NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 25550-58-7
名称 ジニトロフェノール
物質ID m-nite-25550-58-7_v1
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項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 等級1.1


危険
H201 P370+P372+P380+P373
P210
P230
P234
P240
P250
P280
P401
P501
本物質固有の国連番号(0076)によりUNRTDGが1.1D(6.1)に分類されており、等級1.1とした。

【注】本物質の国連番号としては0076、1320、1599が該当するが(含水量の差による)、物理化学的危険性の各項目の分類は乾燥品に最も近い国連番号0076に従って行った。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分に該当しない
-
-
- - 可燃性であるが(Sax, 11th, 2004)、本物質固有の国連番号(0076)によりUNRTDGが1.1D(6.1)に分類されており、可燃性固体を示す4.1が付されていないため、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 火薬類に分類されている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
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- - 本物質固有の国連番号(0076)によりUNRTDGが1.1D(6.1)に分類されており、自然発火性を示す4.2が付されていないため、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない
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- - 本物質固有の国連番号(0076)によりUNRTDGが1.1D(6.1)に分類されており、自己発熱性を示す4.2が付されていないため、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない
-
-
- - 本物質固有の国連番号(0076)によりUNRTDGが1.1D(6.1)に分類されており、酸化性を示す5.1が付されていないため、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分2


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ヒトの経口致死用量として3~46mg/kg(ATSDR, 1995)、1~3g(体重60kgと想定して17~50mg/kg)(HSDB, 2003)との記載があることから、区分2とした。なお、動物のLD50値のデータは見つからなかったが、ラットのLDLo=30mg/kg(RTECS, 2006)との知見がある。

【注】ジニトロフェノールには異性体が6個あるが、本IDの健康に対する有害性についてはCAS No.25550-58-7(異性体混合物)として調査および分類を実施した。2,4-ジニトロフェノール(ID No.0419、CAS No.51-28-5)の分類結果も参照のこと。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
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- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
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- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
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- - データなし。なお、HSDB(2003)には粉塵の吸入毒性が高いとの記載があり、ATSDR(1995)には40mg/m3におけるヒトの死亡報告がある(慢性暴露の可能性がある)。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
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- - HSFS(2003)にヒトの皮膚を刺激するとの記載があるが、裏付けとなるデータが見つからず、データ不足のため分類できない。なお、2,4-ジニトロフェノール(ID No.0419、CAS No.51-28-5)のGHS分類は区分2とされている。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
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- - HSFS(2003)にヒトの眼を刺激するとの記載があるが、裏付けとなるデータが見つからず、データ不足のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - PATTY(5th, 2001)、HSDB(2003)、HSFS(2003)にヒトの皮膚感作性を示唆する記載があるが、データ不足のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
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- - 異性体混合物としてのデータが見つからず、分類できない。なお、ATSDR(1995)に2,4-ジニトロフェノールの体細胞in vivo変異原性試験(マウス骨髄細胞の染色体異常試験)で陽性報告、2,3-;2,5-; 3,4-ジニトロフェノールのAmes試験で陽性報告がある。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 分類できない
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- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - SITTIG(4th, 2002)にヒトの胎児への影響を示唆する記載があるが、データ不足のため分類できない。なお、2,4-ジニトロフェノールについてはATSDR(1995)にラットで死産の発生率が増加したとの報告がある。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(全身毒性、神経系、血液系、眼)、区分2(腎臓、肝臓)、区分3(気道刺激性)



危険
警告
H370
H371
H335
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
Priority 1文書のATSDR(1995)にヒトにおける全身毒性(細胞レベルでの代謝亢進による酸素消費増加、呼吸・脈拍の増加、体温上昇など)、神経系、血液系(白血球の減少)、眼(白内障)への影響の記載があり(それぞれPATTY(5th, 2001)、HSDB(2003)、HSFS(2003)にも同様の記載がある)、区分1(全身毒性、神経系、血液系、眼)とした。また、Priority 2文書のHSDB(2003)およびHSFS(2003)にヒトにおける腎臓、肝臓への影響および気道刺激性の記載があり、区分2(腎臓、肝臓)、区分3(気道刺激性)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(全身毒性、神経系、血液系、眼、腎臓、肝臓)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
Priority 1文書のATSDR(1995)にヒトにおける全身毒性(細胞レベルでの代謝亢進による酸素消費増加、呼吸・脈拍の増加、体温上昇など)、神経系、血液系(白血球の減少)、眼(白内障)への影響、PATTY(5th, 2001)にヒトにおける4個の異性体(2,3-; 2,5-; 3,4-; 3,5-ジニトロフェノール)の腎臓および肝臓への影響の記載があり、区分1(全身毒性、神経系、血液系、眼、腎臓、肝臓)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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