NITE統合版 政府によるGHS分類結果

English



一般情報
項目 情報
CAS登録番号 1758-73-2
名称 二酸化チオ尿素
物質ID m-nite-1758-73-2_v1
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類ガイダンス等(外部リンク) ガイダンス一覧へ
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書へ
FAQ(よくある問い合わせ) よくある問い合わせへ
情報源のリスト(Excelファイル) 情報源のリストへ
用語のリスト(Excelファイル) 用語のリストへ
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortalへ

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 区分1


危険
H251 P235
P280
P407
P410
P413
P420
UNRTDG(UN3341)でクラス4.2、PGII、IIIに分類されている(UNRTDG(Rev.15, 2007))ため、区分1とした。なお、組成・形状により区分2ないし区分外になることもあるので、規定の試験を行って確認することが望ましい。(IMDGCode) 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 分類できない
-
-
- - 酸素を含んでおり、この酸素が炭素、水素以外の元素(S)と化学結合しているが、データがないため分類できないとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットLD50値は1565 mg/kg(雄)、1496 mg/kg(雌)(OECD TG 401、GLP)(厚労省報告(access on Oct. 2009))、1120 mg/kg(SIDS(access on Oct. 2009))であるとの報告に基づき、区分4とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50値は>2000 mg/kg(OECD TG 402、GLP)(SIDS(access on Oct. 2009))であるとの報告に基づき、区分外とした。なお、国連分類基準の区分5に該当するかどうかは不明である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラットLC50値(4時間)は 0.164 mg/L(OECD TG 403、GLP)(SIDS(access on Oct. 2009))であるとの報告に基づき、区分2とした。なお、「aerosol」(SIDS(access on Oct. 2009))との記載があり、粉塵と判断した。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
4時間適用試験のデータはないが、ウサギを用いた24時間適用パッチテストにおいて、無傷皮膚に中等度の刺激性(moderately irritating)がみられ、ドレイズスコア値3.3であることから(SIDS(access on Oct. 2009))、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギを用いた試験において、適用24時間後に軽度の角膜混濁および虹彩炎、中等度の結膜発赤、軽度から重度の結膜浮腫がみられ、7日目にこれらの影響のいくつかは部分的または完全に回復したが、軽度から重度の角膜混濁および角膜の血管新生が4/6匹に、角膜の潰瘍が2/6匹に、軽度の虹彩炎が3/6匹に、軽度の結膜損傷が全ての動物にみられ、本物質は重度(severe)の眼刺激性を示したと記載されている(SIDS(access on Oct. 2009))ことから、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - モルモットを用いたドレイズテストにおいて、感作性はみられない(SIDS(access on Oct. 2009))が、OECDで承認された試験法ではないことから、分類できないとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - in vivo試験では、マウスの骨髄を用いた小核試験は1試験(OECD TG 474、GLP)で陽性であるが、「外部の専門家による再試験を行うことが望ましい」との記載があり、その他3試験(2試験がOECD TG 474、GLP)では陰性である(いずれもSIDS(access on Oct. 2009))ことより区分外とした。なお、in vitro試験ては、2つのエームス試験(OECD TG 471)(SIDS(access on Oct. 2009)、厚労省報告(access on Oct. 2009))及びCHL/IU細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG 473、GLP)(厚労省報告(access on Oct. 2009))で陽性、CHO細胞を用いたHGPRT試験(OECD TG 476、GLP)で陰性(SIDS(access on Oct. 2009))である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422、GLP)において、親動物に体重増加抑制などのみられる用量で、発情回数の減少および発情周期の延長、黄体数および着床痕数の減少、妊娠期間の延長、全胚吸収(3例)、出産仔数、新生仔数および出生率の減少または減少傾向が認められた(厚労省報告(access on Oct. 2009))ことから、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(呼吸器)、区分2(腎臓)、区分3(麻酔作用)



危険
警告
H370
H371
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
呼吸器への影響としては、ラットを用いた4時間吸入暴露試験(エアロゾル)(OECD TG 403、GLP)において、用量0.117 mg/L以上で呼吸困難、貧血、チアノーゼ、運動性低下がみられ、剖検では用量0.059 mg/L以上で肺の出血、病理組織学検査でも同用量で肺への腐食作用(多発性線維症、炎症、浮腫、うっ血、繊毛の欠失など)がみられ、また、気管および鼻腔への影響(詳細不明)もみられている(SIDS(access on Oct. 2009))。腎臓への影響としては、ラットを用いた経口投与試験(OECD TG 401、GLP)において、用量1280 mg/kg以上の病理組織学検査で腎臓の皮髄境界部の灰白色化、尿細管の好塩基性化および間質の線維化などがみられている(厚労省報告(access on Oct. 2009))。また、麻酔作用として、ラットを用いた経口投与試験において、用量1120 mg/kgで鎮静状態、運動失調、反射低下などがみられている(SIDS(access on Oct. 2009))。以上より区分1(呼吸器)、区分2(腎臓)、区分3(麻酔作用)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肝臓、腎臓)


警告
H373 P260
P314
P501
85人の労働者において、本物質に関連した症状の発生増加はみられなかった(SIDS(access on Oct. 2009))が、ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422、GLP)において、用量100 mg/kg(90日換算値:54.4 mg/kg)で、肝臓への影響として小葉中心性の肝細胞肥大、胆管内の好塩基性物および肝細胞の空胞変性、血液生化学検査での変化(アルブミン、A/G比、トリグリセライドおよびリン脂質の増加、グルコースの減少)がみられ、腎臓への影響としては尿細管壊死および尿細管上皮の好塩基性化、血液生化学検査での変化(尿素窒素、クレアチニンおよび無機リンの増加、カリウムの減少)がみられている(厚労省報告(access on Oct. 2009))。以上の結果より、区分2(肝臓、腎臓)とした。
なお、ラットの9ヶ月間吸入暴露試験においては、肺浮腫、肺炎、肺気腫、無気肺、脾臓の過形成および化生、甲状腺の濾胞上皮の落屑などがみられているが(IUCLID(2000))、一日当りの暴露時間が不明であるため、分類には考慮しなかった。
平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
藻類(Scenedesmus subspicatus)の72時間EC50 = 32 mg/L(SIDS, 2002)から区分3とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 急性毒性区分3であるが、急速分解性がある(良分解、BODによる分解度:71-93%(既存点検, 1991))こと、かつ生物蓄積性が低い(LogKow = -3.37(PHYSPROP Database, 2011))と予想されることから区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 - -


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

GHS関連情報トップページに戻る