))。本試験では全身影響として体重増加抑制がみられたが、呼吸器以外に標的臓器を示唆する所見は認められなかった (SIDS (2011)、PATTY (6th, 2012))。この他、分類に利用可能な信頼性のあるデータはない。 よって、ラット吸入ばく露試験結果より、区分1 (呼吸器) に分類した。なお、旧分類はACGIH (7th, 2001) より、分類根拠としてヒトの知見を記述しているが、急性ばく露影響の記述であり、本分類には利用できないとした。 |
平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 | P273 P501 |
魚類(ニジマス)の96時間LC50 = 71 mg/L (SIDS, 2011) であることから、区分3とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性があり(14日後のBOD分解度=77.2%(既存点検, 1977))、急性毒性は区分3であるが、生物濃縮性が低いと推測される(LogPow=1.37(PHYSPROP Database, 2009))ことから、区分外とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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