項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 1912-24-9 |
名称 | 2-クロロ-4-エチルアミノ-6-イソプロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(別名:アトラジン) |
物質ID | m-nite-1912-24-9_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性(non flammable)[IUCLID(2000)試験法:Directive 84/449/EEC A10]であるという情報により区分外とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。自然発火性ではない(No self ignition)[IUCLID(2000)]という情報があるが、この試験法(Directive 84/449/EEC A16)ではGHSの自然発火性の根拠になる情報が得らないため「分類できない」とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。不燃性(non flammable)[IUCLID(2000)という情報があるが、この試験法(Directive 84/449/EEC A10)ではGHSの自己発熱性の根拠になる情報が得らないため「分類できない」とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 塩素を含んでいるが、炭素以外の元素と化学結合していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。なお、金属腐食性なし(noncorrosive to equipment and metal surfaces.(HSDB(2004))という情報がある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として8件のデータ[3250, 3000 mg/kg(以上 農薬登録申請資料(2002))、2000, 670, 740, 2300 mg/kg(以上 IARC 73(1999))、1471, 1212 mg/kg(以上 ATSDR(2003))]があり、うち5件が区分4、3件がJIS分類基準の区分外に該当することから、最も多くのデータが該当する区分4とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLD50値が3件[>5000, >2000 mg/kg(以上 農薬登録申請資料(2002)), >3100 mg/kg(PATTY(5th, 2001))]あり、ウサギのLD50値が1件[9300 mg/kg(PATTY(5th, 2001)]あり、全てJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外)に該当する。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLC50値として > 5.148mg/L/4hおよび> 5.82mg/L/4h(農薬登録申請資料(2002))、>2.84 mg/L/4hおよび8 mg/L/4h(以上 PATTY(5th, 2001))のデータに基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外)とした。なお、試験濃度は飽和蒸気圧濃度(3..35x10^(-6)mg/L)より高いので、粉塵/ミストの基準値を適用した。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギに農薬原体として0.5 gを24時間適用した試験で軽度の刺激性(農薬登録申請資料(198))、また、ウサギに0.5 gを24時間適用した試験で刺激性なし(not irritating:)と報告されている(IUCLID(2000))が、さらに、本物質はウサギにおいて軽微な刺激性(minimally irritating)との記載(PATTY(5th, 2001))もあり、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3または区分外)とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギの眼に0.1gを適用した試験において、農薬原体では刺激性なし、50%水和剤では軽度の刺激性を有するとされた(農薬登録申請資料(1989))が、さらに、本物質はウサギの眼に対し軽度の刺激性(mildly irritating)を有するとの記載(PATTY(5th, 2001))もあり、区分2Bとした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
農薬原体によるモルモットのマキシマイゼーション試験(OECD TG 406)で17/20例に皮膚反応がみられ、陽性率85%との結果(農薬登録申請資料(1997))、さらに、モルモットを用いた別のマキシマイゼーション試験(OECD TG 406, GLP)において動物の65~70%が皮膚反応(陽性率)を示し、本物質は皮膚感作物質として分類される(IUCLID(2000))と記述されていることから、区分1とした。なお、50%水和剤によるモルモットのビューラー試験で陰性(農薬登録申請資料, 1997)、また、ヒトでは50人の被験者に対する反復パッチテストで皮膚反応はみられず、感作性なし(not sensitizing)との報告(IUCLID(2000))もある。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | マウスに経口投与による優性致死試験(生殖細胞in vivo経世代変異原性試験)における弱陽性(ATSDR(2003))の結果は、1用量のみの試験のため評価できず、また、体細胞in vivo変異原性試験としては、マウスに経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験は雌で陽性、雄で陰性と相反する結果(ATSDR(2003)であったが、性差についての言及はなく、陰性対照動物は1匹のみであり評価できなかった。