NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 24851-98-7
名称 メチル(2-ペンチル-3-オキソ-シクロペンチル)アセテート
物質ID m-nite-24851-98-7_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火点が約150℃(Closed cup)(GESTIS(Accessed Sep. 2020))である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は259℃(GESTIS(Accessed Sep. 2020))であり常温で発火しないと考えられる。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50(cis-:trans-異性体(約10:90)): > 5,000 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))
(2)ラットのLD50(cis-:trans-異性体(約10:90)):> 10 mL/kg(> 約10,000 mg/kg)(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))
(3)ラットのLD50(cis-:trans-異性体(約30:70)):約10 mL/kg(約10,000 mg/kg)(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))
(4)ラットのLD50(cis-:trans-異性体(約70:30)):< 10 mL/kg(< 約10,000 mg/kg)(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))

【参考データ等】
(5)比重(20℃):1.005(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギのLD50(cis-:trans-異性体(約10:90)):> 5,000 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLC50(4時間):> 4.93 mg/L (実測値、死亡例なし) (OECD TG 403、GLP)(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))

令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)111名に対するパッチテストにおいて、本物質(cis-:trans-異性体(約10~12%:88~90%))20%溶液による皮膚刺激性反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(2)100名に対するパッチテストにおいて、本物質(cis-:trans-異性体(約75%:25%))20%溶液による皮膚刺激性反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(3)ウサギ(n=3)を用いた本物質(cis-:trans-異性体(約30%:70%))の皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、閉塞、4時間適用、72時間観察)において、全例で皮膚刺激性反応はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0、浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた本物質(cis-:trans-異性体(約10~12%:88~90%))の眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、72時間観察)において、1時間後に全例で結膜発赤がみられたが、48時間以内に完全に回復した(角膜混濁スコア:0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0、結膜発赤スコア:0/0.3/0.3、結膜浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)111名に対するパッチテストにおいて、本物質(cis-:trans-異性体(約10~12%:88~90%))20%溶液による皮膚感作性反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(2)100名に対するパッチテストにおいて、本物質(cis-:trans-異性体(約75%:25%))20%溶液による皮膚感作性反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(3)モルモット(n=10)を用いた本物質(cis-:trans-異性体(約30%:70%))のMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:6.25%溶液)において、50%溶液、100%溶液で惹起した場合の陽性率はともに0%(0/10例)であったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(4)マウス(n=5/群)を用いた本物質(cis-:trans-異性体(約75%:25%))の局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429、GLP)において、いずれの濃度区においても刺激指数(SI値)は3を超えなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(6)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)本物質(cis-異性体 約10~12 %、trans-異性体 約86~88/88~90 %の混合物)を被験物質としたマウスの骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG 474、GLP、腹腔内投与)において、陰性の報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(2)ラットの肝細胞を用いた不定期DNA合成試験(OECD TG 486、GLP、腹腔内投与)において、陰性の報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(3)本物質(異性体構成比7:1の混合物)を被験物質とした菌復帰突然変異試験(OECD TG 471、GLP)において、陰性との報告がある(厚生労働省 既存点検結果 (2013))。
(4)ほ乳類培養細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG 473、GLP)において、陰性との報告がある(厚生労働省 既存点検結果 (2013))。
(5)本物質(cis-異性体 約10~12 %、trans-異性体 約86~88/88~90 %の混合物)を被験物質とした復帰突然変異試験(OECD TG 471、GLP)において、陰性との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(6)マウスリンパ腫L5178Y 細胞を用いた遺伝子突然変異試験(OECD TG 476、GLP)において、陰性との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による反復投与/生殖発生毒性スクリーニング併合試験(OECD TG422、GLP、交配14日前から剖検前日までの42日間(雄)、交配14日前から授乳4日までの41~46日間(雌))において、1,000 mg/kg/dayで親動物に体重増加抑制、肝臓・腎臓・血液への影響等、児動物に生後0日の体重低値のみがみられたとの報告がある(厚生労働省 既存点検結果 (2013))。
(2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG 414、GLP、妊娠7~20日)において、発生毒性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、本物質は区分2上限付近の高濃度では、鼻腔粘膜への刺激を生じるものと考え、区分3(気道刺激性)とした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた単回吸入(粉塵/ミスト)ばく露試験(OECD TG 403、GLP、4時間)において、4.93 mg/L(区分2の範囲)で死亡例はなく、呼吸数の増加、円背姿勢、立毛、被毛湿潤、鼻の周りの赤色/褐色汚染物付着、一部の例には呼吸雑音がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、経口経路では区分に該当しない。ただし、他経路での分類に十分な情報がなく、データ不足のため分類できない。

(1)本物質被験物質(異性体構成比7:1の混合物)のラットを用いた強制経口による経口投与試験(OECD TG422、GLP、42日間(雄)、41~46日間(雌))において、100 mg/kg/day(90日換算:46.7 mg/kg/day(雄)、45.6 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で影響はみられず、300 mg/kg/day以上(90日換算:140 mg/kg/day(雄)、137 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で肝臓、腎臓、血液系への影響がみられたとの報告がある(厚生労働省 既存点検結果 (2013))。
(2)本物質被験物質(cis-異性体 約10~12%、trans-異性体 88~90 %の混合物)のラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(OECD TG408、GLP)において、100 mg/kg/day(区分2の範囲)で影響はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020)、EFSA (2016))。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 8.25 mg/L(REACH登録情報, 2021)であることから、区分2とした。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
-
H412 P273
P501
急速分解性があり(BODによる28日間分解度:98%(METI既存点検結果, 2009))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.79 mg/L(REACH登録情報, 2021)から、区分3とした。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和2年度(2020年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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