NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 15263-53-3
名称 S,S’-2-(ジメチルアミノ)プロパン-1,3-ジイル=ビス(チオカルバマート)
物質ID m-nite-15263-53-3_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関する原子団を含んでいない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 130.5-131 ℃で分解(Merck (2013))との情報により、130.5 ℃まで分解しないと推定でき、常温では発火しないと考えられる。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、130.5-131℃で分解するとの情報(Merck (2013))がある。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素以外の元素と化学結合していない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関する原子団を含んでいない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
【分類根拠】
本項は、本物質塩酸塩(CAS登録番号:15263-52-2)のデータを用いて分類を行った。(1)、(2)より、区分4とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)本物質の塩酸塩を被験物質とした、ラット(雄)のLD50:345 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2019))
(2)本物質の塩酸塩を被験物質とした、ラット(雌)のLD50:325 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2019))
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
本項は、本物質塩酸塩(CAS登録番号:15263-52-2)のデータを用いて分類を行った。(1)より、区分に該当しない。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)本物質の塩酸塩を被験物質とした、ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2019))
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
本項は、本物質塩酸塩(CAS登録番号:15263-52-2)のデータを用いて分類を行った。(1)より、95%信頼区間が最も狭い雌雄統合のLC50値を用い、区分に該当しないとした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)本物質の塩酸塩を被験物質とした、ラットのLC50(4時間、ダスト):5.7 mg/L(95%信頼区間:2.1~15.5 mg/L)(雄:3.5 mg/L(0.4~25.9 mg/L)、雌:18.5 mg/L(3.2~107.7 mg/L))(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、本物質の塩酸塩の知見を用いて区分に該当しないとした。

【根拠データ】
(1)本物質の塩酸塩(CAS登録番号:15263-52-2)について、モルモット(n=15)を用いたBuehler試験(GLP、局所投与:25%検体)において、惹起終了24、48時間後の陽性率はともに0%(0/15例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、本物質塩酸塩の生殖細胞変異原性が陰性であると判断されることから、本物質も区分に該当しないとした。なお、新たな知見に基づき分類結果を見直した。

【根拠データ】
(1)本物質の塩酸塩(カルタップ塩酸塩、CAS No.15263-52-2)について、in vivoでは、ラット又はマウスの骨髄細胞を用いた単回又は5日間連続強制経口投与(ラット:最大100 mg/kg/day、マウス:最大150 mg/kg/day)による染色体異常試験で陰性、離乳後の幼若ラットを用いた単回強制経口(100 mg/kg)又は腹腔内投与(30 mg/kg)で陰性の報告がある。また、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(単回強制経口投与、最大80 mg/kg)及び雄マウスを用いた優性致死試験(単回又は5日間強制経口投与、100 mg/kg)で陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018)、農薬工業会: JMPR (1978))。
(2)In vitroでは、カルタップ塩酸塩は細菌を用いた復帰突然変異試験で代謝活性の有無にかかわらず陰性であった(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018)、農薬工業会: JMPR (1978))。

令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、本物質の塩酸塩の発がん性について実験動物2種で陰性であることから、本物質も区分に該当しないとした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)本物質の塩酸塩であるカルタップ塩酸塩(CAS登録番号:15263-52-2)について、ラットを用いた2年間混餌投与による慢性毒性/発がん性併合試験では、雌雄とも体重増加抑制及び摂餌量減少がみられる最高用量(40 mg/kg/day)まで発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
(2)本物質の塩酸塩であるカルタップ塩酸塩(CAS登録番号:15263-52-2)について、、マウスを用いた80週間混餌投与による発がん性試験では、雌雄とも体重増加抑制がみられる最高用量(40 mg/kg/day)まで発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。


