NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 142-84-7
名称 ジノルマルプロピルアミン
物質ID m-nite-142-84-7_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点7℃(closed cup)、沸点109.3℃(HSDB(Accessed Sept. 2018))に基づいて区分2とした。なお、UNRTDG分類はUN.2383、クラス3、副次危険8、PGⅡである。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は260℃(GESTIS(Accessed Sept. 2018))であり常温で発火しないと考えられる。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
【分類根拠】
ラットのLD50値として、(1)~(2)のデータが報告されており、いずれも区分4に該当する。よって区分4とした。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50値:495 mg/kg(NICNAS IMAP(Accessed Jul. 2018))
(2)ラットのLD50値:930 mg/kg(PATTY(6th, 2012))
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 区分3


危険
H311 P302+P352
P361+P364
P280
P312
P321
P405
P501
【分類根拠】
ラット又はウサギのLD50値として、(1)、(2)のデータより、区分3とした。

【根拠データ】
(1)ラット又はウサギのLD50値:500 - 1,000 mg/kg(SIAP(2013))
(2)ウサギのLD50値:925 mg/kg(NICNAS IMAP(Accessed Jul. 2018))
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体である。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
【分類根拠】
(1)より、区分4とした。なお、本物質の飽和蒸気圧濃度(0.46mg/L)よりも高い濃度において試験が行われていることから、ミストによる吸入試験として取り扱った。

【根拠データ】
(1)ラットのLC50値(4時間):4.4 mg/L(NICNAS IMAP(Accessed Jul. 2018)、(HSDB(2008))
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1A


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分1Aとした。なお、新たな情報源の利用により、旧分類から区分を変更した。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を4群に分け、本物質0.5 mLをパッチで1分間ばく露させたGLP試験において、乾燥ガーゼで拭き取った群、蒸留水で洗浄した群、蒸留水で洗浄した後PEG300で拭き取った群で適用1時間後には紅斑を伴う壊死が1匹以上で観察された(NICNAS IMAP(Accessed Jul. 2018)、REACH登録情報(Accessed Sept. 2018)、HSDB(2014))。
(2)ウサギ(n=3)を用いたDraize試験において、3分間の適用で紅斑と浮腫が見られ、7日後に回復しなかったとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。

【参考データ等】
(3)ウサギを用いたDraize試験若しくはOECD TG 404類似試験において、脂肪族二級アミンは皮膚において腐食性を有することが知られている(SIAP(2013))
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
【分類根拠】
(1)~(3)より、区分1とした。

【根拠データ】
(1)皮膚腐食性/刺激性で区分1Aである。
(2)ウサギを用いた眼刺激性試験(OECD TG405)において、重度の角膜損傷の報告がある(NICNAS IMAP(Accessed Jul. 2018))
(3)本物質は強い眼刺激性を有するとされている(PATTY(6th, 2012)、HSDB(2014))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)の動物試験データがあるが、区分外とするだけの情報は得られていないと判断し、分類できないとした。

【根拠データ】
(1)マウスの耳に本物質を適用したところ、感作性を誘発せず壊死が見られたとの報告がある(NICNAS IMAP(Accessed Jul. 2018))。
(2)マウスの耳及び腹に本物質溶液(0.05~100%で複数調製)を適用したところ、投与群・対照群共に反応を示したことから、刺激性と感作性を判別できなかったとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。

【参考データ等】
(3)本物質は感作性物質の可能性もあるとの記載がある(PATTY(6th, 2012))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
In vivoのデータがなく、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)In vitroでは、細菌を用いた復帰突然変異試験では陰性の報告がある(HSDB(2008)、REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
【分類根拠】
(1)のデータより、具体的事例や症例報告に基づくものかは明らかでないが、本物質はヒトで気道刺激性を示すと考えられ、(2)のデータからも高濃度で呼吸器刺激を生じると考えられる。また、本物質は液体の腐食性物質である。よって、区分3(気道刺激性)とした。なお、旧分類から分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)ヒトが吸入した場合、気道刺激により重篤な咳及び胸痛を生じ、肺水腫、頭痛、吐き気、脱力を生じる可能性があるとの記述がある(HSDB(2008))。
(2)ラットに平均110 mg/Lの濃度で最長15分間吸入ばく露した結果、10~12分後に全例が努力呼吸、喘ぎ、平衡感覚消失、努力歩行をきたし、15分後には動物が消耗したためばく露を中止したとの報告がある(HSDB(2008))。(注:ガイダンスではばく露時間が30分以上のデータを分類に用いることとなっており、本試験結果をガイダンス値区分へ外挿適用することはできない。計算上は21.3 mg/L (4時間換算)であり、区分2超に相当する濃度。)

【参考データ等】
(3)マウスに100~1,600 mg/kgを強制経口投与した試験では、1,600 mg/kgで虚弱、運動失調、痙攣がみられた(HSDB(2008))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)のデータからは標的臓器を特定できない。またこの他分類に利用可能なデータがないため、データ不足のため分類できないとした。

【根拠データ】
(1)ラットに75~300 mg/kg/dayの用量で2週間混餌投与した試験で、300 mg/kg/day群の雌雄で体重増加抑制、摂餌量低下が認められたが、摂餌量の低下は嗜好性によるとの可能性が指摘された。剖検で腎盂拡張など腎臓に所見がみられたが、肝臓、腎臓に病理組織学的に変化はみられなかった(HSDB(2008)、PATTY(6th, 2012)、REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
藻類(Desmodesmus subspicatus)72時間EC50(生長速度, pH未調整)= 11.8 mg/L(OECD SIDS: 2013)であることから、区分3とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 慢性毒性データが得られていない。急速分解性に関する適切なデータが得られていないが、蓄積性がない(LogKow: 1.67 (PHYSPROP Database: 2018))ことから、区分外とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - データなし 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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