NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 25498-49-1,20324-33-8
名称 トリプロピレングリコールメチルエーテル
物質ID m-nite-25498-49-1_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火点:113℃[密閉式](25498-49-1(異性体混合物)GESTIS(Access on July 2010))は93℃超である。

平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点277℃(25498-49-1(異性体混合物):SIDS(Access on July 2010))であり、常温では発火しないと考える。

平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - フッ素または塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この元素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50値:5460 mg/kg bw(SIDS(Access on July 2010))および3200 mg/kg bw(ECETOC TR 95(2005))に基づき、分類JISによる分類基準の区分外(国連GHSによる分類基準の区分5または区分外に相当)とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギ゙LD50値:15440mg/kg および >19300mg/kg(SIDS((Access on July 2010))に基づき区分外とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない
-
-
- - ラットに設定濃度200 mg/Lを1時間ばく露した試験で死亡例はなく、LC50値は200 mg/L(4時間換算値:50 mg/L)以上と推定されている(SIDS(Access on July 2010))。ばく露濃度の実測値はなく、実際の濃度が設定濃度よりかなり低かった可能性がある(SIDS(Access on July 2010))とも記述されているが、設定濃度自体が非常に高く、区分4の上限値(5 mg/L)を大きく超えているので区分外とした。なお、試験濃度(200 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(0.222 mg/L)より高いのでミストによる試験とみなした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギに試験物質原液0.01 mLを24時間適用した試験で、刺激の程度はグレード1(最大値はグレード10)で刺激性なし(not irritating)の結果(SIDS(Access on July 2010))、また、ウサギを用いた別の試験では軽度の刺激性(mildly irritating)との結果(ECETOC TR64(1995))に基づき、分類JISによる分類基準の区分外(国連GHSによる分類基準の区分3または区分外に相当)とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギに試験物質原液0.1 mLを適用した試験で、1匹は虹彩炎を伴い5匹全例に中等度の角膜傷害を起こし、刺激性の程度はグレード4(最大値はグレード10)で中等度の刺激性(moderately irritating)との結果(SIDS(Access on July 2010))に基づき区分2Aとした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
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- - in vivo の試験データがなく分類できない。なお、in vitro試験ではエームス試験の陰性結果(SIDS(Access on July 2010))が報告されている。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
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- - ラットの器官形成期に吸入ばく露した試験において、母動物の一般毒性としては高用量群で鼻鏡部赤色化の発生率が明らかに増加したが、妊娠率、生存仔数、早期および後期吸収、胎児の異常など、妊娠または発生の指標について試験物質ばく露の影響は見られず、各投与群とも対照群と同様であった(SIDS(Access on July 2010))。以上より、本物質は胚・胎児毒性または発生毒性を示さなかったが、性機能および生殖能に及ぼす影響に関してはデータ不足であり、「分類できない」とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ラットに2300~5000 mg/kgを経口投与後、生存例ではうずくまり、嗜眠、不活発、不安定歩行が見られ、高用量では昏睡、虚脱の症状が観察された(SIDS(Access on July 2010))。また、ウサギに7720~19300 mg/kgを経皮投与後の症状として、不安定歩行、虚脱、麻酔が報告されている(SIDS(Access on July 2010)、ECETOC TR 95(2005))。これらの投与後の症状に基づき区分3(麻酔作用)とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラットおよびマウスの2週間吸入ばく露試験(ミスト;0.15~1.01 mg/L/6h [90日換算:0.023~0.155 mg/L/6h])において重大な毒性は見られず、最も目立った影響は両動物種とも適応性変化の可能性があり病理組織学的変化を伴わない肝臓重量の増加であった(SIDS(Access on July 2010))。一方、ウサギを用いた90日間経皮投与試験(965~9650 mg/kg)における影響は、局所影響としての皮膚症状以外は最高用量9650 mg/kgでの麻酔作用と死亡の発生であった(SIDS(Access on July 2010))。これらの結果によれば、ラットおよびマウスの2週間吸入ばく露試験で重大な影響が認められなかったが、用量が全てガイダンス値範囲内のため分類できない。一方、ウサギの90日間経皮投与試験ではガイダンス値範囲を超える用量(965 mg/kg)でも重大な影響が認められなかったので、経皮投与では区分外相当となる。吸入ばく露についてはデータがなく分類できない。以上より、特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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