NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 2243-62-1
名称 1,5-ジアミノナフタレン
物質ID m-nite-2243-62-1_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は580℃であり(ICSC(1999))、常温で発火しないと考えられる。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素および塩素を含んでいない有機化合物である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットのLD50値として、雄で2100 mg/kg、雌で634 mg/kg(IUCLID(2000))と報告され、雄が区分外、雌が区分4に該当する。危険性の高い雌のデータを採用し区分4とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50値は >2000 mg/kg(IUCLID(2000))に基づき、2000 mg/kgで死亡例が発生していることから、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外)とした。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLC50値は >=5.27 mg/L/4h [OECD TG 403; GLP](IUCLID(2000))に基づき区分外とした。なお、当該物質は粉塵として投与されたと記載されている(IUCLID(2000))ので、粉塵の基準値を適用した。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギの皮膚に試験物質500 mgを4時間の半閉塞適用した試験(OECD TG 404)において、全動物の全観察時点で刺激性評点は0であり、一次刺激性なし(no primary irritant effects)との結果(BUA Report 115(1995))に基づき区分外とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
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- - ウサギの眼に試験物質100 mgを適用24時間後に洗浄した試験(OECD TG 405)において、全動物の全観察時点で刺激性評点は0であり、眼に対する刺激性なし(no irritant effects)との結果(BUA Report 115(1995))に基づき区分外とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
モルモットのマキシマイゼーション試験(OECD TG406、GLP)において、試験物質濃度50%、25%、および5%による惹起で陽性率はそれぞれ45%(9/20)、50%(10/20)、および20%(4/20)と用量依存性が認められ、感作性あり(sensitizing)と報告されている(BUA Report 115(1995)、IUCLID(2000))。その結果、本物質はヒトにおいても接触アレルギー物質の可能性がある(potential contact allergen for humans)と見なさねばならない(BUA Report 115(1995))との記載により、区分1とした。なお、MAKBATではSh(MAK/BAT(2010))と評価されている。

平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - ラットの経口投与による肝臓を用いたDNA結合試験(GLP準拠)(体細胞 in vivo 遺伝毒性試験)で陰性(IUCLID(2000)の報告があるが、他に生殖細胞および体細胞を用いたin vivo試験のデータがないため分類できない。なお、in vitro試験では、エームス試験(NTP DB(Access on Dec. 2011)、IUCLID(2000))、V79細胞を用いた染色体異常試験とSCE試験(IUCLID(2000))で陽性、V79細胞でのHGPRTとラット初代肝細胞のUDS試験で陰性の結果が得られている。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - IARCによる発がん性評価がGroup3(IARC Suppl.7(1987))であることから「分類できない」とした。なお、ラットおよびマウスに2年間経口投与した試験において、ラットでは陰核腺の腺腫とがんを合わせた発生率が有意に上昇し、マウスでは用量依存性に甲状腺腫瘍、肝細胞がん、細気管支/肺胞上皮腺腫の発生率が有意に上昇したとの報告がある(IARC 27(1982))。EU分類ではCarc. Cat. 3; R40(EC-JRC(ESIS)(Access on Dec. 2011))である。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 妊娠ラットの器官形成期に経口投与した発生毒性試験(OECD TG414: GLP)において、母獣に体重増加抑制が認められた中・高用量群で仔の体重のわずかな減少以外に仔の発生に対する悪影響は報告されていない(IUCLID(2000))。しかし、親動物の交配前からの投与による性機能および生殖能に対する影響に関してはデータがなく不明のため「分類できない」とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性)、区分3(麻酔作用)



警告
H371
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ラット雌雄の急性経口毒性試験において、LD50値は雄が2100 mg/kg、雌が634 mg/kgと報告され、雌雄とも毒性症状として麻酔状態、全身倦怠が記載されている(IUCLID(2000))ことに基づき、区分3(麻酔作用)とした。また、雌ではガイダンス値区分2相当の用量で、さらに被毛の乱れ、体重減少が観察され、死亡例が発生したが、標的臓器を特定できないことから、区分2(全身毒性)とした。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラットおよびマウスの8週間混餌投与試験(試験濃度:0、0.03、0.1、0.3、1.0、3.0 %)において、両動物種ともガイダンス値範囲を超える0.3%(90日換算:264 mg/kg/day)以上の群で死亡が発生し、マウスの雌のみ0.03%(26.5 mg/kg/day)群でも死亡の発生が報告されている(NTP TR 143(1978))。この0.03%群の雌マウスの死亡については、濃度がより高い0.1%群で死亡がなく、かつ、マウスの103週間混餌投与試験(試験濃度:0.1、0.2 %)では試験濃度と死亡率との間に有意な関連がなかった(NTP TR 143(1978))とされていることから、投与の影響とは考え難い。また、その他の影響として体重増加抑制が報告されているのみで詳細な情報もなく「分類できない」とした。
平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - データなし。 平成23年度(2011年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
藻類(ムレミカヅキモ) 72時間EC50(生長速度)=2.1 mg/L (環境省生態影響試験: 2018)であることから、区分2とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく (難分解性、BODによる平均分解度: 0% (化審法DB: 1988))、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOEC (生長速度) = 0.34 mg/L (環境省生態影響試験: 2018)であることから、区分2となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく (難分解性、BODによる平均分解度: 0% (化審法DB: 1988))、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50(遊泳阻害)=3.8 mg/Lであることから、区分2となる。
以上の結果より、区分2とした。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - データなし 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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