さらに、マウスに90日間飲水投与(20 ppm)による骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陰性(ATSDR(2003))が報告されているが、試験用量20 ppmの妥当性や短期間高用量ばく露での影響の評価は困難であった。in vivo試験としてその他にもマウスに腹腔内投与による骨髄を用いた小核試験で陰性(ATSDR(2003))、ラットに経口投与によるDNA損傷試験(体細胞in vivo遺伝毒性試験)で胃、肝臓、腎臓で陰性、肺で陽性を示した(ATSDR(2003))との報告もあり、複数のin vivo試験の結果が報告されているが、分類の根拠として、いずれも評価困難であったため「分類できない」とした。なお、in vitro試験としては、エームス試験で陰性(NTP DB(Access on June2009))、ヒトリンパ球およびCHO細胞を用いた染色体異常試験でいずれも陰性(IARC 73(1999))が報告されている。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | IARCによる発がん性評価でグループ3(IARC 73(1999))、かつ、ACGIHによりA4(ACGIH(2001))に分類されていることから、「分類できない」とした。なお、マウスの91週間混餌投与試験では投与に関連する腫瘍発生率の増加はなかった(IARC 73(1999))と報告されている。また、ラットにおいては、104週間混餌投与した試験で発がん性について各群とも有意な影響は認められず(IARC 73(1999))、SD系ラットに最大106週間混餌投与した別の試験では、雌の乳腺において線維腺腫および腺癌の発生率が有意に増加した(IARC 73(1999))と報告されている。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットに交配前10週から2世代にわたり継続的に混餌投与した試験において、最大耐量(500 ppm)の投与により、生殖能または出生前後の指標には影響を及ぼさず、投与に関連する奇形、胚毒性、特異的な胎児毒性の発生も見られなかった(IUCLID(2000))が、ウサギの器官形成期に経口投与した試験で、母動物が体重減少と摂餌量低下を示した用量(75 mg/kg)で、2/19例で流産の発生、胎児吸収および着床後胚損失の発生率増加が報告されている(IARC 73(1999))ことから、区分2とした。なお、ウサギの器官形成期投与試験で奇形発生率の用量依存的な増加は認められていない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系) |
警告 |
H371 | P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 |
複数の急性経口毒性試験において、ラットに対し、600~6000 mg/kgの用量で鎮静、呼吸困難、眼球突出、別に2000~5500 mg/kgで活動低下、運動失調、流涎など、また、マウスに対し、444~1332 mg/kgで活動低下、眼瞼下垂、運動失調、振戦など、別に1670~6000 mg/kgで鎮静、呼吸困難がそれぞれ報告されている(IUCLID(2000))。一方、神経系に対する影響が検討され、ラットに100 mg/kgを単回経口投与後、小脳活動の低下、橈骨神経刺激後に誘発されるプルキンエ細胞のスパイク活動の停止などの小脳に対する影響が報告されている(ATSDR(2000))。以上より、急性経口毒性試験で観察された症状から、ガイダンス値区分2に相当する用量以上で神経系への影響が示唆され、さらに、小脳に対する影響を示す研究報告も考慮し、区分2(神経系)とした。なお、吸入投与では5.1 mg/L(粉塵)の濃度で、経皮投与では2000 mg/kgの用量でいずれも重大な毒性の発現は見られていない(IUCLID(2000))。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(心臓、肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
ラットに100~600 mg/kg/dayを7または14日間経口投与(90日換算用量:15.6-93.3 mg/kg/day)により、最低用量を除く全用量で、血清GPTおよびアルカリフォスファターゼ活性の上昇、電顕所見として滑面小胞体の変性、脂肪滴の蓄積、ミトコンドリアの腫大に見られる肝毒性、および全用量で蛋白尿、クレアチニンクリアランスの低下、尿中電解質の排出増加を含む腎毒性を引き起こした(IARC 73(1999))と報告されている。試験用量はガイダンス値区分2の範囲にあり、区分2(肝臓、腎臓)とした。一方、イヌの1年間混餌投与試験における最も重大な影響は、1000 ppm(34 mg/kg/day)群で顕著に認められた散在性の心筋変性を特徴とする心臓障害であり、腹水、悪液質、努力性/浅呼吸、心電図異常に見られる心毒性の症状、剖検では右心房拡張、組織学的には萎縮と骨髄症が認められたとの報告(IRIS(2004))に基づき、区分2(心臓)とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
藻類(スケレトネマ)の96時間EbC50=0.147mg/L(ECETOC TR91, 2003)から、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(BODによる分解度:1%(既存点検, 2002))ことから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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