項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 142-59-6 |
名称 | 二ナトリウム=エタン-1,2-ジイルジカルバモジチオアート (別名ナバム) |
物質ID | m-nite-142-59-6_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性及び自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 金属 (Na) を含むが、水溶解度が> 200 g/L (20℃、GESTIS (Access on November 2016)) というデータがあり、水と急激な反応をしないと考えられる。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素、酸素及び塩素を含んでいない有機化合物である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験法が確立していない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、1,400 mg/kg (30%液剤 Aquatreat DN-30) (EPA RED (1996)) の報告に基づき、含有率100%として換算した値 420 mg/kg から、区分4とした。なお、ラットのLD50値として、395 mg/kg (EHC 78 (1988)、JMPR (1965)) との報告があるが、被験物質の含有量に関する記載がないため、分類には用いなかった。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 ウサギのLD50値として、> 2,000 mg/kg (30%液剤 Aquatreat DN-30) (EPA RED (1996)) の報告に基づき、含有率100%として換算した値は > 600 mg/kg であるが、この値のみでは区分を特定できず、分類することができない。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 なお、ラットのLC50値として、> 2.19 mg/L (EPA RED (1996)) との報告があるが、被験物質の含有量等の詳細が不明のデータであり、この値のみでは区分を特定することができず分類することができない。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 本物質の原体は皮膚に対して刺激性を持つとの情報や (HSDB (Access on November 2016))、25人のヒトに本物質 (19%) を腕に適用した結果、2人に軽度の紅斑とそう痒がみられたとの報告がある (EHC 78 (1988)) が、詳細不明であるため分類に用いるには不十分なデータと判断した。なお、ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、本物質30%液剤の適用による刺激性がみられなかったことから、EPA REDは本物質をカテゴリーⅣとしている (EPA RED (1996))。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、ウサギを用いた眼刺激性試験において本物質30%液剤の適用による刺激性がみられなかったことから、EPA REDは本物質をカテゴリーⅣとしている (EPA RED (1996))。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
ヒト25人の腕に本物質 (19%) を適用した結果2人に軽度の紅斑とそう痒を示し、14日後に反対側の腕に再度適用した結果13人に軽度から強度の紅斑、浮腫、水疱形成がみられたことから感作性が示唆されるとの記載がある (EHC 78 (1988)、EPA RED (1996)) ことから、EPA REDは本物質を感作性物質としている (EPA RED (1996))。以上より、区分1とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
In vivoでは、ラットの骨髄細胞を用いる染色体異常試験で陰性である (EPA RED (1996))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験で陰性、陽性の結果、姉妹染色分体交換試験で陽性である (EPA RED (1996))。上記の哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験結果は、マウスのS9を用いた場合陰性であったが、ラットのS9では陽性であり、この作用は本物質の代謝物のエチレンチオ尿素に起因している可能性がある (EPA RED (1996))。従って、in vivoの陽性知見はないが、代謝物の特性とin vitro試験における代謝状況での陽性結果から区分2とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、マウスに7日齢から離乳まで本物質を 21.5 mg/kg/dayで強制経口投与後、18ヵ月齢まで73 ppm で混餌投与した試験において、腫瘍発生の有意な増加はみられなかったとの記述がある (EHC 78 (1988)、HSDB (Access on November 2016))。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
本物質の約30%液剤 (Aquatreat DN-30) をウサギに経口投与した2件の発生毒性試験において、母動物に体重増加抑制がみられる100 mg/kg/dayよりも低い用量 (8~10 mg/kg/day) から、胎児に奇形性水頭症、ドーム頭、口蓋裂など奇形発生頻度の増加がみられたとの報告がある (EPA RED (1996)、HSDB (Access on November 2016))。よって、本項は区分1Bとした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2 (中枢神経系)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
警告 |
H371 H335 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ヒトでは本物質は皮膚と粘膜を刺激し、高濃度では中枢神経系を抑制するとの記載がある (HSDB (Access on November 2016))。また、高濃度の本物質にばく露した複数の散布作業者が咽頭炎、鼻炎、気管支炎を発症したとの報告がある (HSDB (Access on November 2016))。実験動物では動物種や投与経路の記載はないが、毒性用量の本物質の急性ばく露により、中枢神経系の興奮とそれに続く抑制、血便、全身性の衰弱及び虚脱がみられ、死亡原因は呼吸停止であったとの報告がある。これらの動物には剖検の結果、重度の消化管の炎症と腎臓の壊死が認められ、これらの影響は本物質が胃内の酸性環境で分解されて生じた二硫化炭素による可能性があると記述されている (HSDB (Access on November 2016))。このうちヒトでの皮膚への影響に関しては、詳細が不明であるため、実験動物でみられた消化管と腎臓への影響は、原典にも投与経路や用量の情報がなく区分の判定ができないため、分類根拠としなかった。以上より区分2 (中枢神経系)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。HSDBがList 2の情報源であるため、中枢神経系は区分2とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2 (甲状腺) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物については、31.1%液剤 (Aquatreat DN-30) のラットを用いた強制経口投与による90日間反復毒性神経毒性併合試験において、区分2相当の80 mg/kg/day (ナバム: 24.9 mg/kg/day) 以上で体重及び体重増加量減少、サイロキシン減少、甲状腺の絶対相対重量増加、260 mg/kg/day (ナバム: 80.86 mg/kg/day) で甲状腺刺激ホルモン増加、甲状腺の濾胞上皮細胞の軽度の肥大がみられている (EPA RED (1996))。 この甲状腺の所見について、肝臓に影響がみられていないことから甲状腺への直接作用と考えられた。 したがって、区分2 (甲状腺) とした。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間LC50 = 0.44 mg/L(EHC 78, 1988)であることから、区分1とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性に関するデータが得られておらず、急性毒性区分1であることから、区分1とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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