NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 2425-06-1
名称 N-(1,1,2,2-テトラクロロエチルチオ)-1,2,3,6-テトラヒドロフタルイミド【キャプタフォル】
物質ID m-nite-2425-06-1_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 常温の空気と接触しても自然発火しない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、塩素を含むが、炭素・水素以外と結合していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分5
-
警告
- - ラットLD50値:2500-6200mg/kg(JMPR(1969), PIM 097(1990), IARC 53(1991))、5000mg/kg(JMPR, 1969)および80%Wettable Powderについて2500-6200mg/kg(AI換算:2000-4960mg/kg)との記述より、統計計算した。計算値は3067mg/kgであることに基づき区分5とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギLD50値:15400mg/kg(IARC 53(1991))および80%Wettable powderについて>15400mg/kg(AI換算:>12321mg/kg)との記述に基づき、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ACGIH(7th, 2001)のウサギの皮膚に対して中等度の刺激性があるとの記述、およびPIM 097(1990)およびACGIH(7th, 2001)の、熊本その他の国内およびニュージーランドでのキャプタフォルを扱った農業および林業従事者に、刺激性およびアレルギー性の接触皮膚炎発症例が多数報告されているとの記述により、区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ACGIH(7th, 2001)のウサギの眼に適用した試験で、角膜の混濁、虹彩および結膜への刺激性反応が適用後21日まで持続したとの記述(PIM(2005))、およびヒトでの職業暴露により、結膜炎およびまぶたの浮腫を起こすとの報告があるとの記述(PIM 097(1990))に基づき、区分2Aとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 区分1


危険
H334 P304+P340
P342+P311
P261
P284
P501
PATTY(4th, 1994)およびACGIH(7th, 2001)の「キャプタフォルはヒトで皮膚感作性および呼吸器感作性がある」との記述に基づき、区分1とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
PIM 097(1990)、IARC 53(1991)、PATTY(4th, 1994)およびACGIH(7th, 2001)の日本の農業従事者、ニュージーランドの林業従事者、化学メーカ実験室の研究者に多数の皮膚感作性および光アレルギー反応が認められたとの記述、およびPATTY(4th, 1994)およびACGIH(7th, 2001)の「キャプタフォルはヒトで皮膚感作性および呼吸器感作性がある」との記述に基づき、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 区分1B


危険
H340 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
生殖細胞を用いるin vivo 経世代変異原性試験であるマウスを用いた優性致死試験では陰性であった(JMPR(1997)およびIARC 53(1991))が、ラットを用いた優性致死試験では腹腔内投与および経口投与のいずれも弱い陽性である(IARC 53(1991))ことから、区分1Bとした。
なお、体細胞を用いたin vitro変異原性試験である染色体異常試験、小核試験などでは、代謝活性化系を加えない試験系で陽性である(IARC 53(1991))。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分1B


危険
H350 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ACGIH(7th, 2001)ではA4に分類されているが、IARC 53(1991)で2A、EU(評価年不明)でカテゴリー2に分類されていることから、IARCの評価を優先させて区分1Bとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - ラットでの催奇形性試験では、母獣に影響が認められる用量においても胎児に奇形ならびに毒性が認められず、ラットでの二世代繁殖試験では母獣に影響が認められる用量で、胎児には最小限の影響のみが認められていることから、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(腎臓、膀胱)、区分2(肝臓)


危険
警告
H372
H373
P260
P264
P270
P314
P501
イヌの12か月間経口投与試験では区分1のガイダンス値範囲の用量から腎臓および膀胱の移行上皮細胞に変性が認められたとの記述(IRIS, 1987年評価)およびラットでの2年間混餌投与による慢性毒性試験で、区分2のガイダンス値範囲の用量から肝臓の肝細胞および腎臓の尿細管に変性などの組織傷害が認められたとの記述(JMPR, 1977; IRIS, 1987評価, PATTY,4th, 1994)から、区分1(腎臓、膀胱)、区分2(肝臓)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
魚類(ニジマス)の96時間LC50=20.6μg/L(AQUIRE、2003)から、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=3.8(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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