NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 22224-92-6
名称 N‐イソプロピルアミノホスホン酸O‐エチル‐O‐(3‐メチル‐4‐メチルチオフェニル) (別名フェナミホス)
物質ID m-nite-22224-92-6_v1
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項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関わる原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 水溶解度は0.03g/100mL(ICSC(1998))で水に対して安定である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 分類できない
-
-
- - フッ素または塩素を含んでいないが、酸素を含みこの元素は炭素・水素以外のリンと結合していて、データがなく分類できないとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分2


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値、2.4、6.0、6.1、8.1、9.6、17.2、19.4(mg/kg)(以上、JMPR929(1997))より、区分1が1件、区分2が6件、したがって該当数の多い方の区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分2


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
ラットのLD50値:72、73、84、92、154、500(mg/kg)(以上、JMPR929(1997))から区分2に該当するデータは5件、区分3は1件であり、該当するデータの多い区分を採用しラットでは区分2となる。一方、ウサギのLD50値:179、225(mg/kg)(以上、JMPR929(1997))の2件のデータがあり区分2と区分3にそれぞれ該当するが、危険性の高い区分を採用するとウサギでも区分2となる。両動物種を比較しても同じ区分に該当することから区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラットの4時間ばく露によるLC50値、0.091-0.100 mg/L(JMPR929(1997))に基づき区分2とした。なお、原文にaerosolsと記述されているので、粉塵の基準値を用いて分類した。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、"minimal irritation"との評価、および24時間ばく露による平均PII(皮膚一次刺激指数)が0.42(JMPR929(1997))であることに基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。なお、"not a primary irritant"(JMPR929(1997))、"only slightly irritant"(PATTY(5th, 2001))などの報告もある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギを用いた眼刺激性試験において、中等度(moderate)の刺激性が認められ経過24時間の最大平均スコア31.3あり、240時間の時点で全て回復した(JMPR929(1997))との記述から、AOI(急性眼刺激指数)の30-80相当と判断し、区分2Aとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - モルモットを用いた皮膚感作性試験(Maximization test)で陽性率22%と30%以下であった(JMPR929(1997))こと、さらにモルモットを用いた別の試験(Maximization test)でも、試験の結果としてフェナミフォスは接触皮膚炎も遅延型アレルギーも起こさなかったと記述されている(PATTY(5th, 2001))ことより、区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウスを用いた優性致死試験(生殖細胞invivo経世代変異原性試験)の陰性結果(JMPR300(1974)、PATTY(5th,2001))に基づき区分外とした。なお、invitro変異原性試験として、エームス試験で陰性(NTPDB(Accesson5.2009)、CHO培養細胞を用いた前進突然変異試験で陰性(PATTY(5th2001))、ヒトリンパ球を用いた染色体異常試験で陽性(JMPR 929(1997))、染色体異常試験で陰性(PATTY(5th2001)などの結果が得られている。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - ACGIHによりA4に分類されている(ACGIH(2001))ことに基づき区分外とした。なお、ラットに2年間、マウスに20ヶ月間混餌投与による発がん性試験において、発がん性の証拠は見出されなかったと結論されている(PATTY(5th2001))。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットを用いた経口投与による2世代試験および3世代試験ともに、生殖能および仔の発生に対する悪影響は認められていない(PATTY(5th, 2001)、JMPR929(1997))。しかし、ウサギの器官形成期に経口投与した試験において、母動物の体重増加抑制など一般毒性が認められる用量で骨格異常(胸骨癒合)の発生増加に加え、胎児死亡と後期吸収が見られたとの記載(ACGIH(2006))に基づき区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
ラットに経口投与により、1.5mg/kgbwの用量で赤血球アセチルコリンエステラーゼ活性の阻害に伴い、筋の収縮、痙攣、協調運動障害、労作呼吸などのコリン作動性症状が報告されている(JMPR929(1997))。ガイダンス値を参照して区分1(神経系)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(神経系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ラットおよびイヌに3ヵ月間混餌投与した試験において、それぞれ32ppm(1.6 mg/kg bw)および18ppm(0.45 mg/kg/day)の用量でコリン作動性の症状(筋の攣縮など)が観察され、同時に血漿と赤血球のコリンエステラーゼ活性の顕著な低下が認められている(JMPR929(1997))。有機リン剤に特徴的なコリンエステラーゼ阻害による神経線維受容体の過剰刺激による症状であり、ガイダンス値を考慮に入れ区分1(神経系)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)での48時間EC50=0.0019 mg/L(CERI・NITE有害性評価書, 2008)であることから、区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性区分1であり、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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