令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
本物質の塩酸塩について、(1)から、生殖能への有害影響は示されなかったが、胎児に骨格異常がみられた。しかし、(2)~(4)より、ラット、マウス及びウサギの3動物種で母動物毒性用量まで分類根拠とすべき発生影響はみられなかった。また(5)より、食品安全委員会は生殖毒性なしと結論している。以上より、塩酸塩の結果から、本物質の生殖毒性は区分に該当しないとした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)本物質の塩酸塩(カルタップ塩酸塩:CAS登録番号 15263-52-2)について、ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(100~1,000 ppm)において、P及びF1雌雄親動物に体重増加抑制、摂餌量減少(F1雌雄のみ)がみられた高用量(1,000 ppm)群で、F1及びF2雌雄出生児には体重増加抑制のみがみられたとの報告がある。ただし、F1雌親動物の一部を妊娠末期に帝王切開し、胎児への影響を調べた結果、高用量群では骨化遅延に加えて、骨格異常(頭頂間骨、後頭骨、胸骨分節、中手骨及び中足骨の欠損)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
(2)本物質の塩酸塩について、ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(10~50 mg/kg/day)において、母動物に死亡1/19例がみられる高用量(50 mg/k/day)で、胎児に軽微な発生影響(低体重、骨化遅延)のみがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018)、農薬工業会: JMPR (1978))。
(3)本物質の塩酸塩について、マウスを用いた強制経口投与による発生毒性試験(10~50 mg/kg/day)において、母動物に体重増加抑制がみられる高用量(50 mg/kg/day)まで、胎児に発生影響はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018)、農薬工業会: JMPR (1978))。
(4)本物質の塩酸塩について、ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、4~12 mg/kg/day)において、母動物に死亡1例、摂餌量減少がみられる高用量(12 mg/kg/day)まで、胎児に発生影響はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
(5)各種毒性試験結果から、カルタップ塩酸塩投与による影響は、主に体重(増加抑制)及び神経系(振戦等)に認められた。発がん性、繁殖能に対する影響、催奇形性及び遺伝毒性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2019))。

【参考データ】
(6)本物質の塩酸塩(カルタップ塩酸塩:CAS登録番号 15263-52-2)の本項は区分に該当しないである(政府GHS分類結果(2006))。


令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
【分類根拠】
本項は、本物質塩酸塩(CAS登録番号:15263-52-2)のデータを用いて分類を行った。(1)、(2)より、神経系への影響が区分1の用量範囲でみられることから区分1(神経系)とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による急性神経毒性試験において、17~60 mg/kg(区分1の範囲)で自発運動量減少、運動協調性低下、流涎・流涙、間代性痙攣、振戦(雌)、後肢握力低下(雌)等がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
(2)ラット又はマウスを用いた単回経口投与試験において、音刺激反応亢進、振戦、間代性/強直性痙攣、立毛等がみられ、ラットでは170 mg/kg(区分1の範囲)以上、マウスでは114~146 mg/kg(区分1の範囲)以上で死亡例がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。

【参考データ等】
(3)ラットを用いた単回経皮投与試験において、1,000及び2,000 mg/kg(区分2の範囲)で雌の各1/10例に死亡がみられたが、雌雄とも症状は運動低下がみられたのみであったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
(4)ラットを用いた単回吸入ばく露試験(ダスト、4時間)において、0.58 mg/L(区分1の範囲)以上で死亡例がみられ、症状として呼吸速迫、流涙、流涎過多、閉眼、活動性低下及び湿性ラ音がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(神経系、血液系)


警告
H373 P260
P314
P501
【分類根拠】
本項は、本物質塩酸塩(CAS登録番号:15263-52-2)のデータを用いて分類を行った。(1)~(4)より、神経系及び血液系への影響が区分2の用量範囲でみられることから区分2(神経系、血液系)とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験において、60 mg/kg/day(区分2の範囲)以上で雌に血液影響(白血球数増加、血小板数減少)、120 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で雄に血小板数減少がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
(2)マウスを用いた混餌投与による80週間発がん性試験において、40 mg/kg/day(区分2の範囲)で雄に赤血球ChE 活性低下(20%以上)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
(3)サルを用いた強制経口投与による4週間反復経口投与試験において、40 mg/kg/day(区分2の範囲)で雄に振戦、雌に流涎がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
(4)サルを用いた強制経口投与による2年間慢性毒性試験において、30 mg/kg/day(区分2の範囲)で嘔吐、軟便/液状便、流涎、散瞳、痙攣等がみられた後、雄1/4例、雌2/4例が死亡し、さらに雌1例が瀕死のため切迫と殺された。また雄に精巣及び前立腺の絶対/相対重量減少、雌に振戦、血液影響(赤血球数・ヘモグロビン及びヘマトクリットの減少)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。

【参考データ等】
(5)マウスを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験において、135及び160 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で血液影響(白血球数減少、桿状核球比増加)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2018))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(ヨコエビ)96時間LC50 = 0.064 mg/L(試験物質:カルタップ塩酸塩、本物質換算値:0.055 mg/L)(水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準の設定に関する資料, 2019)であることから、区分1とした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC < 0.52 mg/L(試験物質:カルタップ塩酸塩、本物質換算値:0.45 mg/L)(農薬抄録, 2018)から、区分2となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(甲殻類、魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、甲殻類(ヨコエビ)96時間LC50 = 0.064 mg/L(試験物質:カルタップ塩酸塩、本物質換算値:0.055 mg/L)(水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準の設定に関する資料, 2019)から、区分1となる。
以上の結果を比較し、区分1とした。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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