NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 142-96-1
名称 ノルマルブチルエーテル
物質ID m-nite-142-96-1_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点が37℃(closed cap)(Merck(14th, 2006))で、≧23℃および≦60℃である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が175℃(Ullmanns(E)(2003))で、70℃超である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体の物質に適した試験法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素または塩素を含まず、酸素を含んでいるが、炭素以外の元素と化学結合しているものがない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有しない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50値7.40 mL/kg(密度0.7684に基づき5686 mg/kg相当)(PATTY(5th, 2001))は区分外に該当する。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギLD50値10.08 mL/kg(密度0.7684に基づき7745 mg/kg相当)(PATTY(5th, 2001))は区分外に該当する。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラット吸入試験において4000 ppmで死亡率2/6であったが(PATTY(5th, 2001))、情報不足で分類できない。なお、飽和蒸気圧濃度は16447 ppmVであり、その90%値よりも低いため気体のカットオフ値を用いて評価した。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギでの試験で刺激性のスコアが4(PATTY(5th, 2001))であり、また別の試験で壊死を伴わない重度の刺激炎症(HSDB(2008))が認められ、さらにEU分類がXi R38(EU-Annex I(2008))であることから区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギでの試験で角膜傷害の刺激性のスコアが1(PATTY(5th, 2001))であり、また、EU分類でXi R36であることから区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、Ames試験では陰性の結果だった(NTP DB(Access on November 2008))。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(呼吸器、肝臓)、区分3(麻酔作用)



危険
警告
H370
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
マウスの経口投与試験において、ガイダンスの区分2に該当する576mg/kgおよび457mg/kgの用量で脂肪肝が認められ(RTECS(2007))、ラットの吸入ばく露試験において、ガイダンスの区分2を超える20.2mg/L4時間の用量で、肺、気道の影響と脂肪肝が認められ(RTECS(2007))、さらに、マウスの区分1のガイダンス値に相当する10mg/L/30分(4時間換算:1.25mg/L)の用量で運動失調、肺、気道の影響(RTECS(2007))、10mg/L/75分(4時間換算:3.13mg/L)の用量で麻酔作用、肺、気道の影響と脂肪肝(RTECS(2007))、169mg/L/15分の暴露で麻酔作用が認められる。リスト3からのデータではあるが複数の試験において症状が共通して認められる事より区分1(呼吸器、肝臓)、区分3(麻酔作用)とした。なお、ヒトが200 ppm, 15分の蒸気にばく露すると眼と鼻に刺激性を生じるとの記述がある(HSDB(2008))。

平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットを用いた4週間(5日/週)の強制経口投与試験で、甲状腺の軽度の組織変化が認められているが、circulating thyroxin(T4)or triiodothyronine(T3)レベルに変化は認められていない(HSDB(2008))。また、異物代謝酵素の活性亢進が区分2の用量に相当する200 mg/kg(90日換算:47.6mg/kg)の用量で認められている以外に影響は認められていない(HSDB(2008))。他のラットを用いた2つの4週間の経口投与試験においてもガイダンスの区分2を超える400mg/kg(90日換算:133mg/kg)または4000mg/kg(90日換算:1333mg/kg)の用量で異物代謝酵素の活性亢進以外に顕著な影響は認められない(RTECS(2007))ことから区分外(経口)に相当するが、他経路の情報がなく分類できないとした。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50 = 26 mg/L(AQUIRE, 2008)から、区分3とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
-
H412 P273
P501
急性毒性区分3であり、急速分解性がない(難分解性、BODによる分解度:3%(既存点検, 1986))ことから、区分3とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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